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精神障害・疾患23種に効果が実証された療法

目次

心的外傷ストレス障害

心的外傷ストレス障害

「心的外傷ストレス障害(PTSD)」は、過去のトラウマ体験によって引き起こされる症状が持続的に現れる障害です。治療には精神療法と薬物療法が一般的に用いられます。

薬物療法

1. 抗不安薬

  • セロトニン・ノルエピネフリン再取り込み阻害薬 (SNRI), セロトニン再取り込み阻害薬 (SSRI): 脳内のセロトニンやノルエピネフリンの濃度を調整し、不安や抑うつ症状を軽減することが期待されます。

2. 抗精神病薬

  • オランザピン, クロザピン: 過去のトラウマに関連する幻覚や妄想に対処するために使用されることがあります。

3. 作用メカニズム

  • 薬物は脳内の神経伝達物質のバランスを調整し、トラウマに関連する症状の軽減を促進することが期待されます。

4. 効果

  • 薬物療法はPTSD症状の軽減に効果的であることが報告されていますが、個人差があります。

精神療法

1. 認知行動療法 (CBT)

  • 概要: トラウマに関連する思考や行動を変え、健康的な対処法を身につける治療法です。
  • 効果: CBTはトラウマからの回復を促進し、不健康な思考や行動パターンを修正することで症状の改善が期待されます。

2. EMDR(Eye Movement Desensitization and Reprocessing):

  • 概要: 被験者に特定の刺激(通常は目の動き)に注視させながら、トラウマに焦点を当て、感情を処理する治療法です。
  • 効果: EMDRはトラウマの処理を助け、症状の緩和に効果的であることが報告されています。

併用療法

薬物療法と精神療法を併用することで、症状の急性な緩和と、トラウマの処理や再発予防の面でのサポートが可能となります。

*効果が実証された精神療法は、暴露療法(PE療法)・認知行動療法・認知処理療法・EMDR療法・トラウマ焦点化(TF-CBT)コーピングスキルトレーニングです。
治療の選択は患者の状態に応じて調整され、患者と治療チームとの協力が治療に重要です。治療計画は患者の症状やニーズに基づいて個別に調整されるべきです。

神経性やせ症/神経性無食欲症

神経性やせ症/神経性無食欲症

「神経性やせ症」または「神経性無食欲症」は、異常な体重減少や拒食行動が見られる摂食障害の一形態です。治療には精神療法と薬物療法が一般的に用いられます。

薬物療法

1. 抗不安薬

  • セロトニン再取り込み阻害薬 (SSRI): 抑うつ症状や不安症状に対処し、摂食行動の安定を図ることが期待されます。

2. 抗精神病薬

  • オランザピン: 食欲を増進させる効果があり、体重増加を促進することが期待されます。

3. 作用メカニズム

  • 薬物は脳内の神経伝達物質のバランスを調整し、食欲や情動の制御に影響を与えることが期待されます。

4. 効果

  • 薬物療法は神経性やせ症の症状の改善に効果的であることが報告されていますが、個人差があります。

精神療法

1. 栄養指導

  • 概要: 栄養士や専門家による個別の栄養指導が該当します。
  • 効果: 健康的な食事習慣を身につけ、適切な栄養を摂取することを目指します。

2. 行動療法

  • 概要: 摂食行動のパターンやトリガーを特定し、健康的な摂食習慣を養成する治療法です。
  • 効果: 健康的な食事行動を促進し、異常な食事制限のパターンを改善します。

併用療法

薬物療法と精神療法を併用することで、摂食行動の安定と、栄養の適切な摂取を促進することが可能となります。

*効果が実証された精神療法は、認知行動療法と支持的な臨床管理です。
治療の選択は患者の状態に応じて調整され、患者と治療チームとの協力が治療に重要です。治療計画は患者の症状やニーズに基づいて個別に調整されるべきです。

神経性過食症/神経性大食症

神経性過食症/神経性大食症

「神経性過食症」または「神経性大食症」は、異常な大量の食物を短期間に摂取する行動が特徴的な摂食障害の一つです。治療には精神療法と薬物療法が一般的に用いられます。

薬物療法

1. 抗うつ薬

  • 選択的セロトニン再取り込み阻害薬 (SSRI): セロトニンの濃度を調整し、食欲や情動の制御に影響を与えることが期待されます。

2. 脳刺激法

  • 深部脳刺激療法 (DBS): 食欲を制御する部位に電極を挿入し、脳の神経回路を調整する治療法です。

3. 作用メカニズム

  • 薬物は脳内の神経伝達物質のバランスを調整し、食欲や情動の制御に影響を与えることが期待されます。

4. 効果

  • 薬物療法は神経性過食症の症状の改善に効果があることが報告されていますが、個人差があります。

精神療法

1. 認知行動療法 (CBT)

  • 概要: 過食のトリガーを特定し、健康的な食事行動を養成する治療法です。
  • 効果: 過食行動のパターンを理解し、健康的な摂食習慣を養成することが期待されます。

2. 過食行動防止療法

  • 概要: 過食の原因を特定し、具体的な対処法を開発する治療法です。
  • 効果: 過食行動の予防や対処策の開発を通じて、症状の改善が期待されます。

併用療法

薬物療法と精神療法を併用することで、食欲の安定と、過食行動への対処法の習得が可能となります。

*効果が実証された精神療法は、認知行動療法と対人関係療法です。
治療の選択は患者の状態に応じて調整され、患者と治療チームとの協力が治療に重要です。治療計画は患者の症状やニーズに基づいて個別に調整されるべきです。

不眠障害

不眠障害

「不眠障害」は、十分な睡眠を確保できない状態を指します。不眠症の治療には精神療法と薬物療法が一般的に用いられます。

薬物療法

1. 睡眠導入薬

  • ベンゾジアゼピン受容体作動薬, Z薬(非ベンゾジアゼピン受容体作動薬): 不眠の緩和や入眠の促進が期待されます。

2. 睡眠維持薬

  • メラトニン受容体作動薬: 睡眠の質を改善し、夜間の覚醒を減少させる効果が期待されます。

3. 抗うつ薬

  • 三環系抗うつ薬, 選択的セロトニン再取り込み阻害薬 (SSRI): 睡眠のパターンを安定化させ、不眠症状を緩和する効果が期待されます。

4. 作用メカニズム

  • 薬物は中枢神経系に影響を与え、睡眠の質や量を調整することが期待されます。

5. 効果

  • 薬物療法は一時的な不眠に対して有効であるとされていますが、依存性や副作用に注意が必要です。

精神療法

1. 睡眠衛生指導

  • 概要: 健康な睡眠習慣や環境整備を通じて、睡眠の質を向上させる治療法です。
  • 効果: 睡眠環境や習慣の改善を通じて、自然な睡眠のリズムを取り戻すことが期待されます。

2. 認知行動療法 (CBT-I)

  • 概要: 不眠に対する認知(考え方)や行動を改善し、健康な睡眠習慣を養成する治療法です。
  • 効果: 不眠症の原因に対処し、睡眠の質や量を改善することが期待されます。

併用療法

薬物療法と精神療法を併用することで、不眠症状へのアプローチが多面的になり、より総合的な改善が期待されます。

*効果が実証された精神療法は、認知行動療法(刺激制御療法・睡眠制御療法)です。
治療の選択は患者の状態に応じて調整され、患者と治療チームとの協力が治療に重要です。治療計画は患者の症状やニーズに基づいて個別に調整されるべきです。

睡眠時随伴症群周期性四肢運動障害

睡眠時随伴症群周期性四肢運動障害

「睡眠時随伴症群(Sleep-related movement disorders)」には様々な症状が該当しますが、例として「周期性四肢運動障害(Periodic Limb Movement Disorder, PLMD)」を考えてみます。PLMDは睡眠中に四肢の繰り返しの動きがあり、これが睡眠の質を低下させます。

薬物療法

1. ドパミン作動薬

  • プラミペキソール、ロピニロール: ドパミンの作動を調整し、四肢の動きを抑制する効果が期待されます。

2. 抗てんかん薬

  • ガバペンチン、プレガバリン: 中枢神経の興奮を抑制し、四肢の運動を安定化させる効果が期待されます。

3. ベンゾジアゼピン系薬物

  • クロナゼパム: 筋肉の弛緩を促進し、四肢の動きを抑制する効果が期待されます。

精神療法

1. 睡眠衛生指導

  • 概要: 健康な睡眠習慣や環境整備を通じて、睡眠の質を向上させる治療法です。
  • 効果: 睡眠環境や習慣の改善を通じて、PLMDに伴う睡眠の影響を軽減することが期待されます。

2. 行動療法

  • 概要: 不安やストレスに対処し、これがPLMDに与える影響を軽減する治療法です。
  • 効果: 精神的な要因が影響を与えている場合、これに対処することが効果的です。

併用療法

薬物療法と精神療法を併用することで、PLMDに対するアプローチが多面的になり、より総合的な改善が期待されます。

治療計画は患者の症状やニーズに基づいて個別に調整され、治療の成功には患者と治療チームとの協力が重要です。

「中枢性過眠症群」ナルコレプシー

「中枢性過眠症群」ナルコレプシー

「中枢性過眠症群」には様々な症状が該当しますが、例として「ナルコレプシー」を考えてみます。ナルコレプシーは、昼間に急激な睡眠発作や筋力の喪失(カタプレキシー)などが特徴的な中枢性過眠症の一種です。

薬物療法

1. 覚醒促進薬

  • モダフィニル、アルモダフィニル: 脳内の覚醒中枢に作用し、昼間の適切な覚醒を促進します。

2. カタプレキシーの治療

  • 抗うつ薬 (SSRI, SNRI), オキシバティン: カタプレキシーの症状を抑制するために用いられます。

3. 短時間睡眠制御薬

  • ナトリウムオキシベート: 夜間の睡眠を改善し、昼間の適切な覚醒をサポートします。

精神療法

1. カウンセリング

  • 概要: ナルコレプシーに伴う日常生活のストレスや心理的影響に対処する治療法です。
  • 効果: 心理的な要因が影響を与えている場合、これに対処することが効果的である可能性があります。

2. カウンセリングと教育

  • 概要: ナルコレプシーについての理解を深め、患者と家族に対する教育を行います。
  • 効果: 患者や家族が病気に対処するための戦略を身につけることが期待されます。

併用療法

薬物療法と精神療法を併用することで、ナルコレプシーに対するアプローチが多面的になり、より総合的な改善が期待されます。

治療計画は患者の症状やニーズに基づいて個別に調整され、治療には患者と治療チームとの協力が重要です。

物質使用障害

物質使用障害

「物質使用障害」は、薬物やアルコールの乱用に関連する状態を指します。治療のアプローチは個別の状況によって異なり、精神療法と薬物療法が一般的に使用されます。

薬物療法

1. 抗クレイビング薬

  • アセトアルデヒド脱水素酵素阻害薬(ディスルフィラム): アルコール摂取時にアセトアルデヒドの蓄積を引き起こし、嫌悪反応を生じさせることで、アルコールを減少させる効果が期待されます。

2. 依存症治療薬

  • メサルジン、ビウプレニル: オピオイド依存症の治療に使用され、薬物使用を抑制する効果が期待されます。

3. 代替療法

  • メタドン、ビュプレノルフィン: オピオイド依存症の治療において、薬物の安定した代替物を提供することで離脱症状を軽減し、薬物の安定した状態を保つ効果が期待されます。

精神療法

1. 認知行動療法 (CBT)

  • 概要: 不健康な行動や思考パターンに焦点を当て、これを変えることで薬物使用を減少させる効果が期待されます。
  • 効果: 薬物への依存に関連する行動や認知を変え、リカバリーのプロセスをサポートすることが期待されます。

2. モチベーショナル・エンハンスメント・セラピー (MET)

  • 概要: 患者の変化に対するモチベーションを高め、治療への積極的な参加を促進することで、薬物使用を減少させる効果が期待されます。
  • 効果: 患者の意欲を高め、治療の成功率を向上させることが期待されます。

併用療法

薬物療法と精神療法を併用することで、物質使用障害に対するアプローチが多面的になり、より総合的な改善が期待されます。

*効果が実証された精神療法は、心理社会的療法・認知行動療法・動機づけ強化療法・随伴性マネジメント・家族療法・12ステップ促進法などです。
治療計画は患者の症状やニーズに基づいて個別に調整され、治療には患者と治療チームとの協力が重要です。

素行症/反抗挑発症

素行症/反抗挑発症

「素行症/反抗挑発症」は、通常、子どもや青少年に見られる行動障害の一形態であり、権威に対する反抗や社会的規範に違反する行動が特徴です。治療アプローチは個々の症状とその背後にある要因によって異なります。

薬物療法

素行症や反抗挑戦症に対する薬物療法は一般的ではありませんが、次の状況で使用されることがあります。

1. 用いられる場面

  • ADHDの併存: 注意欠如・多動性障害 (ADHD) が同時に存在する場合、刺激結合薬(メチルフェニデートなど)が時折使用されることがあります。

2. 激しい攻撃性や興奮状態

  • 抗精神病薬(第二世代抗精神病薬): 症状が激しく、攻撃性や興奮が強い場合、これらの薬物が使用されることがあります。

精神療法

1. 行動療法

  • 概要: 望ましくない行動を改善し、社会的な適応を向上させるために使用される治療法です。
  • 効果: 望ましくない行動の削減や代替行動の獲得を通じて、社会的な問題の改善が期待されます。

2. 家族療法

  • 概要: 家族全体で、コミュニケーションや規範の確立を促進する治療法です。
  • 効果: 家庭環境の改善やサポート体制の構築を通じて、症状の改善が期待されます。

3. 認知行動療法

  • 概要: 患者の思考や信念を変え、望ましくない行動に対処する治療法です。
  • 効果: 思考のパターンを変え、より良い行動の選択を促進することが期待されます。

併用療法

薬物療法と精神療法を併用することで、より包括的な治療アプローチが可能となり、効果的な結果が期待されます。

効果の実証

  • 一部の症例では、特定の治療法が効果的でない場合があります。
  • その場合、他の治療法やアプローチを検討し、症状の個別の要因に合わせてアプローチを変更する必要があります。
  • 現在の医学・心理学の知識において、完璧に効果が実証された治療法があるわけではなく、個別の患者によって異なる反応が見られることを考慮する必要があります。


効果が実証された精神療法は、認知行動療法と家族療法です。

間欠性爆発性障害

間欠性爆発性障害

「間欠性爆発性障害 (IED)」は、突発的で過激な怒り発作が特徴の障害です。治療の選択は個々の症状や病歴に基づいて行われます。

薬物療法

1. 抗うつ薬

  • 選択肢: セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)などとなります。
  • 理由: 一部の患者では、怒り発作を軽減するのに効果があるとされています。

2. 抗精神病薬

  • 選択肢: セロトニン・ドーパミン放出促進薬やセロトニン2A受容体拮抗薬などとなります。
  • 理由: 重度の症例や薬物の変更に反応しない場合に検討されることがあります。

3. 抗てんかん薬

  • 選択肢: バルプロ酸などとなります。
  • 理由: 発作性の症状に対して使用されることがあります。

精神療法

1. 認知行動療法 (CBT)

  • 概要: 怒りのトリガーや感情の認識を改善し、適切な対処法を身につける治療法です。
  • 効果: 怒りの発作の予防や、怒りに対処するスキルの向上を目指します。

2. ストレス管理:

  • 概要: ストレス要因の特定と管理を通じて、怒りの発作を軽減するための技術を学びます。
  • 効果: ストレスへの対処能力の向上が期待されます。

併用療法

薬物療法と精神療法を併用することがあり、個々の症状や治療反応に基づいて治療計画を調整します。

効果の実証

  • 一部の症例では、特定の治療法が効果的でない場合があります。
  • その場合、他の治療法やアプローチを検討し、患者の個別の状況に合わせたアプローチが求められます。
  • IEDに対する効果的な治療法の見つけは難しい場合があり、個々の患者によって異なる反応が見られることを考慮する必要があります。

IEDの治療は複雑であり、患者の状態や症状の重症度によって治療計画が異なります。患者と治療チームとの密な連携が成功の鍵です。

境界性パーソナリティー障害

境界性パーソナリティー障害

「境界性パーソナリティ障害(BPD)」は、感情の不安定性、自己イメージの不安定性、対人関係の不安定性などが特徴的なパーソナリティ障害です。治療は複雑で多岐にわたり、個々の症状やニーズに応じてアプローチが調整されます。

薬物療法

BPDに対する薬物療法は、特定の症状の軽減や共病症の管理を目的としています。主に次の薬物が使用されることがあります。

1. 抗不安薬

  • 選択肢: ベンゾジアゼピンなどとなります。
  • 理由: 不安や興奮性を軽減するために一時的に使用されることがありますが、依存性や副作用に注意が必要です。

2. 抗うつ薬

  • 選択肢: セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)や三環系抗うつ薬などとなります。
  • 理由: 不安やうつ症状の緩和を目指すために使用されることがあります。

3. 抗精神病薬

  • 選択肢: 特に急性期の興奮や感情の不安定さに対して使用されることがあります。
  • 理由: 現実感覚の歪みや急性期の症状の軽減を目指す場合に検討されます。

精神療法

1. ダイアレクティカル・ビヘイビアル・セラピー (DBT)

  • 概要: 感情の調整、対人関係のスキル、自己傷害の予防などを学ぶ認知行動療法の一種です。
  • 効果: 患者が感情を管理し、人間関係を改善するスキルを磨くのに効果があります。

2. スキーマ療法:

  • 概要: 過去の体験に基づく信念や行動のパターンを理解し、修正する治療法です。
  • 効果: 過去のトラウマや無意識の信念にアプローチし、健康的なパターンの構築をサポートします。

3. トランスファーマシー・フォーカスト・セラピー (TFP):

  • 概要: 対人関係を中心に、感情の変容と理解を促進する治療法です。
  • 効果: 患者が感情を他者との関係に結びつけ、その理解を深めることを目指します。

併用療法

薬物療法と精神療法を併用することがあり、症状の緩和や患者の生活の質の向上を目指します。

効果が実証された精神療法は、弁証法的行動療法と精神力動的精神療法です。

自己愛性パーソナリティ障害

自己愛性パーソナリティ障害

「自己愛性パーソナリティ障害」は、自己中心的で過大な自己評価や他者への共感の不足などが特徴的なパーソナリティ障害です。治療においては、精神療法が主流であり、薬物療法は一般的には推奨されていません。

薬物療法

自己愛性パーソナリティ障害に対する特異的な薬物療法はありません。一般的には、この障害に対しては薬物療法は行われませんが、合併症や共病症(うつ病や不安症など)に対する治療が必要な場合、それに対応するために薬物が使用されることがあります。

精神療法

1. 心理動態療法

  • 概要: 患者の無意識の心的プロセスや対人関係のパターンに焦点を当て、それを変容させるアプローチです。
  • 効果: 患者が自己中心的な傾向や他者との関係の障害を理解し、変容させるのに役立ちます。

2. カウンセリング

  • 概要: 患者が自己評価や他者との関係について話す場を提供することで、洞察を深める治療法です。
  • 効果: 自己中心的な特徴や他者との対人関係に関する問題を共有し、理解するのに役立ちます。

3. グループセラピー

  • 概要: 他の患者やセラピストとの対話を通じて、自己中心的な行動や他者との関係の改善を目指す治療法です。
  • 効果: 他者との関係性やフィードバックを通じて学ぶことができ、対人関係のスキルを向上させるのに役立ちます。

併用療法

  • 精神療法が主要な治療法であり、薬物療法が行われる場合でも、併用されることは一般的ではありません。
  • しかし、他の共病症が存在する場合、それに対応するために薬物療法が追加されることがあります。

効果の実証

  • 自己愛性パーソナリティ障害に対する特異的な効果が実証された治療法は限られています。
  • この障害には治療が難しく、治療が成功するかどうかは患者の協力と治療者のスキルに依存することが多いです。
  • 現在の医学や心理学の知識において、完璧に効果が実証された治療法が存在するわけではなく、個々の患者によって異なる反応が見られることを考慮する必要があります。
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