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真実の感情を探る!偽りの感情に振り回されていた不快感を解決

目次

プルチックの感情の輪で隠された本当の感情を突き止め、不快な心とストレスを解消する。特に悲しみ、怒り、嫌悪、恐れなど基本の不快感情から自己心理がわかるという、例えば怒りの正体を見てみる!

感情は自尊心に対する反応でもあります。しかし、私たちが心で捉えているネガティブな感情は必ずしも本質と言えないこともあります。なぜなら感情は瞬間的に沸き起こるだけではなく、ネガティブな感情が交じり合い、また古くからの積み重ねが一層のネガティブ感情をつくり上げて警鐘している場合もあります。その警鐘として沸き起こる二次感情や三次感情の背景を捉えなければ感情に振り回されるだけになってしまいます。本質の感情を見つけるためには、感情を整理することで奥底に潜んでいる核の感情に気づくことが重要です。これが自己の自尊心を理解することにつながります。
また、本質の感情に気づくことは自己の感情の整理の他、他者の感情の察しにもつながりますので、コミュニケーションのスキルとして活用できます。
怒りや悲しみ、恐れや不安の本質」に気づき不快の対象を明らかにすることで問題の解決につながります。例えば、相手に信頼を求めたいのであれば、対立にある嫌悪感を持たせては信頼を獲得できません。怒りを持っていれば相手からは恐れられて避けられてしまいます。また服従するということは恐れだけではなく、信頼していることもあります。後悔や自責の念に苛まれる感情は悲しみと嫌悪を感じているからです。
ただし、感情の本質を捉えるだけでは問題を解決できないこともあります。そのためにもこの章での「感情の知識」に加えて、感情に密接な関係のある「人間の欲求」の知識を得ることで、自己でできる認知のメンタルトレーニング「思考・欲求・感情コラム」が有効になります。

プルチックの感情の輪・8つの基本感情

二次感情(代用感情)は基本感情の混合で現れますので、背景にある感情から離れてしまい見失うことさえあえり、私たちは沸き起こる感情の意味や感情の背景には触れずに過ぎ去っていることがほとんどです。
そこで今回の感情について、1980年にアメリカの心理学者ロバート・プルチックが提唱した「プルチックの感情の輪」の色彩感情モデル図を使いながら、最終的には「欲求」についても触れてみたい思います。プルチックが表す感情は三次元の立体モデルとなっていますが、わかりやすく平面図を代用させていただきます。
実際の感情は数千単位で存在していますが、ここでは8つの基本感情を使って24(24×2)+4(対立感情)+4(葛藤)コンフリートの感情(欲求)をピックアップしたいと思います。

8つの基本的感情
人間の8大感情

ポジティブな感情
喜び・信頼

ネガティブな感情
悲しみ・嫌悪・恐れ・怒り

中立的な感情
驚き・期待(予期)



基本
感情
純粋感情の意味
喜び自他の幸福や成功の経験、好ましい状況に反応したりそれを思い出して生じる感情
信頼信じて安心できる気持ちや、信じて頼りにする、任せる気持ち
恐れ怖がる気持ちや良くないことが起こる予想や心配
逃避したいと感じる気持ちやかしこまる気持ち
驚き
予期しない事態の出現や体験に伴う瞬間的な心的衝撃
悲しみ諦めや無力感を伴う心の痛み
困難な事態や大切な人を亡くした際に感じる残念な気持ち
嫌悪憎み嫌い不快に感じる気持ち
不快な刺激との接触によって生じる感情
怒り
侮辱や目的を妨害された際に生じる不愉快な気持ちや攻撃的な情動
期待
予期
経験や状況から推察される未来を予想して対象や現象を待ち受ける構えや望む気持ち

悩みなどに伴う不快感情は悲しみ・嫌悪・恐れ・怒りの4つを中心に形成されます。このネガティブな感情は大脳皮質に反応しやすく人間や動物にとって生存するための生命維持能力、危険察知能力、種族保存能力に必要な感情であり、基本的・原型的行動パターンです。
恐れが強くなると恐怖に変わり、驚き、驚嘆は恐怖の感情とともに外敵から身を守るために攻撃するか逃げるかの選択をすることで危険を回避しています。怒りが強くなると激怒に変化し外敵と闘うための原動力となります。
また、人間は仲間の助け合いの中で生存してきました。その仲間に悲劇が起きた時に同じ過ちを繰り返さないように悲しみ、悲嘆があるのだと思います。嫌悪、憎悪は対人間や対食物の不快な刺激や接触を感知し生存に役立ててきました。
人間も動物も生き残るためには危険を察知するための悲しみ・嫌悪・恐れ・怒りの不快信号に脳が瞬時に反応するように、また増殖機能が欠けることが無いように脳に快楽が与えられて進化してきたのだと思います。以下のように人間の行動も純粋感情と同じく8種類の基本的行動原理があります。

喜び➡求愛信頼➡ 分かち合い恐れ➡逃走驚き➡警戒
悲しみ➡泣き嫌悪➡ 回避怒り➡ 攻撃期待➡ 調査
基本的・原型的行動

基本感情の強弱

基本の8つの感情には強弱があります。実際には最強や最弱もあると考えられますが、ここでは一般的な3段階と5段階の強弱を取り上げます。

より強い感情基本感情より弱い感情
恍惚喜び平穏
敬愛/感嘆信頼/受容容認
恐怖恐れ不安/心配
驚愕驚き放心/動揺
悲嘆/悲痛悲しみ哀愁/憂い
憎悪嫌悪退屈/嫌気
激怒怒り苛立/煩さ
警戒期待/予期関心/興味
最弱微弱基本感情
平穏爽快幸福喜び恍惚・歓喜
容認・合一信頼・受容敬愛・感嘆・崇拝
臆病懸念心配・不安恐れ恐怖
混乱驚き驚愕・驚嘆
陰気哀愁・憂い・落胆悲しみ悲嘆・悲痛
面倒うんざり退屈・嫌気嫌悪憎悪
当惑苛立・煩さ怒り激怒
構え予期期待関心・興味・願望

感情は強いほど感情が濃くはっきりしていて、弱くなるにつれて感情が薄れ隣り合う感情に溶け込んでいく(派生)という感覚で考えます。さらに加えなければならないのは感情一つひとつに「快」の明るい雰囲気、「不快」の暗い雰囲気もあり、5段階の明暗で感情の変化をつくります。

基本感情の対極感情

基本感情には両極的に配置された対立する感情があります。対立する感情は同時に抱きづらいとされています。

両極的・対立感情

「喜び」と「悲しみ」は対極します。喜んでいるときは、悲しい気持ちは起こりにくいということです。ただし、複雑な時には混ざり合うことがあります。
喜び+悲しみ=「ほろ苦さ」です。



両極的・対立感情

「信頼」と「嫌悪」は対極します。嫌悪を感じている相手は信頼できません。
ただし、複雑な時には混ざり合うことがあります。
信頼+嫌悪=「アンビバレンス」
両価性(両面価値)で相反する矛盾の感情が混じります。


両極的・対立感情


「恐れ」と「怒り」は対極します。恐れは防御反応で怒りは攻撃反応です。ただし、複雑な時には混ざり合うことがあります。
恐れ+怒り=「凍結性」(冷淡)
防御と攻撃を取る時には相手に凍結性が起こります。

両極的・対立感情

「驚き」と「期待」は対極します。驚きは予期できない状態で、期待は予期していることです。複雑な時には混ざり合うときもあります。
驚き+期待=「錯乱」(混乱)
予期の状態でも対人の言動に驚き判断できなく錯乱状態になります。

基本感情の隣接混合感情

基本感情の隣接の組み合わせの混合感情8つを表現していきます。

基本感情と隣り合う感情の混合
混合感情基本の感情
喜び+信頼
服従信頼+恐れ
畏怖恐れ+驚き
拒絶・失望驚き+悲しみ
後悔・自責の念悲しみ+嫌悪
侮辱・軽蔑嫌悪+怒り
攻撃・積極怒り+期待
楽観期待+喜び

隣り合う感情のミックス

基本感情の1つ・2つ飛びの混合感情

二つの基本感情が混ざり合う(ダイアド)と感情が変化します。基本感情の組み合わせで新たな16の感情が生まれます。

基本感情の一つおきの混合感情
混合感情基本感情
罪悪感喜び+恐れ
絶望恐れ+悲しみ
羨望・嫉妬悲しみ+怒り
誇り・自尊心怒り+喜び

基本感情の一つおきの混合感情
混合感情基本感情
好奇心信頼+驚き
不信驚き+嫌悪
冷笑嫌悪+期待
希望期待+信頼
基本感情の二つおきの混合感情
混合感情基本の感情
感傷信頼+悲しみ
不健康・病的状態嫌悪+喜び




基本感情の二つおきの混合感情
混合感情基本の感情
恥・羞恥心恐れ+嫌悪
優位・支配怒り+信頼



基本感情の二つおきの混合感情
混合感情基本感情
憤慨驚き+怒り
不安・懸念警戒+恐れ
基本感情の二つおきの混合感情
混合感情基本感情
悲観悲しみ+期待
歓喜喜び+驚き

このように感情は基本の感情の強弱、明暗、感情が混じるダイアドで説明していますが、人間の感情は計り知れないさらに深い三次元的な組み合わせになります。

本物の感情・代用感情(二次・三次感情)/二次感情「怒り」の正体と「不安」「嫌悪」/ネガティブな感情の捉え方/感情と欲求の混合/感情のまとめについては2⃣ページ目をご覧ください。

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