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トラウマ要因の生きづらさ-セラピーマニュアル

目次

トラウマ治療

実際のカウンセリングとセラピーは、認知行動療法やマインドフルネスが有効だと考えます。ただし、相談者の背景にトラウマ的な体験があることを考慮し、深刻な人間関係の問題とトラウマが影響する不安や絶望感が根底にあると考察しています。しかし、トラウマの強さは、父親、いじめ、夫、職場の人間関係と同じ強度だと言っています。そこで、トラウマには、ゲシュタルト療法のエンプティチェア技法で望むことにします。空いている椅子には自己の象徴(もう一人の自分)を座らせ、自己の内面と会話させ、探求させ洞察を得ることに焦点を当てる技法です。

エンプティチェア技法では、内面の感覚的、感情的、欲求的、そして感情や思考を外部化させます。そして、葛藤状態や未完了の明確化、反映と洞察、展開と変容、心理的統合の促進を進めますが、アプローチのセッションにおいての具体的な掘り下げ方、質問や対話、探究で自己理解を深める言葉など具体的に解説します。

トラウマに焦点を当てたアプローチ

当研究室の生きづらさのトラウマに焦点を当てたリマインダーセラピーの他、EMDR(眼球運動による脱感作と再処理法)や、トラウマに焦点を当てたトラウマ焦点化認知行動療法(TF-CBT)認知処理療法(CPT)、認知療法(CT)、認知再構成(CR)、ストレス免疫訓練(SIT)、PTSDエクスポージャー療法(PE)などのエビデンスに基づく治療法があります。

エンプティチェア技法のステップ

STEP
設定
  • 相談者に空いている椅子を指し示し、そこに問題の相手や自分の一部(内なる子供など)、または現在のもう一人の自分をイメージして座らせるように伝えます。
  • 椅子を二つ配置し、一方には相談者が座り、もう一方にイメージした相手を座らせることになります。
STEP
役割交代
  • 相談者が自分とイメージした相手の両方の役割を交互に演じます。
  • まず、相談者が自分の席で話し、次にイメージした相手の席に移動し、その相手の視点から応答します。
STEP
感情と感覚の探求
  • 相談者がそれぞれの役割で話す際に、感情、身体の感覚、考えに注意を向けさせます。
  • 「今どんな気持ちですか?」「どこか体に感じるところはありますか?」などの質問を通じて感覚を外在化させます。
STEP
未解決の感情の明確化
  • 過去の出来事やトラウマについての未解決の感情を探り出し、明確にします。
  • 「そのとき、何が一番辛かったですか?」「その時の自分に何を言いたいですか?」などの質問で掘り下げます。
STEP
洞察と変容
  • 役割交代を繰り返しながら、相談者が新たな洞察を得るのを助けます。
  • 「今、その状況について何か新しい視点がありますか?」「どのように感じ方や行動を変えることができますか?」と問いかけます。
STEP
統合
  • 最後に、得られた洞察や新たな感情を統合するための時間をとります。
  • 「この体験から得たことを、日常生活でどのように活かせますか?」と促します。

エンプティチェアの進め方と具体的な掘り下げ方

具体的な掘り下げのステップを通じて、相談者が内面の感情や思考を外部化し、自己理解を深める手助けをします。セッションを通じて、トラウマや未解決の感情に対する新たな視点や洞察を得ることで、心理的な統合と変容を促進します。

STEP
ラポールの構築
  • 初めに相談者との信頼関係を築きます。安全な環境を提供し、相談者が安心して感情を表現できるようにします。
  • 「ここはあなたの話を安全に共有できる場所です。何を話しても感じても大丈夫です。」
STEP
初期の探索
  • 相談者の問題の概要を聞き出し、どの関係(友人、職場、家族)が最も緊急かを特定します。
  • 「今、最も話したいと思っていることは何ですか?」
STEP
エンプティチェアの導入

「この空いた椅子に、あなたが話したい相手を想像して座らせてください。最初に何を言いたいですか?」

STEP
深層の感情へのアクセス
  • 「その相手に対して今何を感じていますか?」「その感情をもう少し詳しく教えてください。」
  • 感情が表出されるように、問いかけを続けます。
STEP
役割交代と対話
  • 相談者が相手の席に移動した際に、「その視点から見ると、あなたは何を感じていますか?」と問いかけます。
  • 交互に役割を演じることで、両側の視点からの洞察を深めます。
STEP
感情と欲求の探求
  • 「そのときのあなたの一番強い感情は何ですか?」「何を望んでいましたか?」
  • 欲求やニーズを明確にし、相談者がそれを認識するのを助けます。
STEP
未完了のビジネスの解消
  • 「その出来事や関係にまだ感じていることは何ですか?」「何を解決する必要がありますか?」
  • 未解決の問題や感情を明確にします。
STEP
新しい行動や視点の模索
  • 「今の自分にできることは何ですか?」「どのように関係を変えることができますか?」
  • 新たな行動や視点を模索し、相談者が実践できるようにサポートします。
STEP
統合と反映
  • 最後に、セッションで得た洞察や感情を振り返り、日常生活にどう活かすかを話し合います。
  • 「今日のセッションで何を学びましたか?」「この学びをどう活かしますか?」

エンプティチェアの具体的解説

STEP
ラポールの構築

ラポールの構築は、信頼関係を築くために非常に重要なステップです。ここでは、カウンセラーがクライエントとどのようにラポールを構築するかについて具体的な例を示します。

目標: クライエントがカウンセラーに対して安心感と信頼感を持ち、自分の感情や思考を安心して表現できるようにする。

STEP
温かい歓迎と環境の整備

カウンセラー: 「こんにちは、○○さん。お越しいただいてありがとうございます。どうぞお座りください。ここでは安心してお話しいただけるようにしていますので、何でも話してくださいね。」

STEP
積極的傾聴
  • カウンセラー: (クライエントの話を遮らず、相槌を打ちながら聞く)
  • クライエント: 「私は幼い頃から色々な辛い経験をしてきました。」
  • カウンセラー: 「そうですか…。お話ししていただいてありがとうございます。それはとても大変だったことでしょうね。」
STEP
共感と理解の表現
  • クライエント: 「中学時代にはいじめに遭って、教科書を焼かれたりしたこともあります。」
  • カウンセラー: 「それは本当に辛い経験でしたね。そんなことをされたら、誰でも怖くて孤独を感じてしまいますよね。」
STEP
ノンバーバルコミュニケーションの活用
  • カウンセラーはクライエントの目を見て、頷き、適度な身体の向きを維持する。表情も穏やかで安心感を与えるものにする。
STEP
自己開示(適度な範囲で)
  • カウンセラー: 「私も以前、困難な状況に直面したことがあります。その時の気持ちはよくわかります。」
STEP
クライエントのペースを尊重する
  • クライエント: 「話すのが少し怖いです。」
  • カウンセラー: 「わかります。無理に話さなくても大丈夫ですよ。○○さんのペースで話してもらえればと思います。」
STEP
具体的な質問を避け、オープンエンドの質問をする
  • カウンセラー: 「○○さんが今、感じていることを教えていただけますか?」
  • クライエント: 「最近は、職場でも家でも居場所がない感じがします。」
STEP
感謝と肯定のフィードバック
  • カウンセラー: 「こうしてお話しいただけることに感謝しています。勇気を持って話してくださることは、とても価値があることです。」
STEP
セッションの進め方を説明する
  • カウンセラー: 「今日は、まずは○○さんのお話を伺って、その後一緒にどう進めていくか考えたいと思います。何か質問や不安なことがあれば、いつでも言ってください。」
STEP
信頼関係の継続的な確認
  • カウンセラー: 「どうでしょう、今日のセッションはここまでにしましょうか?次回も、同じように安心して話せる時間を作りたいと思いますが、いかがですか?」

ラポールの構築は一回のセッションだけで完了するものではなく、継続的に行われるべきものです。クライエントが安心して話せる環境を提供し、信頼関係を築くことで、クライエントは自分の感情や思考をより深く探求する準備が整います。

STEP
初期の探索

初期の探索では、クライエントの背景や現在の問題を深く理解するために情報を収集します。このプロセスは、クライエントがどのような経験をしてきたか、現在の問題がどのように発生しているか、そしてそれらがクライエントにどのような影響を与えているかを明確にするためのものです。

目標: クライエントの背景、現状、問題の本質を理解し、カウンセリングの方向性を見定める。

STEP
背景の確認
  • カウンセラー: 「まずは、これまでの人生の中で特に重要な出来事について教えていただけますか?」
  • クライエント: 「幼い頃は、父親のアルコール依存で母親が暴力を受けていました。中学時代にはいじめに遭い、教科書を焼かれたりしました。その後、18歳で結婚しましたが、夫の暴力が始まりました。」
STEP
現在の問題の具体的な理解
  • カウンセラー: 「現在、一番困っていることは何ですか?」
  • クライエント: 「今の職場で上司から中卒だとバカにされて、周りの人とも上手くいかないことです。それと、家では母親の依存に悩まされています。」
STEP
感情の探索
  • カウンセラー: 「そのことで、どのような感情を感じていますか?」
  • クライエント: 「職場では無力感や孤独感を感じます。家では、母親に依存されることで、自分自身の自由が奪われているように感じます。」
STEP
過去のトラウマの影響の確認
  • カウンセラー: 「過去のいじめや家庭内暴力が、今の○○さんの生活にどのような影響を与えていると感じますか?」
  • クライエント: 「人を信用できなくなってしまいました。また、何か悪いことが起こるのではないかと常に不安を感じています。」
STEP
問題の全体像を掴む
  • カウンセラー: 「職場のストレス、母親の依存、人間関係の問題など、色々な問題がありますね。それらが重なって、○○さんにとって非常に辛い状況を作り出しているように思います。」
  • クライエント: 「そうですね。本当に重なり合っている感じがします。」
STEP
具体的な事例の収集
  • カウンセラー: 「具体的に最近、職場や家で起こった出来事で特に印象に残っているものはありますか?」
  • クライエント: 「職場では、先日、上司に『中卒だから仕事ができない』と言われました。家では、母親が夜中に突然私の部屋に来て泣きながら話しかけてきました。」
STEP
問題の連鎖や関連性の探索
  • カウンセラー: 「職場でのストレスが家での母親との関係に影響を与えていることはありますか?」
  • クライエント: 「そうですね。職場でのストレスが溜まると、家に帰っても気が休まらず、母親に対してもイライラしてしまいます。」
STEP
過去の対処方法の確認
  • カウンセラー: 「これまで、困難な状況に直面したとき、どのように対処してきましたか?」
  • クライエント: 「逃げることが多かったです。例えば、いじめから逃れるために転校したり、夫の暴力から逃れるために東京に引っ越したりしました。」
STEP
希望と目標の確認
  • カウンセラー: 「これからどのような変化や改善を望んでいますか?」
  • クライエント: 「人間関係を改善して、職場でも家でも安心して過ごせるようになりたいです。」
STEP
次のステップの提案
  • カウンセラー: 「次回から、これらの問題に対して具体的な対処方法を一緒に探っていきたいと思います。特に、エンプティチェア技法を使って、自分自身と向き合うことで新しい視点を見つけられるようにしましょう。」

初期の探索を通じて、クライエントの背景や現在の問題の本質を理解することで、セラピーの方向性を明確にすることができます。次のステップでは、エンプティチェア技法を導入して、クライエントが内面の感情や思考を外部化し、自己理解を深める手助けをしていきます。

STEP
エンプティチェアの導入

エンプティチェア技法(Empty Chair Technique)は、クライエントが自分の内面の感情や思考を外部化し、対話することを通じて自己理解を深める方法です。この技法は、クライエントが未解決の感情やトラウマに対処するために非常に有効です。

エンプティチェア技法をクライエントに説明する際は、簡潔でわかりやすい言葉を使い、目的と手順を明確に伝えることが大切です。また、クライエントが取り組みやすくなるように、具体的な例を交えながら説明することで、理解しやすくなります。

目標: クライエントがエンプティチェア技法の目的と手順を理解し、自分のテーマを選び、それに基づいたセッションを始めることと、クライエントが自身の内面の感情や思考を表現し、未解決の感情やトラウマと向き合うことで、自己理解を深める。

基本的なエンプティチェア技法の説明

具体的な例を交えながら、エンプティチェア技法の目的と手順を丁寧に説明することで、クライエントが理解しやすく、取り組みやすくなります。テーマの選択と設定も、クライエント自身の体験や感情に焦点を当てて進めることで、より効果的なセッションを実現できます。

カウンセラー: クライアントに空いている椅子を示し、それを「エンプティチェア」と呼ぶことを確認します。「今日はエンプティチェアという技法を使ってみたいと思います。これは、あなたの感情や考えを表現するための一つの方法です。この椅子をもう一人の自分や、心の中にある人物だと思って、その人物と対話してみる方法です。」

カウンセラーとクライエントの会話例
  • カウンセラー: 「今日はエンプティチェア技法という方法を使ってみたいと思います。この技法は、過去の出来事や現在の問題について、より深く理解し、解決に向けて進むのに役立ちます。」
  • クライエント: 「エンプティチェア技法って、具体的にはどういうものですか?」
  • カウンセラー: 「エンプティチェア技法は、ここに置いた空の椅子に、あなたが話したい相手を想像して座らせ、その相手と対話する方法です。例えばあなたをいじめた同級生、あるいは、現在の職場での上司などをイメージして、その人に対して感じていることや伝えたいことを話します。」
  • クライエント: 「そうなんですね。でも、実際にどんなふうに進めるんですか?」
  • カウンセラー: 「まず、どのテーマや誰に対して話したいかを選んでください。次に、その相手がこの空の椅子に座っていると想像して、その人に伝えたいことを話します。その後、あなたがその相手になりきって、返答するという役割を交代して行います。これにより、自分の感情や考えを整理し、新たな気づきを得ることができます。」
  • クライエント: 「なるほど。でも、どんなテーマを選べばいいのか分かりません。」
  • カウンセラー: 「では、まず最近気になっていることや、過去の出来事で心に残っていることを思い出してみましょう。例えば中学生の時のいじめの経験や、現在の職場での人間関係など、何でも構いません。何か心に引っかかるテーマはありますか?」
  • クライエント: 「そうですね。やっぱり中学時代のいじめが今でも心に残っている気がします。」
  • カウンセラー: 「わかりました。それでは、そのいじめの経験について話しましょう。具体的に誰に対して話したいですか?いじめていた同級生、それとも助けてくれなかった先生など?」
  • クライエント: 「いじめていた同級生に対して話したいです。」
  • カウンセラー: 「では、その同級生がこの椅子に座っていると想像してください。そして、あなたがその人に伝えたいことを話してください。例えば、『どうして私をいじめたの?』とか、『とても傷ついた』など、心に感じていることをそのまま伝えてみてください。」
  • クライエント: 「わかりました。少し緊張しますが、やってみます。」
  • カウンセラー: 「大丈夫です。あなたが感じていることを自由に話してください。さあ、始めましょう。」
STEP
深層の感情へのアクセス

深層の感情へのアクセスは、クライエントが表面的な感情だけでなく、潜在的な感情や根深い感情に気づき、それを表現するためのプロセスです。これにより、クライエントは自己理解を深め、問題の根本原因に対処することができます。

感情と感覚の探求

エンプティチェア技法のステップ4「感情と感覚の探求」について、具体的な例を交えて詳しく説明します。このステップでは、相談者が自分の感情や身体の感覚に注意を向け、それを表現することに焦点を当てます。

感情と感覚の探求の具体的なアプローチ

  • 感情の表現
    • 質問例
      • 「今、この状況について何を感じていますか?」
      • 「この出来事を思い出すと、どんな感情が湧き上がってきますか?」
      • 「その人に対して、どんな感情を抱いていますか?」
    • 実施例
      • 相談者が「父親の浮気が発覚したとき、すごく悲しかった」と話すとします。このとき、「その悲しみについてもう少し話してもらえますか?」と促し、具体的な感情をさらに引き出します。
  • 身体の感覚に注意を向ける
    • 質問例
      • 「その話をしているとき、体のどこかに感じるところはありますか?」
      • 「その感情を感じるとき、体のどの部分に注意が向きますか?」
      • 「今、体のどこかが緊張していると感じますか?」
    • 実施例
      • 相談者が「話していると胸が苦しくなります」と言った場合、「その苦しさについてもう少し詳しく教えてください。どんな感じですか?」と掘り下げます。
  • 感情の具体的な描写
    • 質問例
      • 「その怒りはどんな色や形をしているように感じますか?」
      • 「その悲しみを感じるとき、どんな音やイメージが浮かびますか?」
      • 「その不安を感じるとき、どんな風に感じますか?」
    • 実施例
      • 相談者が「怒りが赤い炎のように感じます」と答えた場合、「その炎は大きいですか?それとも小さいですか?」とさらに具体的な描写を引き出します。
  • 感情の強度を評価
    • 質問例
      • 「その感情を10段階で評価すると、どのくらい強いですか?」
      • 「今感じている不安は、どのくらい強いですか?」
      • 「その時の恐怖を0から10で表すと、どのくらいになりますか?」
    • 実施例
      • 相談者が「怒りを10段階で言うと8です」と言った場合、「その怒りの強さについてもう少し話してもらえますか?」と探求を続けます。
  • 感情の変化を追う
    • 質問例
      • 「今、この話を続けていると感情にどんな変化が起きていますか?」
      • 「その感情が今、どのように変わっていますか?」
      • 「話す前と後で、どんな違いを感じますか?」
    • 実施例
      • 相談者が「最初はすごく怒っていましたが、今は少し落ち着いてきました」と感じた場合、「その落ち着きについてもう少し詳しく話してもらえますか?」と感情の変化を探ります。

具体例

例1: 父親の浮気に対する感情
  • セラピスト: 「父親の浮気について話していると、どんな感情が湧いてきますか?」
  • 相談者: 「すごく悲しいです。」
  • セラピスト: 「その悲しみをもう少し詳しく教えてもらえますか?どんな感じですか?」
  • 相談者: 「胸が苦しくなって、涙が出そうになります。」
  • セラピスト: 「その胸の苦しさはどんな風に感じますか?重いですか?鋭いですか?」
  • 相談者: 「重くて、押しつぶされそうな感じです。」
例2: 学校でのいじめに対する感情
  • セラピスト: 「中学のときのいじめを思い出すと、どんな感情が出てきますか?」
  • 相談者: 「すごく怖かったです。」
  • セラピスト: 「その恐怖を感じるとき、体のどこに感じますか?」
  • 相談者: 「お腹がキリキリします。」
  • セラピスト: 「そのお腹の痛みは、どんな感じですか?鋭いですか?鈍いですか?」
  • 相談者: 「鋭くて、ナイフで刺されるような感じです。」
探求のポイント
  • 詳細な描写を促す: 感情や身体感覚を具体的に描写させることで、相談者の内面的な経験を外在化させる。
  • 繰り返し確認する: 同じ感情や感覚について繰り返し質問し、さらに深く探求する。
  • 感情の変化を追う: 感情の変化を確認し、それがどのようにして起こったのかを探る。

これにより、相談者は自身の感情や身体感覚に対する理解を深め、未解決の感情や問題に対する新たな洞察を得ることができます。

目標: クライエントが表面的な感情の背後にある深層の感情に気づき、それを表現することで自己理解を深める。

STEP
表面的な感情の確認
  • カウンセラー: 「最近、職場で上司にどのようなことを言われて、どのように感じましたか?」
  • クライエント: 「上司に『中卒だから仕事ができない』と言われて、とても腹が立ちました。」
STEP
感情の深掘り
  • カウンセラー: 「その怒りの背後には、他にどんな感情があると思いますか?例えば、悲しみや不安など。」
  • クライエント: 「そうですね…。怒りの裏には、自分が認められないという悲しみがあるかもしれません。」
STEP
深層の感情への誘導
  • カウンセラー: 「その悲しみについて、もう少し詳しく教えてもらえますか?」
  • クライエント: 「私は一生懸命働いているのに、上司に認めてもらえないのが辛いです。誰にも必要とされていないように感じます。」
STEP
体感の確認
  • カウンセラー: 「その悲しみを感じるとき、体のどこかに特別な感覚はありますか?」
  • クライエント: 「胸が重くて、苦しい感じがします。」
STEP
過去の経験との関連付け
  • カウンセラー: 「この感覚は、過去のどんな経験を思い起こさせますか?」
  • クライエント: 「中学時代のいじめのことを思い出します。誰にも認めてもらえず、孤独だったあの時の感覚と似ています。」
STEP
感情の表現
  • カウンセラー: 「そのときの感情をもう少し表現してみてください。言葉でもいいし、イメージや動作でも構いません。」
  • クライエント: 「あの時の私は、誰にも助けを求められず、ひたすら孤独で悲しかったです。」
STEP
感情の受容と理解
  • カウンセラー: 「その孤独と悲しみを感じることは、とても辛いことですよね。でも、今ここでその感情を認めることで、少しでも楽になるかもしれません。」
  • クライエント: 「そうですね…。今、話してみると少しだけ気持ちが軽くなった気がします。」
STEP
感情の統合
  • カウンセラー: 「この悲しみや孤独の感情を、どうやってこれからの生活に活かしていけると思いますか?」
  • クライエント: 「この感情を無視せずに、自分をもっと大切にしようと思います。また、誰かに助けを求める勇気を持ちたいです。」
STEP
新たな視点の模索
  • カウンセラー: 「この経験から得た教訓や気づきは何ですか?」
  • クライエント: 「自分の感情を大切にすること、そして、誰かに頼ることは弱さではなく、強さだと気づきました。」
STEP
反映と統合
  • カウンセラー: 「これからは、自分の感情にもっと正直になり、必要なときにはサポートを求めることを意識してみてください。今日のセッションを通じて、どんな変化を感じましたか?」
  • クライエント: 「自分の感情をもっと理解し、受け入れることで、少しずつ自分を取り戻せる気がします。」

深層の感情へのアクセスを通じて、クライエントは自分の感情を理解し、受け入れることができるようになります。これにより、クライエントは問題の根本原因に対処し、より健全な自己理解と心理的な統合を促進することができます。

STEP
役割交代と対話

役割交代と対話の技法は、クライエントが自分と他者の立場を入れ替えて対話を行うことで、異なる視点を理解し、感情や考えを深く探求することを目的としています。このプロセスは、クライエントが他者の視点を理解し、自己洞察を深めるのに非常に有効です。

目的:このステップでは、エンプティチェア技法の基本的な構成を整え、セッションの焦点を明確にします。具体的には、クライアントが解決したい問題や対話したい人物、もしくは自分自身の内面的な部分を特定し、椅子を使った対話のシーンを設定します。

STEP
手順
  1. 状況の確認
    • クライアントに現在抱えている問題や解決したいテーマを尋ねます。
    • : 「最近、どんなことで悩んでいますか?」、「どの出来事が特に気になりますか?」
  2. 対象の選定
    • クライアントに対話したい人物(例:親、友人、同僚)や自身の内面的な部分(例:恐怖、不安、怒り)を選んでもらいます。
    • : 「その問題に関連する誰かと話していると想像してみましょう。誰と対話したいですか?」、「今の気持ちを表現するなら、どんな感情と話したいですか?」
  3. 椅子の配置
    • 空いている椅子を対象として設定し、その椅子に対象となる人物や感情が座っていると想像させます。
    • : 「この椅子にあなたの母親が座っていると想像してみてください。」、「ここにあなたの不安が座っていると仮定してみましょう。」

具体例

  • 例1: 父親との対話
    • セラピスト: 「あなたが今話したい相手は誰ですか?」
    • クライアント: 「父親です。」
    • セラピスト: 「では、この空いている椅子にあなたの父親が座っていると想像してください。」
  • 例2: 自己の不安との対話
    • セラピスト: 「最近、どんな感情が強く感じられますか?」
    • クライアント: 「不安です。」
    • セラピスト: 「では、この椅子にあなたの不安が座っていると仮定してみてください。」
STEP
役割交代

目的:このステップでは、クライアントが自分と対象の人物や感情の両方の視点を経験することで、問題に対する理解を深め、解決の糸口を見つけることを目指します。

手順

  1. クライアントの視点から対話開始
    • クライアントに、自分自身の立場から対象の椅子に向かって話しかけるよう促します。
    • : 「父親に向かって、今伝えたいことを話してみてください。」
  2. 役割の交代
    • クライアントに座る位置を移動させ、対象の人物や感情の立場に立って返答させます。
    • : 「今度はその椅子に座って、父親の立場から返答してみてください。」
  3. 対話の継続
    • クライアントが再び元の位置に戻り、対話を続けます。必要に応じて役割交代を繰り返します。
    • : 「もう一度、あなたの立場に戻ってください。今度はどのように感じますか?」

具体例

  • 例1: 父親との対話
    • セラピスト: 「では、あなたの父親に今の気持ちを話してみてください。」
    • クライアント: 「お父さん、あなたの浮気にとても傷つきました。」
    • セラピスト: 「次に、椅子に移動して父親の立場から答えてみてください。」
    • クライアント(椅子に移動して): 「ごめん、そんなつもりはなかったんだ。」
    • セラピト: 「今度は再び元の位置に戻ってください。その返答に対して何を感じますか?」
  • 例2: 自己の不安との対話
    • セラピスト: 「あなたの不安に向かって話してみてください。」
    • クライアント: 「不安よ、なぜいつも私を悩ませるの?」
    • セラピスト: 「次に、椅子に移動して不安の立場から答えてみてください。」
    • クライアント(椅子に移動して): 「私はあなたを守るためにいるの。」
    • セラピスト: 「再び元の位置に戻って、その答えにどう感じるか話してみてください。」
役割交代のポイント
  • 明確な指示: クライアントが混乱しないように、どちらの役割を演じるかを明確に指示します。
  • 感情の表出: クライアントが素直に感情を表現できるように促します。
  • フィードバック: クライアントの発言に対してフィードバックを与え、気づきを促します。
  • 繰り返し: 必要に応じて役割交代を何度も行い、対話を深めます。

エンプティチェア技法の役割交代のステップ1とステップ2を具体的に実施することで、クライアントは内面的な洞察を得やすくなり、問題解決の糸口を見つけることができます。

役割交代と対話の技法を用いることで、クライエントは他者の視点を理解し、自分の感情や考えを深く探求することができます。これにより、クライエントは問題の本質に対処し、より健全な自己理解と人間関係を築くための新しい行動や視点を模索することができます。

目標: クライエントが他者の視点を理解し、自己洞察を深めることで、問題の本質に対処する。

STEP
状況の設定
  • カウンセラー: 「今日は役割交代と対話の技法を使って、あなたの職場での上司との関係について探ってみましょう。まず、あなたが自分自身の役割を演じて、上司との対話を始めてみてください。」
STEP
初めの対話
  • クライエント: 「上司に向かって、あなたはいつも私をバカにして、『中卒だから仕事ができない』と言いますが、そんな言い方は傷つきます。私は一生懸命やっているのに。」
STEP
役割交代の説明
  • カウンセラー: 「今度は、あなたが上司の役割を演じてみてください。上司として、あなた自身に対してどのように答えますか?」
STEP
役割交代と対話

クライエント: (上司の役割)「君が中卒なのは事実だ。でも、もっと自分の能力を証明してほしいと思っている。」

STEP
感情の探索
  • カウンセラー: 「その言葉を聞いて、あなたはどう感じましたか?」
  • クライエント: 「正直、どうしてそんなに厳しく言うのかがわかりません。でも、私も自分の能力を証明したいと思っています。」
STEP
さらなる役割交代と対話の継続
  • カウンセラー: 「もう一度、自分の役割に戻って、上司に対して感じたことをさらに深く話してみてください。」
  • クライエント: 「あなたの期待には応えたいけど、いつも否定的な言葉ばかりで、自信を持てなくなってしまいます。」
STEP
感情と視点の深掘り
  • カウンセラー: 「上司として、あなた自身にもう一度答えてみてください。なぜそのような言葉を使うのか、理由を考えてみましょう。」
  • クライエント: (上司の役割)「君に厳しくするのは、君にもっと成長してほしいからだ。期待しているからこそ、厳しい言葉を使ってしまう。」
STEP
理解と共感の促進
  • カウンセー: 「この対話を通じて、上司の立場や考え方に何か新しい理解が得られましたか?」
  • クライエント: 「上司も私に期待していることがわかりました。ただ、私の感じ方や受け取り方が問題だったかもしれません。」
STEP
新しい行動や視点の模索
  • カウンセラー: 「この対話から、どのような新しい行動や視点を持つことができますか?」
  • クライエント: 「上司の期待に応えるために、もっと自信を持って仕事に取り組み、上司とも積極的にコミュニケーションを取ることが大切だと感じました。」
STEP
統合と反映
  • カウンセラー: 「今日の役割交代と対話を通じて、どんな変化や気づきを感じましたか?」
  • クライエント: 「上司も私に対して期待を持っていることがわかり、これからはその期待に応えるために努力しようと思います。また、コミュニケーションの重要性にも気づきました。」
STEP
感情と欲求の探求

目標: クライエントが自身の感情とその背後にある欲求を理解し、それを表現することで自己理解を深め、問題解決の手がかりを得る。

STEP
感情の特定
  • カウンセラー: 「あなたが職場で上司に厳しく言われたとき、どんな感情を感じましたか?」
  • クライエント: 「腹が立ちましたし、とても悲しかったです。」
STEP
感情の深掘り
  • カウンセラー: 「その怒りや悲しみの背後には、他にどんな感情が隠れていると思いますか?」
  • クライエント: 「多分、無力感と不安もあります。認めてもらえないことが怖いです。」
STEP
感情の受容
  • カウンセラー: 「その無力感や不安を感じることは、とても辛いことですね。でも、これらの感情をしっかり感じて、受け入れることが大切です。今、その感情を少しでも感じてみてもらえますか?」
  • クライエント: 「はい。感じると胸が重くなって苦しいです。」
STEP
感情の表現
  • カウンセラー: 「その苦しい感情を、言葉やイメージで表現してみてください。」
  • クライエント: 「まるで、暗い部屋に閉じ込められているような感じです。」
STEP
欲求の探索
  • カウンセラー: 「その感情の背後には、どんな欲求があると思いますか?例えば、認められたい、安心したいなど。」
  • クライエント: 「私は認められたいし、安心感が欲しいです。誰かに支えられていると感じたいです。」
STEP
欲求の具体化
  • カウンセラー: 「その欲求を満たすために、具体的にどんなことができると思いますか?」
  • クライエント: 「もっと自分の努力を見てもらえるように、上司に報告や相談を積極的に行うこと。そして、同僚とのコミュニケーションを大切にすることです。」
STEP
感情と欲求のリンク
  • カウンセラー: 「これまで感じてきた怒りや悲しみ、無力感、不安などの感情が、これからどのようにしてあなたの欲求を満たす行動に繋がるか、考えてみましょう。」
  • クライエント: 「これらの感情を無視せずに、自分の欲求を認識し、それを満たすために積極的に行動することが重要だとわかりました。」
STEP
新しい行動や視点の模索
  • カウンセラー: 「具体的な行動として、どのようにして自分の欲求を満たしていけるか、少し考えてみましょう。」
  • クライエント: 「上司とのコミュニケーションを増やし、自分の努力をアピールする。また、同僚ともっと親しくなって、職場での安心感を高める。」
STEP
統合と反映
  • カウンセラー: 「今日のセッションで得た気づきを、これからの生活にどう活かしていきますか?」
  • クライエント: 「自分の感情をもっと理解し、それを無視せずに欲求を満たすための行動を起こすこと。そして、職場での人間関係を改善するために、積極的にコミュニケーションを取ることを意識していきます。」

感情と欲求の探求を通じて、クライエントは自身の感情を受け入れ、それを基にして必要な欲求を認識し、それを満たすための具体的な行動を見つけることができます。このプロセスは、クライエントが自己理解を深め、問題解決の手がかりを得るために非常に重要です。

STEP
未完了のビジネスの解消

未完了のビジネス(感情や体験)の解消は、クライエントが過去の未解決の感情や体験を再検討し、それを解消することで現在の生活に影響を及ぼしている問題を解決するプロセスです。これにより、クライエントは過去の経験に縛られることなく、前向きに未来を見据えることができます。

未解決の感情の明確化

エンプティチェア技法のステップ7「未解決の感情の明確化」について、具体的なアプローチと例を詳しく説明します。このステップでは、相談者が過去の未解決の感情や問題を明確にし、それを解消するためのプロセスに焦点を当てます。

未解決の感情の明確化の具体的なアプローチ

  • 未解決の感情を特定する
    • 質問例
      • 「その出来事について、まだ解決していない感情や思いはありますか?」
      • 「過去のあの瞬間に戻って、どんな感情がまだ残っていますか?」
      • 「その経験について、何か言い残したことはありますか?」
    • 実施例
      • 相談者が「父親の浮気の話をすると、まだ怒りが残っています」と言った場合、「その怒りについてもう少し話してもらえますか?」と具体的に掘り下げます。
  • 感情の詳細を探る
    • 質問例
      • 「その怒りはどこから来ていると思いますか?」
      • 「具体的に、どんなことが一番許せないと感じていますか?」
      • 「その時に何を感じて、今も感じ続けているのですか?」
    • 実施例
      • 相談者が「父親が浮気して家族を裏切ったことが許せません」と言った場合、「その裏切りについて具体的にどんな思いがありますか?」と深掘りします。
  • 未完了の言葉を探す
    • 質問例
      • 「その時に、父親に何を言いたかったですか?」
      • 「その状況で、どんな言葉が必要だったと思いますか?」
      • 「もし今、その時に戻れるとしたら、何を伝えたいですか?」
    • 実施例
      • 相談者が「父親に『どうして家族を裏切ったのか』と言いたかったです」と話す場合、「その言葉を父親に伝えるとしたら、どのように伝えますか?」と対話を進めます。
  • 感情を再体験させる
    • 質問例
      • 「その感情をもう一度感じるために、その出来事をもう一度思い出してもらえますか?」
      • 「その時の自分に戻って、今どんな感情が湧いてきますか?」
      • 「その感情をもう一度感じると、どんな思いがありますか?」
    • 実施例
      • 相談者が「今でも父親の裏切りを思い出すと悲しいです」と言った場合、「その悲しみを感じながら、もう一度その場面を思い出してみましょう」と感情の再体験を促します。
  • 解消のためのアクションを探る
    • 質問例
      • 「その感情を解消するために、何ができると思いますか?」
      • 「その時に必要だったものを、今どのように得ることができますか?」
      • 「その感情を解放するために、どんなアクションを取りたいですか?」
    • 実施例
      • 相談者が「父親に謝ってほしかったです」と言った場合、「今その謝罪が得られないとしたら、他にどんな方法でその感情を解消できますか?」とアクションを探ります。

具体例

例1: 父親の浮気に対する未解決の感情
  • セラピスト: 「父親の浮気について、まだ解決していない感情はありますか?」
  • 相談者: 「はい、まだ怒りが残っています。」
  • セラピスト: 「その怒りはどこから来ていると思いますか?」
  • 相談者: 「父親が家族を裏切ったことが許せません。」
  • セラピスト: 「その裏切りについて、具体的にどんな思いがありますか?」
  • 相談者: 「家族を大事にしていなかったことが、すごく腹立たしいです。」
  • セラピスト: 「その時に父親に何を言いたかったですか?」
  • 相談者: 「どうして家族を裏切ったのか、と言いたかったです。」
  • セラピスト: 「その言葉を父親に伝えるとしたら、どのように伝えますか?」
  • 相談者: 「お父さん、どうして家族を裏切ったの?家族を大事にしてくれなかったことが、すごく悲しいし怒っている。」
学校でのいじめに対する未解決の感情
  • セラピスト: 「中学のときのいじめについて、まだ解決していない感情はありますか?」
  • 相談者: 「はい、あの時の恐怖がまだ残っています。」
  • セラピスト: 「その恐怖はどこから来ていると思いますか?」
  • 相談者: 「友達だと思っていた子たちに無視されて、すごく怖かったです。」
  • セラピスト: 「その時に何を感じて、今も感じ続けていますか?」
  • 相談者: 「友達に裏切られた感じがして、今でも人を信用するのが怖いです。」
  • セラピスト: 「その時に友達に何を言いたかったですか?」
  • 相談者: 「どうして私を無視したのか、と聞きたかったです。」
  • セラピスト: 「その言葉を友達に伝えるとしたら、どのように伝えますか?」
  • 相談者: 「どうして私を無視したの?友達だと思っていたのに、すごく傷ついたよ。」
探求のポイント
  • 感情の深堀り: 表面的な感情に留まらず、感情の根底にある思いや信念を探ります。
  • 具体的な描写: 感情や思いを具体的に表現させ、相談者がその感情を明確に認識できるようにします。
  • 対話の促進: 未解決の感情や思いを相手に伝える練習を通じて、相談者が感情を解放できるようにサポートします。
  • 行動計画の立案: 感情を解消するための具体的なアクションや戦略を探り、相談者が実行可能な計画を立てます。

このプロセスを通じて、相談者は過去の未解決の感情を明確にし、それを解消するための具体的な方法を見つけることができます。

目標: クライエントが過去の未解決の感情や体験を再検討し、それを解消することで、現在の生活に影響を及ぼしている問題を解決する。

STEP
未完了のビジネス(感情や体験)の特定
  • カウンセラー: 「あなたの過去の経験で、今でも心に引っかかっている出来事は何かありますか?」
  • クライエント: 「中学時代のいじめが、まだ心の中でくすぶっています。」
STEP
状況の再現
  • カウンセラー: 「そのいじめの経験について、もう少し詳しく話してもらえますか?どのようなことがありましたか?」
  • クライエント: 「教科書を焼かれたり、ジャージを隠されたりしました。誰も助けてくれず、孤独で怖かったです。」
STEP
感情の確認
  • カウンセラー: 「その時のあなたは、どんな感情を感じていましたか?」
  • クライエント: 「とても悲しくて、孤独で、怖かったです。」
STEP
感情の表現
  • カウンセラー: 「その時の感情を、言葉やイメージで表現してみてください。」
  • クライエント: 「まるで真っ暗な穴に落ちて、誰にも見えない場所にいるような感じでした。」
STEP
エンプティチェアの導入
  • カウンセラー: 「ここに空の椅子があります。そこに、あなたをいじめていた同級生が座っていると想像して、同級生に伝えたいことを言ってみてください。」
  • クライエント: 「どうして私をいじめたの?私は何も悪いことをしていないのに。とても傷ついたし、今でもその時のことを忘れられない。」
STEP
感情の解放
  • カウンセラー: 「その言葉を伝えることで、どんな感情が湧き上がってきますか?」
  • クライエント: 「怒りと悲しみが混ざったような感情です。でも、少しだけ軽くなった気がします。」
STEP
再評価と解消
  • カウンセラー: 「その出来事を振り返って、今のあなたはどう感じますか?」
  • クライエント: 「過去の自分がどれだけ傷ついていたかを改めて実感しました。でも、今はその感情を受け入れることで少しずつ解消できる気がします。」
STEP
新しい視点の模索
  • カウンセラー: 「この経験を通じて、どのような新しい視点や行動を見つけましたか?」
  • クライエント: 「過去の出来事を受け入れることで、今の自分をもっと大切にしようと思います。また、同じように苦しんでいる人がいたら、助けてあげたいです。」
STEP
統合と反映
  • カウンセラー: 「今日のセッションを通じて、どのように感じていますか?そして、今後どのように活かしていきたいですか?」
  • クライエント: 「過去の傷を癒すことで、今の自分にもっと自信を持てるようになりました。これからは、自分を大切にし、他者にも優しく接することを意識していきます。」

未完了のビジネスの解消を通じて、クライエントは過去の未解決の感情や体験を受け入れ、それを解消することで現在の生活に前向きな変化をもたらすことができます。このプロセスは、クライエントが過去に縛られず、より自由で健全な未来を築くために重要です。

STEP
新しい行動や視点の模索

新しい行動や視点の模索は、クライエントが過去の経験を踏まえつつ、新たな行動パターンや考え方を見つけ出し、それを実生活に取り入れるプロセスです。これにより、クライエントはより健全で満足のいく生活を築くための具体的なステップを踏むことができます。

洞察と変容

エンプティチェア技法のステップ8「洞察と変容」について、具体的なアプローチと例を詳しく説明します。このステップでは、相談者が過去の感情や体験から得た洞察を基に、新しい視点や行動を模索し、変容を促します。

洞察と変容の具体的なアプローチ

  • 新たな視点の探索
    • 質問例
      • 「その出来事を振り返って、今新たに気づいたことは何ですか?」
      • 「その経験から何を学びましたか?」
      • 「その感情をもう一度感じた今、どんな新しい視点が得られましたか?」
    • 実施例
      • 相談者が「父親の浮気に対して今でも怒りを感じている」と話す場合、「その怒りをもう一度感じることで、何か新しい気づきがありますか?」と問いかけます。
  • 行動の変化を促す
    • 質問例
      • 「その新しい視点を持って、どのように行動を変えたいと思いますか?」
      • 「その経験を踏まえて、今後どんな行動をとりたいですか?」
      • 「その感情を解消するために、具体的に何をすることができますか?」
    • 実施例
      • 相談者が「父親の浮気に対する怒りを解消するために、父親と話し合いたい」と答えた場合、「その話し合いをするために、どんな準備が必要ですか?」と具体的な行動計画を立てます。
  • 新しい信念や価値観の形成
    • 質問例
      • 「その出来事から、どんな新しい信念や価値観を持つようになりましたか?」
      • 「その感情を解消することで、どんな価値観が変わりましたか?」
      • 「今後、どんな信念を持って生きていきたいですか?」
    • 実施例
      • 相談者が「人間関係での信頼について新しい価値観を持つようになった」と話す場合、「その新しい価値観はどんなものですか?具体的に教えてください」と掘り下げます。
  • 新たな対人関係の構築
    • 質問例
      • 「その新しい視点を持って、どのように人間関係を築きたいですか?」
      • 「その経験を活かして、どのように他者との関係を変えたいですか?」
      • 「今後、どのように人と接していきたいですか?」
    • 実施例
      • 相談者が「過去の経験を踏まえて、今後はもっとオープンに人と接したい」と話す場合、「そのために具体的にどんな行動をとりますか?」と具体的な行動計画を立てます。
  • 自己肯定感の向上
    • 質問例
      • 「その経験を通じて、自分に対する見方はどう変わりましたか?」
      • 「その感情を解消することで、自己肯定感はどう変わりますか?」
      • 「今の自分をどう評価していますか?」
    • 実施例
      • 相談者が「過去の出来事を乗り越えたことで、自己肯定感が高まった」と話す場合、「その自己肯定感がどのように高まったか、具体的に教えてください」と掘り下げます。

具体例

例1: 父親の浮気に対する洞察と変容
  • セラピスト: 「父親の浮気について、今新たに気づいたことは何ですか?」
  • 相談者: 「怒りの中に、悲しみも隠れていることに気づきました。」
  • セラピスト: 「その悲しみに気づいたことで、どんな新しい視点が得られましたか?」
  • 相談者: 「父親を許すことが、自分のためになるかもしれません。」
  • セラピスト: 「その新しい視点を持って、どのように行動を変えたいと思いますか?」
  • 相談者: 「父親と正直に話し合って、過去の出来事について整理したいです。」
  • セラピスト: 「そのために、どんな準備が必要ですか?」
  • 相談者: 「まず、父親に手紙を書いて、感情を整理します。そして、面と向かって話す準備をします。」
例2: 学校でのいじめに対する洞察と変容
  • セラピスト: 「中学のときのいじめについて、今新たに気づいたことは何ですか?」
  • 相談者: 「恐怖の中に、自分の強さも感じました。」
  • セラピスト: 「その強さに気づいたことで、どんな新しい視点が得られましたか?」
  • 相談者: 「自分はもっと強い人間なんだと思えるようになりました。」
  • セラピスト: 「その新しい視点を持って、どのように行動を変えたいと思いますか?」
  • 相談者: 「過去のいじめを乗り越えた自分を誇りに思い、自信を持って他人と接したいです。」
  • セラピスト: 「そのために具体的にどんな行動をとりますか?」
  • 相談者: 「新しい友達を作るときに、自分の強さを信じてオープンに接するようにします。」
探求のポイント
  • 新たな視点の発見: 過去の経験や感情を再評価し、相談者が新しい視点や理解を得るのを助けます。
  • 具体的な行動計画: 新しい視点や理解に基づいて、具体的な行動計画を立て、実行可能なステップを決めます。
  • 新しい信念の形成: 過去の出来事や感情から新しい信念や価値観を形成し、相談者の内面的な変容を促します。
  • 対人関係の改善: 新しい視点や理解を基に、相談者がより健康的でポジティブな対人関係を築けるようにサポートします。
  • 自己肯定感の向上: 過去の経験を乗り越えた自己を認識し、自己肯定感を高めることで、相談者の全体的な心理的健康を向上させます。

このプロセスを通じて、相談者は過去の未解決の感情を解消し、新たな洞察や行動を通じて前向きな変容を遂げることができます。

目標: クライエントが新しい行動パターンや視点を見つけ出し、それを実生活に取り入れることで、問題解決や自己成長を図る。

STEP
目標の設定
  • カウンセラー: 「これからの生活で、どのような変化を望んでいますか?どんな目標を設定したいですか?」
  • クライエント: 「職場での人間関係を改善し、自分の能力をもっとアピールしたいです。」
STEP
現在の行動パターンの振り返り
  • カウンセラー: 「今までのあなたの行動パターンを振り返ってみましょう。どのような行動が問題を引き起こしていると感じますか?」
  • クライエント: 「上司に対して消極的で、自分の意見をはっきり伝えられないことが多いです。」
STEP
新しい行動パターンの模索
  • カウンセラー: 「その問題を解決するために、どのような新しい行動パターンを試してみたいですか?」
  • クライエント: 「もっと積極的に自分の意見を伝え、上司とのコミュニケーションを増やしてみたいです。」
STEP
具体的な行動プランの作成
  • カウンセラー: 「その新しい行動を実行するための具体的なプランを立ててみましょう。例えば、どのようなタイミングで上司と話をするか、どのような内容を伝えるかなど。」
  • クライエント: 「毎週のミーティングで、自分の進捗や意見を必ず報告すること。そして、問題が発生したときはその都度上司に相談することにします。」
STEP
視点の転換
  • カウンセラー: 「新しい行動パターンを実行する際に、どのような視点を持つことが役立つと思いますか?」
  • クライエント: 「自分は上司にとって重要なメンバーであり、意見を伝えることはチームのためにもなるという視点を持つことです。」
STEP
実行とフィードバックの計画
  • カウンセラー: 「新しい行動を実行した後、その結果をどうやって評価し、フィードバックを受けるかを考えましょう。」
  • クライエント: 「実行後は日記に記録し、次回のセッションでカウンセラーに報告します。また、上司からのフィードバックを積極的に聞くようにします。」
STEP
障害の予測と対策
  • カウンセラー: 「新しい行動を実行する際に、どんな障害が予想されますか?それをどう乗り越えるか考えてみましょう。」
  • クライエント: 「緊張してうまく話せないかもしれません。その場合は、事前に伝えたいことをメモしておき、それを見ながら話すようにします。」
STEP
サポートの活用
  • カウンセラー: 「新しい行動を続けるために、どんなサポートが必要ですか?誰に助けを求めることができますか?」
  • クライエント: 「カウンセラーや信頼できる同僚のサポートを受けながら、困った時には相談するようにします。」
STEP
実行のモニタリング
  • カウンセラー: 「新しい行動を実行した後、どのようにしてそれをモニタリングし、必要に応じて調整しますか?」
  • クライエント: 「定期的に自分の進捗を振り返り、うまくいかない部分があればカウンセラーと話し合って調整します。」
STEP
統合と反映
  • カウンセラー: 「新しい行動や視点を実行してみて、どんな気づきや変化がありましたか?それをこれからの生活にどう活かしていきますか?」
  • クライエント: 「新しい行動を試してみて、自分に自信が持てるようになりました。これからも積極的に意見を伝え、職場での人間関係を改善していきたいです。」

新しい行動や視点の模索を通じて、クライエントは自分の問題に対する新しいアプローチを見つけ出し、それを実生活に取り入れることで、より健全で満足のいく生活を築くための具体的なステップを踏むことができます。このプロセスは、クライエントが自己成長を遂げるために非常に重要です。

STEP
統合と反映

統合と反映は、クライエントがセッションを通じて得た気づきや新しい行動パターンを実生活に統合し、それを反映させるプロセスです。この段階では、クライエントが学んだことを日常生活に活かし、自分の成長や変化を確認することが重要です。

統合

統合の具体的なアプローチ

  • セッションの振り返りと総括
    • 質問例
      • 「今日のセッションを振り返って、最も重要だった気づきは何ですか?」
      • 「どの部分があなたにとって特に意味がありましたか?」
      • 「どんな変化を感じていますか?」
    • 実施例
      • 相談者が「父親との対話の練習が特に印象深かった」と話す場合、「その対話を通じて何に気づきましたか?」と具体的に振り返らせます。
  • 感情の統合と理解
    • 質問例
      • 「セッションで感じた感情を、今どのように感じていますか?」
      • 「その感情をどのように生活に統合していきますか?」
      • 「新たに得た感情をどのように理解していますか?」
    • 実施例
      • 相談者が「父親に対する怒りと悲しみが共存している」と話す場合、「その両方の感情をどのように受け入れていきますか?」と問いかけます。
  • 新しい行動の具体化
    • 質問例
      • 「新しい視点を持って、具体的にどんな行動を取るつもりですか?」
      • 「その行動を実行するために、どのように準備しますか?」
      • 「どんなサポートが必要ですか?」
    • 実施例
      • 相談者が「父親と話し合うために手紙を書く」と決めた場合、「その手紙を書くために、どのように時間を取りますか?」と具体的な行動計画を立てます。
  • 持続的な変化のためのサポート
    • 質問例
      • 「この変化を持続させるために、どのようなサポートが必要ですか?」
      • 「誰に助けを求めますか?」
      • 「どんなリソースが役立ちますか?」
    • 実施例
      • 相談者が「カウンセリングを続けることが大事」と話す場合、「どのようにカウンセリングを続けていく計画ですか?」とサポート体制を整えます。
  • 自己肯定感の強化
    • 質問例
      • 「このセッションを通じて、自己に対する見方はどう変わりましたか?」
      • 「新しい視点で自己をどう評価しますか?」
      • 「自己肯定感を維持するために、何が必要ですか?」
    • 実施例
      • 相談者が「自己肯定感が高まった」と話す場合、「その自己肯定感を維持するために、どんな活動をしますか?」と具体的な戦略を探ります。

具体例

例1: 父親の浮気に対する統合
  • セラピスト: 「今日のセッションを振り返って、最も重要だった気づきは何ですか?」
  • 相談者: 「父親に対してまだ悲しみがあることに気づきました。」
  • セラピスト: 「その悲しみをどのように生活に統合していきますか?」
  • 相談者: 「悲しみを感じることが悪いことではないと受け入れます。」
  • セラピスト: 「新しい視点を持って、具体的にどんな行動を取るつもりですか?」
  • 相談者: 「父親と手紙で対話することで、感情を整理します。」
  • セラピスト: 「その手紙を書くために、どのように時間を取りますか?」
  • 相談者: 「毎週末に時間を作って書くつもりです。」
例2: 学校でのいじめに対する統合
  • セラピスト: 「今日のセッションを振り返って、最も重要だった気づきは何ですか?」
  • 相談者: 「いじめを乗り越えた自分の強さに気づきました。」
  • セラピスト: 「その強さをどのように生活に統合していきますか?」
  • 相談者: 「自分を信じる気持ちを持ち続けます。」
  • セラピスト: 「新しい視点を持って、具体的にどんな行動を取るつもりですか?」
  • 相談者: 「新しい人間関係を築くときに、もっとオープンに接します。」
  • セラピスト: 「そのために具体的にどんな準備をしますか?」
  • 相談者: 「自己紹介をしっかり考えておくことや、趣味のサークルに参加します。」
探求のポイント
  • 具体的な振り返り: セッションの重要なポイントを振り返り、相談者が新しい洞察を具体的に理解するのを助けます。
  • 感情の統合: セッションで得た感情を生活に取り入れ、持続的な変化を促します。
  • 行動の具体化: 新しい視点や理解に基づいて、具体的な行動計画を立て、実行可能なステップを決めます。
  • サポート体制の構築: 持続的な変化を支えるために、必要なサポートやリソースを整えます。
  • 自己肯定感の強化: 過去の経験を乗り越えた自己を認識し、自己肯定感を高めることで、相談者の全体的な心理的健康を向上させます。

このプロセスを通じて、相談者はセッションで得た洞察や変容を生活全般に統合し、持続可能な変化を実現することができます。

目標: セッションで得た気づきや新しい行動パターンを実生活に統合し、クライエントが自分の成長や変化を確認する。

STEP
セッションの振り返り
  • カウンセラー: 「これまでのセッションを通じて、どんな気づきがありましたか?」
  • クライエント: 「過去のトラウマが現在の私にどれだけ影響を与えているかを理解しました。そして、自分の感情をもっと表現することの大切さを学びました。」
STEP
具体的な変化の確認
  • カウンセラー: 「具体的にどんな変化を感じていますか?」
  • クライエント: 「職場で自分の意見を伝えることができるようになり、上司との関係も改善しました。また、自分自身に自信が持てるようになりました。」
STEP
学んだことの実生活への適用
  • カウンセラー: 「セッションで学んだことを、これからの生活でどのように活かしていきますか?」
  • クライエント: 「自分の感情を無視せずに受け入れ、必要なときには表現することを続けていきます。そして、人間関係を改善するために積極的にコミュニケーションを取るようにします。」
STEP
成功体験の共有
  • カウンセラー: 「これまでに成功したと感じる経験を教えてください。」
  • クライエント: 「先週のミーティングで、自分のアイデアを上司に伝えたところ、すぐに採用されました。これまでにはなかったことなので、とても嬉しかったです。」
STEP
今後の課題と目標設定
  • カウンセラー: 「これから取り組みたい課題や目標はありますか?」
  • クライエント: 「もっと自分の意見を積極的に伝え、他の同僚との関係も深めていきたいです。また、自己成長のために新しいスキルを学びたいです。」
STEP
サポートシステムの確認
  • カウンセラー: 「これからの生活でサポートが必要なとき、誰に助けを求めますか?」
  • クライエント: 「信頼できる同僚やカウンセラーに相談します。必要なときには家族にも話を聞いてもらいます。」
STEP
継続的な自己モニタリング
  • カウンセラー: 「自分の成長を確認するために、どのように自己モニタリングを続けていきますか?」
  • クライエント: 「定期的に日記をつけて、自分の感情や行動を振り返ります。また、月に一度カウンセラーとのセッションを続けていきます。」
STEP
ポジティブな自己評価
  • カウンセラー: 「自分の成長をどのように評価していますか?」
  • クライエント: 「過去の自分と比べて、今の自分はもっと自信を持って行動できるようになっています。この成長を誇りに思います。」
STEP
フィードバックの反映
  • カウンセラー: 「これまでのセッションでのフィードバックをどのように活かしていますか?」
  • クライエント: 「カウンセラーからのアドバイスを取り入れることで、問題解決の方法を見つけ、積極的に行動できるようになりました。」
STEP
長期的なビジョンの設定
  • カウンセラー: 「これから先、どのような長期的なビジョンを持っていますか?」
  • クライエント: 「今後はキャリアアップを目指し、リーダーシップを発揮できるように成長したいです。また、プライベートでも自己肯定感を高め、より充実した生活を送りたいです。」

統合と反映のプロセスを通じて、クライエントはセッションで得た気づきや新しい行動パターンを実生活に取り入れ、自分の成長や変化を確認することができます。この段階は、クライエントが自己成長を実感し、前向きな未来を築くために非常に重要です。

トラウマセラピー後に行う認知行動療法と対人関係療法は3ページ目をご覧ください。

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