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感情認識の弱い、乏しい方の識別と表現力ワーク

目次

失感情症(アレキシサイミア)や自他の感情認識が弱い方の識別把握と表現力のセッションはアサーショントレーニングにも最適

「失感情症/アレキシサイミア(alexithymia)」 のように、自己や相手の感情の認識が弱いケースなどに感情を認識するトレーニングのセッションです。このトレーニングは、基本的感情の認識が十分にできる方を対象にしていて、アサーショントレーニングなどにも効果的です。

感情認識と表現のトレーニングは、相手の会話事例からその言葉が表す背景の感情を把握できるようになることです。相手の感情を理解し、それに対して適切に反応することが、感情を共有するプロセスの一部であり、 相手の感情にも耳を傾けることができたうえで、自分の感情を話すトレーニングは、相手の感情にも敏感になることで、共感的な関係を築けます。 このことはクライエントの感情認識を助けることに加え、自己認識にもつながり、相手と建設的なコミュニケーションが取れるようになります。

トレーニングで想定される会話事例は、「夫婦やカップル間」、「友達や家族間」、「上司や職場の同僚間」、「社会生活の日常的な会話」が使われます。

感情認識と表現のトレーニングの実践

感情を言葉にすることが苦手な方が、自分や他者の感情をより理解し、適切に表現できるようになるためのトレーニングを行います。本トレーニングでは、日常的な会話の事例をもとに、感情を認識し、表現する方法を学びます。感情を理解し、共有することで、より良い人間関係を築くことができるようになります。

このトレーニングのポイントは感情を素直に受け入れ、共有することで、より良い人間関係を築けるということを学びます。

  1. 他者の感情を理解する
  2. 自分の感情を認識する
  3. 感情を適切に表現する

トレーニングの流れ

STEP
会話のケースを確認する

夫婦やカップル、友人、家族、職場の同僚など、さまざまな場面での会話の例を用意します。

  1. 「最近忙しくて疲れてるんだよね」
  2. 「どうして私の気持ちをわかってくれないの?」
STEP
相手の感情を探る

会話から感じ取れる基本的な感情(喜び、信頼、恐れ、悲しみ、嫌悪、怒り、期待など)を考えます。

  1. 「最近忙しくて疲れてるんだよね」
    • 疲労、ストレス、不満
  2. 「どうして私の気持ちをわかってくれないの?」
    • 悲しみ、怒り、孤独感
STEP
相手の感情の背景を考える

感情だけでなく、その感情が生まれた原因や背景を考えます。

  1. 「最近忙しくて疲れてるんだよね」
    • 仕事が多く、休む時間が取れないのかもしれない
  2. 「どうして私の気持ちをわかってくれないの?」
    • 相手が話を聞いてくれないと感じ、不安になっているのかもしれない
STEP
自分の感情を探る

相手の言葉を受けて、自分はどのような感情を抱いたかを考えます。

  1. 「最近忙しくて疲れてるんだよね」
    • 心配、不安
  2. 「どうして私の気持ちをわかってくれないの?」
    • 戸惑い、プレッシャー
STEP
自分の感情の背景を考える

自分の感情が生まれた理由をセットで考えます。

  1. 「心配、不安」
    • 大切な人が疲れていることが気がかり
  2. 「戸惑い、プレッシャー」
    • 相手の期待に応えられていないと感じる
STEP
感情をそのまま伝える(Iメッセージの活用)

「こんな感情を抱くのはよくない」と考えずに、素直に感情を認め、相手に伝えます。
Iメッセージの活用:「私は今、こう感じている」を取り入れる。

  1. 「私の思い過ごしかもしれませんが、あなたが疲れているようで心配です。私に何か協力できることはありませんか?」
  2. 「私はあなたからその言葉出たことを少し戸惑っています。私があなたを不安にさせていたんですね。」
STEP
非言語的コミュニケーションを意識する

言葉だけでなく、声のトーンや表情、体の動きを意識すると、より感情が伝わりやすくなります。

  1. 悲しいとき
    • → 静かな声でゆっくり話す
  2. 不安なとき
    • → 眉をひそめる、手をこする

感情把握と表出のトレーニング・ステップ

  • 話しかけられる相手からの会話のケースを挙げる
  • 相手の基本的な感情(喜び、信頼、恐れ、悲しみ、嫌悪、怒り、期待)を探る
  • 相手の感情の原因や背景を考える
  • 話しかけられた自分の感情を探る
  • 自分の感情の原因や背景を考える
  • Iメッセージを用いて、自分の感情を適切に伝える(アサーティブを意識する)
  • 非言語的コミュニケーションを意識して感情を表現する

このページを含め、心理的な知識の情報発信と疑問をテーマに作成しています。メンタルルームでは、「生きづらさ」のカウンセリングや話し相手、愚痴聴きなどから精神疾患までメンタルの悩みや心理のご相談を対面にて3時間無料で行っています。

感情把握と表出のトレーニングの問題

このトレーニングは、感情を言語化することが苦手な状態の方やアサーショントレーニングとして、他者の感情を理解し、自分の感情を適切に伝える力を養うことを目的としています。ここでは「[夫婦やカップル間」「上司や職場の同僚間」「友人や家族間」「社会生活の状況において」の具体的なケースを基に、感情把握と表出のトレーニングを進めるための手引きを示します。

あくまでも手引き(テンプレート)ですので、カウンセラーや友人、パートナーと意見交換しながら作成してください。特に相手に対してのメッセージはIメッセージをベースにしていますが、アサーティブな会話になるように心がけてください。

具体的ケース相手の言動
パートナー・夫婦間のケース
ケース①:忙しくてパートナーが寂しさを感じているパートナー: 「最近、全然一緒に過ごせてないよね……。」
ケース②:家事の負担について不満が出るパートナー: 「私ばっかり家事をやってる気がするんだけど……。」
ケース③:スマホを見ていて会話が成り立たないパートナー: 「ねぇ、私と話してるときにスマホばっかり見ないでくれる?」
ケース④:スキンシップが減ったことに対する不満パートナー: 「最近、全然手をつないだり、ハグしてくれないよね……。」
ケース⑤:趣味の時間の使い方に不満を感じるパートナー: 「あなた、趣味に夢中で私と過ごす時間が減ってない?」
上司や職場の同僚間のケース
ケース①:上司から仕事の進捗を急かされる上司: 「この案件、まだ終わってないの?もっと早く進めてほしいんだけど。」
ケース②:同僚が協力してくれない同僚: 「今ちょっと忙しいから、その作業は自分でやってもらえる?」
ケース③:会議で意見を軽く流される同僚: 「まあ、その案も悪くないけど、他にもっといい方法があるんじゃない?」
ケース④:後輩がミスを繰り返す後輩: 「また間違えてしまいました……すみません。」
ケース⑤:上司に残業を頼まれる上司: 「今日、少し残業できる?急ぎの仕事があるんだ。」
友人や家族間のケース
ケース①:友人が約束の時間にいつも遅れてくる友人: 「ごめん、また遅れちゃった!」
ケース②:親が進路や仕事について口を出してくる親: 「本当にその仕事で大丈夫なの?もっと安定した道を選んだ方がいいんじゃない?」
ケース③:兄弟姉妹が家の手伝いをしない兄弟姉妹: 「あとでやるから、ちょっと待ってて!」(結局やらない)
ケース④:友人が愚痴ばかり話してくる友人: 「もう本当に最悪なことばっかり!聞いてくれる?」
ケース⑤:親が過干渉でプライバシーを守ってくれない親: 「最近どう?ちゃんと友達と仲良くしてる?スマホちょっと見せて!」
社会生活においてのケース
ケース①:電車やバスでマナーの悪い人がいる相手: (大声で電話をしている、座席を独占している)
ケース②:道を尋ねられたが、急いでいる相手: 「すみません、この場所に行きたいんですが…」
ケース③:レストランで注文したものと違う料理が出てきた相手: (店員が間違った料理を提供する)
ケース④:ATMで後ろに長い列ができていて焦る相手: (後ろの人がイライラした表情をしている)
ケース⑤:近所の人がゴミ出しのルールを守らない相手: (指定の曜日以外にゴミを出してしまう)

感情把握と表出のトレーニング・ステップ手引き

このトレーニングは、感情を言語化することが苦手な状態の方やアサーショントレーニングとして、他者の感情を理解し、自分の感情を適切に伝える力を養うことを目的としています。ここでは「[夫婦やカップル間」「上司や職場の同僚間」「友人や家族間」「社会生活の状況において」の具体的なケースを基に、感情把握と表出のトレーニングを進めるための手引きを示します。

あくまでも手引き(テンプレート)ですので、カウンセラーや友人、パートナーと意見交換しながら作成してください。特に相手に対してのメッセージはIメッセージをベースにしていますが、アサーティブな会話になるように心がけてください。

パートナー・夫婦間のケース

パートナーとの日常的なやり取りを通じて、感情を認識し、適切に伝えるトレーニングをすることで、より良い関係を築くことができます。

ケース①:忙しくてパートナーが寂しさを感じている

  1. パートナー: 「最近、全然一緒に過ごせてないよね……。」
  2. 相手の感情: 寂しさ、不安
  3. 相手の感情の背景: 「自分が後回しにされているのでは?」という不満や孤独感
  4. 自分の感情: 罪悪感、プレッシャー
  5. 自分の感情の背景: 「仕事が忙しいのに、責められているようでつらい。」
  6. Iメッセージ: 「最近、忙しくて一緒にいる時間が減ってしまってごめんね。あなたと過ごす時間を大事にしたいと思っているよ。来週はゆっくり一緒に過ごせる日を作りたいんだけど、どうかな?」
  7. 非言語的コミュニケーション: 優しい声のトーン、相手の手に触れる、アイコンタクト

ケース②:家事の負担について不満が出る

  1. パートナー: 「私ばっかり家事をやってる気がするんだけど……。」
  2. 相手の感情: 不満、疲労感
  3. 相手の感情の背景: 「自分ばかり負担しているのでは?」という不公平感
  4. 自分の感情: 焦り、申し訳なさ
  5. 自分の感情の背景: 「気をつけていたつもりだけど、足りなかったのか……。」
  6. Iメッセージ: 「気づかないうちに負担をかけていたみたいでごめんね。どの家事が特に大変か教えてくれる?分担を見直して、一緒にやりやすくしたいな。」
  7. 非言語的コミュニケーション: 真剣な表情で話を聞く、身を乗り出して相手に関心を示す

ケース③:スマホを見ていて会話が成り立たない

  1. パートナー: 「ねぇ、私と話してるときにスマホばっかり見ないでくれる?」
  2. 相手の感情: 疎外感、苛立ち
  3. 相手の感情の背景: 「自分よりスマホの方が大事なの?」という寂しさ
  4. 自分の感情: 反発、うんざり
  5. 自分の感情の背景: 「リラックスしているだけなのに、責められている気がする。」
  6. Iメッセージ: 「ついスマホを見ちゃっていたね、ごめん。君の話をちゃんと聞きたいから、スマホを置いて話すよ。」
  7. 非言語的コミュニケーション: スマホを手放し、相手の目を見て話す

ケース④:スキンシップが減ったことに対する不満

  1. パーナー:「最近、全然手をつないだり、ハグしてくれないよね……。」
  2. 相手の感情: 不安、寂しさ
  3. 相手の感情の背景: 「愛情が冷めたのでは?」という心配
  4. 自分の感情: 申し訳なさ、戸惑い
  5. 自分の感情の背景: 「仕事で疲れていたり、無意識に避けてしまっていたのかも……。」
  6. Iメッセージ: 「最近、疲れがたまっていて気が回らなかったかもしれないね。でも、あなたのことを大切に思っているのは変わらないよ。」
  7. 非言語的コミュニケーション: 相手の手を握る、ハグする、優しい笑顔を向ける

ケース⑤:趣味の時間の使い方に不満を感じる

  1. パートナー: 「あなた、趣味に夢中で私と過ごす時間が減ってない?」
  2. 相手の感情: 嫉妬、不満
  3. 相手の感情の背景: 「自分が優先されていないのでは?」という寂しさ
  4. 自分の感情: 防衛心、楽しみを制限されるストレス
  5. 自分の感情の背景: 「趣味を楽しんでいるだけなのに、なんで責められるの?」
  6. Iメッセージ: 「趣味の時間が増えて、寂しい思いをさせていたのかもしれないね。あなたとの時間も大切にしたいから、バランスを考えてみるよ。」
  7. 非言語的コミュニケーション: 穏やかな声のトーン、相手の気持ちを尊重する態度

上司や職場の同僚間のケース

次のケースを通じて、職場でのコミュニケーションにおいて感情を認識し、適切に表現するトレーニングができます。

ケース①:上司から仕事の進捗を急かされる

  1. 上司: 「この案件、まだ終わってないの?もっと早く進めてほしいんだけど。」
  2. 相手の感情: 焦り、苛立ち
  3. 相手の感情の背景: 「納期に間に合わなかったらどうしよう」というプレッシャー
  4. 自分の感情: プレッシャー、不安
  5. 自分の感情の背景: 「急かされるとミスしそうだし、ちゃんと進めているのに評価されていない気がする。」
  6. Iメッセージ: 「進捗が遅れているように見えるかもしれませんが、現在この部分を丁寧に進めています。納期までに間に合うよう調整しますので、ご安心ください。」
  7. 非言語的コミュニケーション: 落ち着いた声のトーン、目を合わせて真剣に伝える

ケース②:同僚が協力してくれない

  1. 同僚: 「今ちょっと忙しいから、その作業は自分でやってもらえる?」
  2. 相手の感情: 負担感、余裕のなさ
  3. 相手の感情の背景: 「自分の仕事で手一杯で、他のことに時間を割けない。」
  4. 自分の感情: 困惑、不満
  5. 自分の感情の背景: 「本来は一緒にやるべき仕事なのに、押し付けられている気がする。」
  6. Iメッセージ: 「今、忙しいのは理解しています。でも、この作業は二人で協力した方がスムーズに進むと思うので、どこかで時間を作ってもらえないかな?」
  7. 非言語的コミュニケーション: 穏やかな表情、相手の状況に配慮しながら伝える

ケース③:会議で意見を軽く流される

  1. 同僚: 「まあ、その案も悪くないけど、他にもっといい方法があるんじゃない?」
  2. 相手の感情: 自信、探求心
  3. 相手の感情の背景: 「より良いアイデアを求めたい。」
  4. 自分の感情: 落胆、悔しさ
  5. 自分の感情の背景: 「せっかく考えたのに、ちゃんと評価されていない気がする。」
  6. Iメッセージ: 「他のアイデアも検討するのはいいですね。でも、私の案のこの部分にはこういう利点があると思うので、一度詳しく検討してみませんか?」
  7. 非言語的コミュニケーション: 冷静な口調で伝え、説得力を持たせる

ケース④:後輩がミスを繰り返す

  1. 後輩: 「また間違えてしまいました……すみません。」
  2. 相手の感情: 落ち込み、不安
  3. 相手の感情の背景: 「自分は仕事ができないのでは?」という自信のなさ
  4. 自分の感情: いら立ち、困惑
  5. 自分の感情の背景: 「何度も説明しているのに、なぜまたミスをするのか?」
  6. Iメッセージ: 「何度かミスが続いているようだけど、どの部分が難しいと感じている?一緒に確認して、ミスを防ぐ方法を考えよう。」
  7. 非言語的コミュニケーション: 責めるのではなく、支援する姿勢を示す優しい表情

ケース⑤:上司に残業を頼まれる

  1. 上司: 「今日、少し残業できる?急ぎの仕事があるんだ。」
  2. 相手の感情: 期待、依存
  3. 相手の感情の背景: 「今すぐ対応してもらわないと、仕事が間に合わない。」
  4. 自分の感情: 負担感、葛藤
  5. 自分の感情の背景: 「残業したくないけど、断ると評価が下がりそう。」
  6. Iメッセージ: 「急ぎの仕事なので、できる範囲で協力したいと思っています。ただ、今日はどうしても外せない用事があるので、明日の朝早めに対応する形でも大丈夫でしょうか?」
  7. 非言語的コミュニケーション: 申し訳なさを伝えつつ、代替案を示す落ち着いた態度

友人や家族間のケース

次のケースを通じて、家族や友人との関係において感情を認識し、適切に表現するトレーニングができます。

ケース①:友人が約束の時間にいつも遅れてくる

  1. 友人: 「ごめん、また遅れちゃった!」
  2. 相手の感情: 申し訳なさ、軽い罪悪感
  3. 相手の感情の背景: 「そんなに大きな問題じゃない」と思っている、もしくは時間管理が苦手
  4. 自分の感情: イライラ、不満
  5. 自分の感情の背景: 「私の時間を軽く見られている気がする」
  6. Iメッセージ: 「いつも楽しみにしてるから、待たされると少し残念に感じるよ。次はもう少し余裕をもって来られると嬉しいな。」
  7. 非言語的コミュニケーション: 穏やかなトーンで伝える、責める口調にならないようにする

ケース②:親が進路や仕事について口を出してくる

  1. 親: 「本当にその仕事で大丈夫なの?もっと安定した道を選んだ方がいいんじゃない?」
  2. 相手の感情: 心配、愛情
  3. 相手の感情の背景: 「子どもには苦労してほしくない、安定した人生を送ってほしい」
  4. 自分の感情: プレッシャー、もどかしさ
  5. 自分の感情の背景: 「自分の決断を尊重してほしい」
  6. Iメッセージ: 「私のことを心配してくれているのは本当にありがたいよ。でも、自分でしっかり考えて選んだ道だから、応援してもらえると嬉しいな。」
  7. 非言語的コミュニケーション: 感謝の気持ちを込めた表情、落ち着いた声のトーン

ケース③:兄弟姉妹が家の手伝いをしない

  1. 兄弟姉妹: 「あとでやるから、ちょっと待ってて!」(結局やらない)
  2. 相手の感情: 面倒くささ、自由を優先したい気持ち
  3. 相手の感情の背景: 「今はやりたくないし、やらなくてもどうにかなる」
  4. 自分の感情: 不公平感、苛立ち
  5. 自分の感情の背景: 「自分ばかり負担が多いのは納得できない」
  6. Iメッセージ: 「私だけが家事をしていると、ちょっと負担が大きく感じるんだ。一緒に協力してくれると助かるな。」
  7. 非言語的コミュニケーション: 強い口調にならないように意識し、協力を求める姿勢を見せる

ケース④:友人が愚痴ばかり話してくる

  1. 友人: 「もう本当に最悪なことばっかり!聞いてくれる?」
  2. 相手の感情: ストレス、不満、共感を求める気持ち
  3. 相手の感情の背景: 「誰かに話を聞いてもらって気持ちを整理したい」
  4. 自分の感情: 疲れ、負担感
  5. 自分の感情の背景: 「毎回愚痴を聞かされると、自分の気持ちも沈んでしまう」
  6. Iメッセージ: 「話を聞くのは大事だと思うし、力になりたい。でも、最近愚痴が多くて、私もちょっと気持ちが重くなっちゃうんだ。もう少し楽しい話もできると嬉しいな。」
  7. 非言語的コミュニケーション: 優しく伝える、相手を否定しない態度

ケース⑤:親が過干渉でプライバシーを守ってくれない

  1. 親: 「最近どう?ちゃんと友達と仲良くしてる?スマホちょっと見せて!」
  2. 相手の感情: 心配、支配欲
  3. 相手の感情の背景: 「子どものことを知りたい、大切に思っているからこそ気になる」
  4. 自分の感情: 窮屈さ、イライラ
  5. 自分の感情の背景: 「プライバシーを尊重してほしい、信頼されていない気がする」
  6. Iメッセージ: 「心配してくれるのは嬉しいし、感謝してるよ。でも、私にも自分で考えて行動する自由があるといいな。」
  7. 非言語的コミュニケーション: 冷静な声のトーン、相手を安心させるように話す

社会生活においてのケース

次のケースを通じて、社会生活の中での適切なコミュニケーションを練習できます。

ケース①:電車やバスでマナーの悪い人がいる

  1. 相手: (大声で電話をしている、座席を独占している)
  2. 相手の感情: 無関心、習慣化
  3. 相手の感情の背景: 「これくらいなら問題ないだろう」「自分の都合を優先したい」
  4. 自分の感情: イライラ、不快感
  5. 自分の感情の背景: 「公共の場でのマナーは守るべき」「周囲の迷惑を考えてほしい」
  6. Iメッセージ(アサーティブ): 「すみません、お話しがよく聞こえてしまって…少し声を控えていただけると助かります。」
  7. 非言語的コミュニケーション: 落ち着いた口調、強い視線や威圧的な態度を避ける

ケース②:道を尋ねられたが、急いでいる

  1. 相手: 「すみません、この場所に行きたいんですが…」
  2. 相手の感情: 困惑、不安
  3. 相手の感情の背景: 「道が分からなくて不安」「誰かに助けてもらいたい」
  4. 自分の感情: 焦り、申し訳なさ
  5. 自分の感情の背景: 「助けたいけど、時間がない」
  6. Iメッセージ(アサーティブ): 「すみません、今ちょっと急いでいて詳しくご案内できないのですが、あちらに案内板があるので、そちらを見ていただくとわかるかもしれません。」
  7. 非言語的コミュニケーション: 申し訳なさを込めた表情、相手を無視せず目を見て伝える

ケース③:レストランで注文したものと違う料理が出てきた

  1. 相手: (店員が間違った料理を提供する)
  2. 相手の感情: 気づいていない、またはミスを指摘されて焦り
  3. 相手の感情の背景: 「忙しくて確認できなかった」「単純なミス」
  4. 自分の感情: 困惑、軽い怒り
  5. 自分の感情の背景: 「注文通りに料理が来るのが当然」「間違いを指摘するのは気まずい」
  6. Iメッセージ(アサーティブ): 「すみません、私が注文したのは〇〇だったと思うのですが、確認していただけますか?」
  7. 非言語的コミュニケーション: 冷静なトーンで伝える、笑顔を添えるとより円滑

ケース④:ATMで後ろに長い列ができていて焦る

  1. 相手: (後ろの人がイライラした表情をしている)
  2. 相手の感情: 焦り、苛立ち
  3. 相手の感情の背景: 「早く自分の番を回してほしい」「時間がない」
  4. 自分の感情: 焦り、プレッシャー
  5. 自分の感情の背景: 「急がなければ迷惑をかける」「焦るとミスしそう」
  6. Iメッセージ(アサーティブ): (操作に時間がかかる場合)「ご迷惑をお掛けして申し訳ありません、焦るとミスしそうなので、もう少しだけ時間をください。」
  7. 非言語的コミュニケーション: 申し訳なさを示す軽い会釈、できるだけスムーズに行動する

ケース⑤:近所の人がゴミ出しのルールを守らない

  1. 相手: (指定の曜日以外にゴミを出してしまう)
  2. 相手の感情: ルールを軽視、面倒くささ
  3. 相手の感情の背景: 「細かいルールを気にしていない」「少しくらいならいいだろう」
  4. 自分の感情: 不満、迷惑感
  5. 自分の感情の背景: 「みんながルールを守っているのに不公平」「近所トラブルを避けたい」
  6. Iメッセージ(アサーティブ): 「すみません、私が言える立場じゃないかもしれませんが、この地域ではゴミの日が〇曜日と決まっているみたいなんです。ルール通りに出していただけると、みんな助かると思います。」
  7. 非言語的コミュニケーション: 穏やかな口調で伝える、敵意を感じさせない態度

感情把握と表出のトレーニング問題

感情把握と表出の問題に対するトレーニング・ステップの解説手引きについては、メンタルケア研究室までお問い合わせください。

具体的ケース言動
夫婦やカップル間」のケース
ケース1:パートナーがそっけない態度をとる
パートナーの言動
(スマホを見ながら返事がそっけない)
ケース2:パートナーが家事を手伝ってくれない
パートナーの言動
(ゲームやテレビに夢中で家事をしない)
ケース3:パートナーが約束を守らない
パートナーの言動
「ごめん、また忘れちゃった。」
ケース4:パートナーが過去のことを持ち出して責める
パートナーの言動
「前も同じこと言ったよね?」
ケース5:パートナーが嫉妬してくる
パートナーの言動
「なんでそんなにあの人と仲良くしてるの?」
ケース6:ケンカした後に冷戦状態になる
パートナーの言動
(無言でそっぽを向いている)
ケース7:記念日を忘れられた
パートナーの言動
「ごめん、忘れてた。」
ケース8:パートナーがスマホばかり見て会話が少ない
パートナーの言動
(スマホを見続けて会話に集中していない)
ケース9:パートナーが気持ちを言葉にしてくれない
パートナーの言動
「別に何もないよ。」(本当は悩んでいそう)
ケース10:パートナーが「察してほしい」と思っている
パートナーの言動
「私の気持ち、わかるでしょ?」(具体的に言わない)
ケース 11: 忙しさによるすれ違い
相手の言動
「最近、仕事が忙しくて全然話せていないよね。」
ケース12:相手が言ったことを忘れてしまい、指摘されている。
相手の発言
「どうして私が言ったことをすぐに忘れちゃうの?」
ケース13:相手が楽しみにしていた時間を共有できなくなり、失望している。
相手の発言
「今日は一緒に映画を観たかったのに、また仕事で遅くなるの?」
ケース14:相手が自分の話に対する関心や注意が不足していると感じ、不満を抱いている。
相手の発言
「最近、私の話をちゃんと聞いてくれていない気がする…」
ケース15:相手がコミュニケーション不足や無視されていると感じている可能性がある。
相手の言動
「最近、スマホばかり見てない?」
友達や家族間」のケース
ケース 1: 約束を急にキャンセルされる
相手の言動
「ごめん、今日は急に予定が入っちゃって会えなくなった。」
ケース 2: 家族が心配してくる
相手の言動
「最近、あまり元気がないみたいだけど大丈夫?」
ケース 3: 友達が愚痴を言う
相手の言動
「最近、仕事が大変すぎてもう嫌になっちゃうよ。」
「上司や職場の同僚間」の具体的ケース
ケース1:上司からの指摘
上司の言動
「この報告書、もう少し詳細に書いてくれる?」
ケース2:同僚が仕事を手伝ってくれない
同僚の言動
「ごめん、今忙しくて手伝えないんだ。」
ケース3:部下が報告を忘れた
部下の言動
「申し訳ありません、報告を忘れていました。」
ケース4:会議で意見を否定された
同僚の言動
「その案は現実的じゃないと思う。」
ケース5:上司から急な仕事を依頼された
上司の言動
「この仕事、今日中に仕上げてくれないか?」
ケース6:同僚に仕事の進捗を聞かれた
同僚の言動
「このプロジェクトの進捗、どうなってる?」
ケース7:会議で発言できなかった
上司の言動
「会議で何か意見はある?」
ケース8:上司が忙しそうで相談しづらい
上司の言動
(忙しそうに仕事をしている)
ケース9:同僚が無愛想で話しづらい
同僚の言動
(ぶっきらぼうな態度で接する)
ケース10:自分の仕事が評価されない
上司の言動
(特に評価を言わない)
「社会生活の状況において」の具体的ケース
ケース1:レストランでの注文ミス
店員の言動
「申し訳ありません、ご注文とは違う料理をお持ちしてしまいました。」
ケース3:道を尋ねられる
通行人の言動
「すみません、この駅に行きたいのですが……。」
ケース4:スーパーでのレジ待ち
前の客の言動
「すみません、小銭が足りなくて……。」
ケース5:図書館での席の譲り合い
相手の言動
「ここ、まだ使っていますか?」
ケース6:映画館での座席トラブル
相手の言動
「そこ、私の席だと思うのですが……。」

トレーニング・ステップ

  1. 話しかけられる相手からの会話のケースを挙げる
  2. 相手の基本的な感情(喜び、信頼、恐れ、悲しみ、嫌悪、怒り、期待)を探る
  3. 相手の感情の原因や背景を考える
  4. 話しかけられた自分の感情を探る
  5. 自分の感情の原因や背景を考える
  6. Iメッセージを用いて、自分の感情を適切に伝える
  7. 非言語的コミュニケーションを意識して感情を表現する
目次