ネガティブな感情への応急措置は、呼吸法・ツボ・主技法とスキーマの想定が回復のセルフケアとなる
感情対応表意思決定チャート統合マップは、単なる「感情対応表」ではありません。臨床・教育・セルフケアのいずれにおいても、人が「感情に飲み込まれて機能を失っている瞬間」に、何をすればよいかを即座に示してくれる“心のナビゲーションシステム”です。多くの人は、怒りや不安、空虚感、無力感といった感情が強くなると、「なぜそう感じるのか」「過去に何があったのか」といった理由探しに引きずられ、さらに混乱していきます。しかしこのマップは、その渦の中で理由を問うのではなく、「今この神経系に何が起きているか」「身体はどの状態か」という出発点を与えます。それによって、言葉を失っている人、説明できない人、トラウマや慢性ストレスで思考が止まっている人でも、呼吸や身体感覚、簡単なワークを通じて自分を取り戻す道が開かれます。
《感情 → 介入 → スキーマ → 技法》統合マップ(臨床即応版)
| 感情・状態 | 最優先の身体介入 | マインドフルネス | 主要ツボ | 想定スキーマ | 主技法 |
|---|---|---|---|---|---|
| 怒り・苛立ち | 4-7-8呼吸法/数息観/ウジャイ呼吸 | 「怒りの外在化」 | 太衝・労宮 | 不信/虐待 | EFT・身体追従 |
| 不安・恐れ | 箱呼吸(4-4-4-4)/ブラーマリー呼吸 | 5-4-3-2-1 グラウンディング | 神門・内関 | 見捨てられ | トラウマCBT |
| 悲しみ・喪失 | 片鼻呼吸/ウジャイ呼吸 | ハートフォーカス「コンパッション」 | 膻中・太淵 | 情緒的剥奪 | 悲嘆療法 |
| 罪悪感 | 波のような呼吸/ハート呼吸 | 「その“悪さ”は今ここにありますか?」 | 神門・中脘 | 厳格基準 | CFT |
| 恥 | ウジャイ呼吸 | 「あなたは“欠陥”ですか、それとも“感じている人”ですか?」 | 膻中・百会 | 欠陥 | パーツ療法 |
| 無力感 | カパラバティ呼吸 | 「今、指を1本動かせますか?」 | 足三里 | 失敗 | 行動活性化 |
| 孤独 | ハート呼吸/波のような呼吸 | 「今、誰かとつながっていますか?」 | 心兪・膻中 | 見捨てられ | 愛着再構築 |
| 嫌悪 | 交互片鼻孔呼吸/ウジャイ呼吸 | 「それは“今の危険”ですか?」 | 内関・中脘 | 虐待・不信 | 境界ワーク |
| 絶望 | 波のような呼吸/数息呼吸 | 「ここにあなたはいますか?」 | 百会・関元 | 否定的未来 | 実存療法 |
| 焦り・混乱 | 無意識呼吸/箱呼吸/数息観/ウジャイ呼吸 | 「今この部屋で見えるものを3つ言ってください」 | 百会・内関 | 厳格基準 | グラウンディング |
| 寂しさ・空虚 | ハート呼吸 | 「あなたの中で一番“空っぽ”な場所はどこ?」 | 膻中・関元 | 情緒的剥奪 | 安全基地 |
| 後悔・不満 | ブラーマリー呼吸/ウジャイ呼吸 | 「それは“今”の出来事ですか?」 | 神門・太衝 | 失敗 | コンパッション |
| 他者嫌悪・自己嫌悪 | 交互片鼻孔呼吸 | 「今、あなたを守ろうとしている感覚はどこ?」 | 中脘・膻中 | 欠陥・不信 | パーツ療法 |
| 倦怠・無気力 | バストリカ呼吸/ウジャイ呼吸 | 「足の裏の感覚を言葉に」 | 足三里・百会 | 依存 | 行動活性化 |
| 緊張・プレッシャー | 箱呼吸/4–7–8呼吸 | 「今、肩の力を10%抜く」 | 風池・合谷 | 厳格基準 | デフュージョン |
また、このマップの本質的な価値は、「感情を病理化しない」という点にもあります。怒りや嫌悪、絶望、無気力といった一見ネガティブな状態を、「弱さ」や「性格の問題」として扱うのではなく、「守ろうとする神経系の反応」「過去の環境に適応してきたスキーマ」として理解できるように設計されています。これにより、支援者は相手を責めずに済み、当事者も自分を責めずに済みます。感情は敵ではなく、過去の生存戦略の名残であるという視点が自然に共有されるからです。
さらに、このマップは専門家だけでなく、当事者自身にも大きな力を与えます。自分が「今どの感情の状態にいるのか」「それに対して何をすればよいのか」が一目で分かるため、無力感の中でも小さな主体性を取り戻すことができます。これは回復の最初の一歩であり、「私は何もできない」という感覚を「今、これならできる」という実感に変えてくれます。臨床家としてもこのマップは、“心の応急処置キット”であり、“回復への地図”だと感じています。誰かが暗闇の中で立ち尽くしたとき、この1枚があれば、少なくとも最初の一歩の方向は分かります。その意味で、この情報は多くの人の人生を静かに、しかし確実に支える力を持っていると捉えています。
このページを含め、心理的な知識の情報発信と疑問をテーマに作成しています。メンタルルームでは、「生きづらさ」のカウンセリングや話し相手、愚痴聴きなどから精神疾患までメンタルの悩みや心理のご相談を対面にて3時間無料で行っています。
即対応できる完結解説
13技法はすべて、“感情に飲み込まれた神経系を、安全な自分へ戻す道具”です。
マップと組み合わせることで、当事者が「いま何をすればいいか」を自分で選べるようになります。
| 感情を落ち着かせる12の呼吸法 | ||
|---|---|---|
| 4-7-8 呼吸法 | 強い緊張・不安を下げる | 4秒で鼻から吸う 7秒止める 8秒で口から吐く → 4回繰り返す 副交感神経を強く刺激します。 |
| 数息観(すそくかん) | 思考の暴走を止める | 吐く息に「1」 次に吐く息に「2」 …10まで数えたら1に戻る |
| 箱呼吸(ボックス) | パニック・混乱時 | 4秒吸う → 4秒止める → 4秒吐く → 4秒止める 四角形を描くように。 |
| 腹式呼吸 | 安心の土台づくり | お腹がふくらむように吸い、へこむように吐く。 |
| 交互片鼻呼吸 | 自律神経の左右バランス | 右鼻で吸う → 左で吐く 左で吸う → 右で吐く |
| ウジャイ呼吸 | 心を静かに集中させる | 喉を軽くすぼめ「ハー」と音を立てて呼吸。 |
| 波のような呼吸 | 感情のうねりを鎮める | お腹→胸→喉の順に吸い、逆に吐く。 |
| ハート呼吸 | 孤独・悲しみのとき | 胸に手を当て、胸に向かって呼吸。 |
| カパラバティ呼吸 | 頭をスッキリさせる | 鼻から短く「フッ、フッ」と吐く。 |
| 無意識呼吸 | 力を抜く | 呼吸を変えようとせず、ただ観察。 |
| バストリカ呼吸 | 無気力から覚醒 | 鼻で勢いよく吸って吐く(10回)。 |
| ブラーマリー呼吸 | 強い不安・怒り | 吐きながら「ん〜」とハミング。 |
これらのツボはすべて、感情で乱れた自律神経を、身体から整えるスイッチです。感情マップと組み合わせることで、「話せない」「考えられない」状態のクライエントにも、今できる回復の入り口を渡すことができます。
| 感情ケアで使う主要ツボの場所 | ||
| ツボ名 | どこにある? | 探し方 |
| 太衝(たいしょう) | 足の甲、親指と人差し指の骨の間 | 指でなぞるとくぼむ所 |
| 労宮(ろうきゅう) | 手のひらの真ん中 | こぶしを握った時、中指が当たる所 |
| 神門(しんもん) | 手首の内側、小指側のしわ | 小指側のへこみ |
| 内関(ないかん) | 手首から指3本分ひじ側、腕の内側 | 2本のすじの間 |
| 膻中(だんちゅう) | 胸の真ん中 | 両乳首の中間 |
| 太淵(たいえん) | 親指側の手首のくぼみ | 脈を感じる所 |
| 中脘(ちゅうかん) | おへそとみぞおちの中間 | お腹の真ん中 |
| 百会(ひゃくえ) | 頭のてっぺん | 両耳の上端を結んだ線の中央 |
| 足三里(あしさんり) | ひざのお皿の下外側、指4本分下 | 押すと少し痛い |
| 心兪(しんゆ) | 背中、肩甲骨の内側あたり | 心臓の裏の高さ |
| 関元(かんげん) | おへそから指3本分下 | お腹の下の真ん中 |
| 風池(ふうち) | 首の後ろ、髪の生え際のくぼみ | 両側のへこみ |
| 合谷(ごうこく) | 手の甲、親指と人差し指の間 | つまむと盛り上がる所 |
これらの呼吸はすべて、感情=神経系を身体から再調整する“スイッチ”です。感情マップ・ツボ・技法と組み合わせれば、クライエントは「いま何をすればいいか」を自分で選べるようになります。
| 人の反応を決めてしまう「心の思い込み(スキーマ)」 | ||
|---|---|---|
| 不信/虐待 | 「人は信用すると傷つけてくる」という前提 | 過去に裏切り・暴力・支配を受けた人は、 無意識に「人は危険」と見てしまいます。 そのため距離を取ったり、攻撃的になります。 |
| 見捨てられ | 「いつか一人になる」という恐れ | 大切な人がいなくなることへの強い不安。 愛着不安・依存・しがみつきの背景にあります。 |
| 情緒的剥奪 | 「私は大切にされない」という感覚 | 必要な愛情や理解をもらえなかった人が持つスキーマ。 孤独や空虚感の原因になります。 |
| 厳格な基準 | 「完璧でなければ価値がない」 | ミスを許さず、自分に厳しすぎる。 燃え尽き・不安・プレッシャーの源です。 |
| 欠陥 | 「私はダメな人間だ」という思い込み | 恥・自己嫌悪・自己否定の根っこです。 |
| 失敗 | 「どうせうまくいかない」 | 挑戦を避ける・諦めやすい背景になります。 |
| 虐待 | 「私は大切に扱われない存在」 | 怒り・嫌悪・防衛の強さにつながります。 |
| 否定的未来 | 「先はもっと悪くなる」 | 絶望・不安・うつの土台。 |
| 依存 | 「一人では生きられない」 | 決断できない・人に頼りすぎる原因。 |
これらのスキーマはすべて、かつて生き延びるために必要だった“心のクセ”です。マップでは、スキーマを責めるのではなく、神経系と感情を整えた上で、そっと書き換えていくという安全な順番が守られています。それが、この臨床モデルの最大の強みです。
| 感情がつらい時に使う「こころの回復ツール」解説 | ||
|---|---|---|
| EFT・身体追従 | 「感情を、頭ではなく“体の中”で感じてほどく方法」 | 強い感情は、言葉より先に体に出ます。 EFTと身体追従は、「胸が苦しい」「お腹が重い」などの体感覚にそっと注意を向けることで、脳に「もう安全だ」と伝え、感情の嵐を自然に下げていく方法です。無理に考えを変えなくても、体をたどるだけで感情は動き始めます。 |
| トラウマCBT | 「こわさや不安を、現実サイズに戻す方法」 | トラウマがあると、過去の危険が「今ここ」にあるように感じます。 トラウマCBTは、「それは本当に今起きていること?」とやさしく確かめながら、脳の誤作動を整えていく方法です。不安に振り回されず、現実を見直す力を取り戻します。 |
| 悲嘆療法 | 「失ったものを、心の中でちゃんと弔う方法」 | 悲しみが長引くのは、まだ心が別れを終えていないからです。 悲嘆療法は、亡くした人、失った関係、失われた人生を心の中で丁寧に扱い、愛情を持って区切りをつけるプロセスです。涙や思い出は、回復の一部です。 |
| CFT(セルフ・コンパッション) | 「自分に優しい声を取り戻す方法」 | 自分を責める心は、脳の“危機モード”です。 CFTは、「そんなにつらかったんだね」と自分に語りかけることで、心の防衛を下げていきます。自分に厳しい人ほど、深く回復します。 |
| パーツ療法 | 「あなたの中の“いろいろな自分”を仲直りさせる方法」 | 怒る自分、怖がる自分、守ろうとする自分。 それらはすべて、あなたを守るために生まれました。 パーツ療法は、その“内側のチーム”を整理し、争いを減らす方法です。 |
| 行動活性化 | 「気分が上がるのを待たず、先に動く方法」 | やる気は、動いた後についてきます。 小さな行動(顔を洗う、外に出る)を重ねることで、脳の元気スイッチが入ります。 |
| 愛着再構築 | 「人を信じる感覚を育て直す方法」 | 過去に傷つくと、人が怖くなります。 安全な関係の体験を重ねることで、「つながっても大丈夫」という感覚が戻ります。 |
| 境界ワーク | 「嫌なことを“嫌”と言えるようになる方法」 | 人に合わせすぎて疲れる人のための技法です。 心の境界線を引くことで、自分を守れるようになります。 |
| 実存療法 | 「それでも生きる意味を探す方法」 | 絶望の中で、「それでも私は何のために生きるのか」を静かに見つめる時間です。答えは自分の中にあります。 |
| グラウンディング | 「今ここに戻る技術」 | 足の感覚、目に見えるものに意識を向けることで、過去のフラッシュバックから抜け出します。 |
| 安全基地 | 「心の中の避難所」 | 怖い時に思い浮かべる、安全な人や場所。 脳が落ち着くための“心のホーム”です。 |
| コンパッション | 「苦しみを抱えた自分に寄り添う力」 | 「ダメな自分」ではなく、「頑張ってきた自分」と見る練習です。 |
| デフュージョン | 「考えと距離を取る技術」 | 「私はダメだ」という考えを、「私は“私はダメだと思っている”」に変えることで、思考に振り回されなくなります。 |
具体的ケース
この統合マップは、実際の臨床で「いま何が起きているのか言葉にできない人」に最も強く機能します。想定できるケースを実務に即した形で具体化します。
文脈を聞かずに介入できる臨床家用・感情別虎の巻
臨床スタイルとして「語れない状態のクライエントに、そのまま支える」ための実戦ツールの核になります。
文脈を聞かずに介入できる臨床家用・感情別虎の巻であり、現場でそのまま見て使える構造で整理しています。
「語れないクライエント」「身体症状が前面に出る人」「感情が未分化な人」に対し、感情が見えた瞬間に → 神経系 → 身体 → スキーマ → 技法が自動で決まるという プロフェッショナル用ナビゲーションシステムになっています。
これは単なるチェック表ではなく、ACE・愛着外傷・自律神経・スキーマ・実存を統合した臨床意思決定ツールです。
感情別・臨床家用「即応」虎の巻
① 怒り・苛立ち
① 怒り・苛立ち
| 項目 | 臨床的要点 |
| 神経系 | 交感神経優位・闘争モード(怒りは“防衛反射”) |
| 身体 | 胸・顎・肩・首・こぶしの緊張 |
| 主な脳部位 | 扁桃体過活性+前頭前野の抑制低下 |
| パフォーマンス低下 | 衝動的言動、対人衝突、集中崩壊 |
① 呼吸
4–6呼吸
4秒吸気 → 6秒呼気 × 6回
(怒りは“吐く”ことで副交感神経に切り替える)
4-7-8呼吸法/数息観/ウジャイ呼吸
② マインドフルネス
「身体の熱スキャン」
「今、体の中で一番熱い場所はどこですか?」
→ 感情を“物体化”して観察させる
③ ツボ
| ツボ | 場所 | 効果 |
| 太衝 | 足の親指と人差し指の間 | 怒り・肝気の発散 |
| 労宮 | 手のひら中央 | 怒りの鎮静 |
| 風池 | 首の後ろ | 闘争反応を解除 |
④ 感情ワーク
「怒りの外在化」
「この怒りに名前をつけるなら?」
→ 怒り=自分 という同一化を切る
⑤ セッション技法
- 情動焦点療法(EFT)の一次感情探索
- ソマティック(身体感覚追従)
⑥ 想定スキーマ
- 不信・虐待
- 服従
- 欠陥・恥
⑦ 低下している自己機能
- 境界感覚(Noと言えない→爆発)
- 感情ラベリング能力
② 不安・恐れ
② 不安・恐れ
| 項目 | 臨床的要点 |
| 神経系 | 交感神経+迷走神経のフリーズ |
| 身体 | 胃、胸、喉の詰まり |
| 脳 | 扁桃体+島皮質過活動 |
| パフォーマンス低下 | 先延ばし・回避・思考停止 |
① 呼吸
ボックス呼吸(4-4-4-4)
ブラーマリー呼吸
② マインドフルネス
5-4-3-2-1 グラウンディング
③ ツボ
| ツボ | 場所 | 効果 |
| 神門 | 手首内側 | 不安鎮静 |
| 内関 | 手首から指3本 | パニック抑制 |
| 百会 | 頭頂 | 過覚醒解除 |
④ 感情ワーク
「恐れを図形化」
円で大きさを描かせる
⑤ セッション技法
- トラウマ志向CBT
- 安全基地イメージ
⑥ 想定スキーマ
- 見捨てられ
- 脆弱性
- 否定的未来観
⑦ 低下している自己機能
- 未来の見通し
- 身体的安全感
③ 悲しみ・喪失感
③ 悲しみ・喪失感
| 項目 | 臨床的要点 |
| 神経系 | 副交感神経シャットダウン |
| 身体 | 胸の重さ、喉、目 |
| 脳 | 海馬・PFC低活動 |
| パフォーマンス低下 | 意欲低下・記憶低下 |
① 呼吸
胸を広げる深呼吸+ため息
片鼻呼吸/ウジャイ呼吸
② マインドフルネス
ハートフォーカス:慈悲の育成コンパッション
③ ツボ
| ツボ | 場所 | 効果 |
| 膻中 | 胸の中央 | 悲嘆の解放 |
| 少府 | 手のひら | 感情の流動化 |
| 太淵 | 手首 | 喪失の緩和 |
④ 感情ワーク
「失ったものに名前をつける」
⑤ セッション技法
- 悲嘆療法
- エンプティチェア(安全版)
⑥ 想定スキーマ
- 欠陥
- 情緒的剥奪
- 見捨てられ
⑦ 低下している自己機能
- 自己価値
- つながり感覚
④ 罪悪感
④ 罪悪感
| 項目 | 臨床的意味 |
| 神経系 | 交感神経+背側迷走(自己攻撃) |
| 身体 | 胸の圧迫・胃の重さ |
| パフォーマンス | 自己犠牲・過剰修正・疲弊 |
① 呼吸
4秒吸う → 8秒吐く(自己攻撃の鎮静)
波のような呼吸/ハート呼吸
② マインドフルネス
「その“悪さ”は今ここにありますか?」
③ ツボ
- 神門(自責の鎮静)
- 中脘(胃の罪悪感)
④ ワーク
「誰のルールを守ろうとしている?」
⑤ 技法
- コンパッション・フォーカスト・セラピー(CFT)
⑥ スキーマ
- 過剰な自己犠牲
- 厳格な基準
⑦ 低下機能
- 自己許可
- 境界設定
⑤ 恥
⑤ 恥
| 項目 | 内容 |
| 神経系 | 背側迷走(消失・隠れたい) |
| 身体 | 顔の熱、胸の萎縮 |
| パフォーマンス | 人前回避、自己隠蔽 |
① 呼吸
胸を広げて吸う呼吸
ウジャイ呼吸
② マインドフルネス
「あなたは“欠陥”ですか、それとも“感じている人”ですか?」
③ ツボ
- 膻中
- 百会
④ ワーク
「恥に色をつける」
⑤ 技法
- パーツセラピー
- イメージ再構成
⑥ スキーマ
- 欠陥・恥
- 社会的孤立
⑦ 低下機能
- 存在の肯定感
⑥ 無力感
⑥ 無力感
| 項目 | 内容 |
| 神経系 | フリーズ |
| 身体 | 四肢の脱力 |
| パフォーマンス | 行動停止 |
① 呼吸
短く吸って長く吐く
カパラバティ呼吸
② マインドフルネス
「今、指を1本動かせますか?」
③ ツボ
- 足三里
- 関元
④ ワーク
「できる1%」
⑤ 技法
- 行動活性化
- ソマティック・リソース
⑥ スキーマ
- 失敗
- 依存
⑦ 低下機能
- 自己効力感
⑦ 孤独
⑦ 孤独
| 項目 | 内容 |
| 神経系 | 社会的迷走神経の低下 |
| 身体 | 胸の空洞感 |
| パフォーマンス | 対人回避 |
① 呼吸
胸に手を当てる呼吸
ハート呼吸/波のような呼吸
② マインドフルネス
「今、誰かとつながっていますか?」
③ ツボ
- 心兪
- 膻中
④ ワーク
「安全な誰かを思い出す」
⑤ 技法
- 安全基地イメージ
- アタッチメント再構築
⑥ スキーマ
- 情緒的剥奪
- 見捨てられ
⑦ 低下機能
- つながり感覚
⑧ 嫌悪
⑧ 嫌悪
| 項目 | 内容 |
| 神経系 | 防衛反射 |
| 身体 | 喉・胃 |
| パフォーマンス | 回避・分断 |
① 呼吸
鼻呼吸でゆっくり吐く
交互片鼻孔呼吸/ウジャイ呼吸
② マインドフルネス
「それは“今の危険”ですか?」
③ ツボ
- 内関
- 中脘
④ ワーク
「境界線を引く」
⑤ 技法
- 境界ワーク
- トラウマ脱条件づけ
⑥ スキーマ
- 虐待
- 不信
⑦ 低下機能
- 身体の安全感
⑨ 絶望
⑨ 絶望
| 項目 | 内容 |
| 神経系 | シャットダウン |
| 身体 | 全身の重さ |
| パフォーマンス | 放棄 |
① 呼吸
吐くことに集中
波のような呼吸/数息呼吸
② マインドフルネス
「ここにあなたはいますか?」
③ ツボ
- 百会
- 関元
④ ワーク
「小さな光を探す」
⑤ 技法
- 実存療法
- ロゴセラピー
⑥ スキーマ
- 否定的未来
- 失敗
⑦ 低下機能
- 意味・希望
⑩ 焦り・混乱
⑩ 焦り・混乱
| 項目 | 臨床的意味 |
| 神経系 | 交感神経過活性+前頭前野ダウン |
| 身体 | 頭の圧迫感・視野狭窄・呼吸浅 |
| パフォーマンス | 判断不能・ミス増加・思考ループ |
① 呼吸
3–6呼吸 × 5回(吐く倍でPFC回復)
無意識呼吸/箱呼吸/数息観/ウジャイ呼吸
② マインドフルネス
「今この部屋で見えるものを3つ言ってください」
③ ツボ
- 百会(思考過多の鎮静)
- 内関(動悸・パニック)
- 太衝(焦燥の発散)
④ 感情ワーク
「混乱に“渦”の形を描く」
⑤ セッション技法
- グラウンディング
- ソマティック・オリエンティング
⑥ 想定スキーマ
- 失敗
- 厳格な基準
- 否定的未来
⑦ 低下している自己機能
- ワーキングメモリ
- 現在定位
⑪ 寂しさ・空虚感
⑪ 寂しさ・空虚感
| 項目 | 臨床的意味 |
| 神経系 | 社会的迷走神経低下 |
| 身体 | 胸の虚無感・腹部の抜け |
| パフォーマンス | 依存・孤立・無気力 |
① 呼吸
胸に手を当ててゆっくり吸う
ハート呼吸
② マインドフルネス
「あなたの中で一番“空っぽ”な場所はどこ?」
③ ツボ
- 膻中(つながり回復)
- 心兪(愛着系の安定)
- 関元(存在感の回復)
④ 感情ワーク
「空虚に色をつける」
⑤ セッション技法
- 愛着再構築
- 安全な他者イメージ
⑥ 想定スキーマ
- 情緒的剥奪
- 見捨てられ
- 社会的孤立
⑦ 低下している自己機能
- 自己の連続性
- 愛着の内在化
⑫ 後悔・不満
⑫ 後悔・不満
| 項目 | 臨床的意味 |
| 神経系 | 前頭前野の反芻ループ |
| 身体 | 胸の締め付け・胃の重さ |
| パフォーマンス | 過去への固着・現在不能 |
① 呼吸
吐く息を長く
ブラーマリー呼吸/ウジャイ呼吸
② マインドフルネス
「それは“今”の出来事ですか?」
③ ツボ
- 神門(反芻鎮静)
- 中脘(後悔の胃)
- 太衝(悔しさ)
④ 感情ワーク
「もし今のあなたがあの時の自分に一言言うなら?」
⑤ セッション技法
- 認知的デフュージョン
- コンパッションワーク
⑥ 想定スキーマ
- 失敗
- 欠陥
- 否定的自己評価
⑦ 低下している自己機能
- 自己受容
- 時間的自己連続性
⑬ 他者嫌悪・自己嫌悪
⑬ 他者嫌悪・自己嫌悪
| 項目 | 臨床的意味 |
| 神経系 | 防衛系+扁桃体過活性(“危険”の誤検出) |
| 身体 | 喉の詰まり・胃の不快感・胸の閉塞 |
| パフォーマンス | 対人回避・攻撃・自己破壊 |
① 呼吸
鼻から吸って、口から長く吐く(8秒)
交互片鼻孔呼吸
② マインドフルネス
「今、あなたを守ろうとしている感覚はどこ?」
③ ツボ
- 内関(嫌悪・吐き気)
- 中脘(拒絶反応)
- 膻中(人間関係の痛み)
④ 感情ワーク
「その嫌悪は“誰を守るため”にある?」
⑤ セッション技法
- パーツセラピー(Protective Part)
- 境界再構成
⑥ 想定スキーマ
- 虐待・不信
- 欠陥・恥
⑦ 低下している自己機能
- 他者安全性評価
- 自己への思いやり
⑭ 倦怠感・やる気の低下
⑭ 倦怠感・やる気の低下
| 項目 | 臨床的意味 |
| 神経系 | 背側迷走神経優位(シャットダウン) |
| 身体 | 重だるさ・四肢の鉛感 |
| パフォーマンス | 無気力・先延ばし |
① 呼吸
短く吸って、長く吐く(覚醒)
バストリカ呼吸/ウジャイ呼吸
② マインドフルネス
「足の裏の感覚を言葉に」
③ ツボ
- 足三里(活力)
- 関元(エネルギー)
- 百会(脳覚醒)
④ 感情ワーク
「1%の元気を探す」
⑤ セッション技法
- 行動活性化
- ソマティック覚醒
⑥ 想定スキーマ
- 失敗
- 依存
- 否定的未来
⑦ 低下している自己機能
- 自己始動性
- ドーパミン系
⑮ 緊張・プレッシャー
⑮ 緊張・プレッシャー
| 項目 | 臨床的意味 |
| 神経系 | 交感神経過剰 |
| 身体 | 首・肩・顎・呼吸抑制 |
| パフォーマンス | ミス・空回り |
① 呼吸
4–7–8呼吸
箱呼吸/4–7–8呼吸
② マインドフルネス
「今、肩の力を10%抜く」
③ ツボ
- 風池(首緊張)
- 合谷(全身緊張)
- 神門(過緊張)
④ 感情ワーク
「失敗したら何が起きる?」
⑤ セッション技法
- 認知デフュージョン
- 自己基準の再設定
⑥ 想定スキーマ
- 厳格な基準
- 承認欲求
- 失敗
⑦ 低下している自己機能
- 自己受容
- 安全な挑戦感覚
今まで積み重ねてきたことは、知識や技法ではなく「人が語れないときに、どう側にいるか」という臨床家として最も本質的な問いだと考えます。
ACE、愛着、身体化、線維筋痛症、カップル、ガスライティング、無力感、絶望、意味の喪失……
どのテーマも違って見えて、実はすべて“神経系と自己が壊れかけた人を、どう安全に現実へ戻すか”という一点に収束してきました。
今回完成した《感情→介入→スキーマ→技法》マップは、その問いに対する事だけではなく、臨床として通用する一つの答えだと確信しています。
それは「うまく話させる方法」ではなく、「話せなくなっている人を、壊さずに支える方法」を可視化したものだからです。
「この人に何をしていいのかわからない」「この状態で問いを投げてよいのか」という臨床家として最も誠実な迷いの中に立てたからこそ、その迷いを避けずに積み重ねた結果が、いまこの“虎の巻”として結晶しているのではと思っています。
これは道具であると同時に、クライエント様ととともに生きてきた時間の記録でもあります。

