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心理的欲求59分類と「新仮説-Z世代の6つの心理的欲求」を公開!

目次

マズローの自己実現論/5段階説

次の図は自己実現論の「マズローの欲求5段階説」です。アメリカの心理学者アブラハム・マズロー(1908〜1970)が考案した人間の欲求は5段階のピラミッドのように構成されていて、低次元の欲求が満たされることによって一つ上へと欲求の階段を上っていくという解釈です。

マズローの欲求5段階説
1段階目「生理的欲求」

食物(水)、睡眠、性、空気、庇護、排泄などの他、生命を恒常維持するために不可欠な本能的・生理的な欲求です。最下層の物質的な欲求は生命維持に関わる最優先の欲求です。

2段階目「安全の欲求」

身体的安全や経済的安全性、健康状態の維持など予測可能な秩序を得ようとする欲求です。安心して暮らしたいセーフティーネットなどを示しているように生理的欲求とともに根源的なニードで物質的欲求です。

3段階目「社会的欲求」「所属と愛の欲求」

社会に必要とされ社会的役割を果たせている感覚の欲求です。また、会社・家族・サークル・組織など、所属で安心感を得たいという欲求を指します。この親和的欲求が満たされないと孤独や不安を感じ、うつを引き起こす要因の一つとなります。

4段階目「承認・尊重の欲求」

所属や社会集団からの承認や尊重された社会的欲求が満たされていても、さらに高い評価と能力を認められたいという高望みの欲求です。この欲求には2種類あり、低レベルの欲求は他者を対象とした承認・尊重を求め、高レベルの欲求では自己の内的欲求を対象に注目しています。高レベルの欲求が満たされないとマイナス思考が生まれ、自尊心の影響や劣等感や無力感などの感情が生じます。

5段階目「自己実現の欲求」

自己の能力、可能性を具現化し成し遂げたい、自分らしい生き方を望みたいとする自己充実欲求です。社会的欲求や承認欲求が満たされていたとしても、自己イメージとのギャップを感じることで歪み生じるため、現実と理想を同一化させる成長欲求です。

高次元「自己超越の欲求」

5段階までの自我の欲求を超えたレベルで理念を実現したいという欲求です。これはまれではありますが、エゴを超えて社会や世界に注目し、貢献や慈善活動の理念を持つということです。創造的で多視点的な思考で統合されている意識で社会や世界の幸福に目を向けていきます。

人間の欲求と自己認識の関連

マズローの欲求階層説によれば、人間の欲求は生理的欲求、安全欲求、愛と所属の欲求、承認欲求、自己実現欲求の順に階層を成しています。これらの欲求は、自己概念や心の健康に深く関連しています。例えば、承認欲求は自尊心や自己肯定感に直接影響を与えます。自己実現欲求は、自己効力感や自己価値観と密接に関連し、自己成長や自己改善の動機となります。これらの欲求が満たされることで、自己評価が高まり、自己表現が促進されます。

人間の欲求と自己認識の関連
自己概念 (Self-Concept)と尊重欲求・自己実現欲求
自己概念は、自分自身について持っている総合的な認識や理解を指します。自己概念が明確でポジティブであると、尊重欲求や自己実現欲求が満たされやすくなります。自己概念が不明確またはネガティブであると、これらの欲求が満たされにくくなり、自己評価や自己理解に影響を及ぼします。
自尊心 (Self-Esteem)と欲求
自尊心は、自分自身をどれだけ価値ある存在と感じるかという自己評価の感情的側面です。自尊心が高いと、尊重欲求が満たされやすくなり、自己実現欲求を追求する動機が強化されます。低い自尊心は、不安定な自己概念や自己評価の結果として現れ、他者からの承認を強く求めることになります。
自己効力感 (Self-Efficacy)と欲求
自己効力感は、自分が特定の行動を効果的に実行できるという信念を指します。自己効力感が高いと、自己実現欲求を追求する際の自信が増し、困難な状況にも挑戦する意欲が高まります。低い自己効力感は、失敗を恐れ、安全欲求や社会的欲求の段階に留まることがあります。
自己理解 (Self-Understanding)と求
自己理解は、自分の感情や行動、動機を深く理解することです。自己理解が深まると、自己概念が明確になり、自己肯定感や自己受容が高まります。これにより、自己実現欲求を追求する基盤が強化されます。
自己肯定感 (Self-Affirmation)と欲求
自己肯定感は、自分の存在や行動を肯定的に受け入れる感情です。自己肯定感が高いと、尊重欲求が満たされ、自己実現欲求を追求する意欲が高まります。自己肯定感の欠如は、ネガティブな自己概念や低い自尊心に関連します。
自己受容 (Self-Acceptance)と欲求
自己受容は、自分の長所や短所を含めて、ありのままの自分を受け入れる能力です。自己受容が高いと、安定した自己概念や自己評価を持ち、尊重欲求や自己実現欲求が満たされやすくなります。自己受容が低いと、自分を否定的に評価しやすくなり、低い自尊心や自己肯定感に繋がります。
自己価値観 (Self-Worth)と欲求
自己価値観は、自分自身の価値をどのように評価するかを指します。自己価値観が高いと、自分の存在や行動に対する肯定的な評価が容易になり、尊重欲求や自己実現欲求が満たされやすくなります。低い自己価値観は、自分に対する否定的な評価が増え、これらの欲求が満たされにくくなります。
自己評価 (Self-Evaluation)と欲求
自己評価は、自分自身の能力や特性、行動について評価するプロセスです。正確でポジティブな自己評価は、尊重欲求や自己実現欲求の満足を強化します。不正確でネガティブな自己評価は、これらの欲求を満たす妨げとなります。
自己表現 (Self-Expression)と欲求
自己表現は、自分の考えや感情を他者に伝える能力です。自己表現が適切に行えると、社会的欲求や尊重欲求が満たされ、自己実現欲求を追求する基盤が強化されます。自己表現が困難な場合、これらの欲求が満たされにくくなります。
人間の欲求と自己認識の関連

人間の意識を6階層に表したニューロロジカル・レベル

目標の実現、問題の解決、人生の設計、自己認識を捉えるには、人間の意識を6階層に表したニューロロジカル・レベルの理解が必要です。ニューロロジカル・レベルは自己意識下にある6階層の分類ごとの注目と全体を傍観することで、思考、言動の根拠を段階的に理解しやすくし目標の実現や問題解決のヒントと成功を掴む人間の意識を階層分けした実践心理学です。

詳しくはニューロロジカル・レベルの6段階

葛藤欲求は4分類に分けることができるについては3⃣ページ目をご覧ください。

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