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生きづらさを感じたら、発達障害の注意欠如・多動症を疑うべき

目次

大人になって、不注意や約束を守れない、落ち着きがないなど凸凹の特性を感じたら、発達障害の神経発達症群「注意欠如・多動症」の症状と比較してみてください。

注意欠如・多動症(ADHD)の概念

不注意、多動性、衝動性を3主症状として神経発達症(発達障害)と分類されていて、3主症状の現れ方には優勢があります。小児期(4歳までに)より、不注意、多動性、衝動性の特徴が認められますが、脳の成熟や社会能力の向上に伴い12歳頃を境に減弱し、行動上の問題が年齢とともに修復されて診断基準を満たさなくなる場合もあります。
ただし、12歳以前で不注意優勢だと保護者や教育場面では叱責されることが多く、多動性、衝動性優勢では集団行動の逸脱に捉えられ、保護者の養育問題や当事者の不真面目さを強調されるようになり、周囲からは否定的な評価を受けることになります。

有病率は学齢期で3〜5%で成人期になると2〜2.5%と低下し、学齢期の男女比率は男性4〜5:女性1となりますが、成人期は男女差が少なくなり2:1程度になります。これは児童期の男子は多動性、衝動性が目立ちますが、成長に伴い落ち着き始めます。一方女子は児童期には不注意が目立ちませんが、成人期になると顕在化してくることが珍しくありません。

病因については、遺伝的要因が大きく5倍~のリスクになることが示されています。また、母親の妊娠中の生活様式の影響は大きく、特に喫煙やコカイン関係に対してのエビデンスがあります。出産時に低体重出産での発現は2倍に達すると示されています。

このページを含め、心理的な知識の情報発信と疑問をテーマに作成しています。メンタルルームでは、「生きづらさ」のカウンセリングや話し相手、愚痴聴きなどから精神疾患までメンタルの悩みや心理のご相談を対面にて3時間無料で行っています。

ADHDの原因

脳の構造、機能不全であり、神経伝達物質の前頭葉のドパミンやノルアドレナリンの異常が問題とされています。
また、最近では脳のネットワークの異常、前頭前皮質の機能である「行動の分析で順序や優先順位を組み立て、作業記憶、感情・動機・覚醒の自己調整能力、会話の内在化の関する実行系機能」「満足感や達成感が不十分で衝動的になる報酬機能」「タイミング合わせや時間的知覚、見通しの支障をきたす時間的処理機能」の3つをトリプルパスウェイモデルと呼ばれ、ドパミンは実行機能回路と報酬回路、ノルアドレナリンは実行機能回路と時間的処理回路に関与していると言われています。また、ドパミンやノルアドレナリンに関わる遺伝子異常も指摘されています。

成人期のADHDの特性

成人期の不注意

興味があることには没頭できても、気が乗らない事には集中力が続きません。ケアレスミスや忘れ物や亡くし物、約束事も忘れます。朝起きられず、会議や会話の際にも上の空状態に見えてしまい、時間の管理も苦手で大切な課題も後回しにしてしまいます。片付けや整理整頓が苦手という特性があります。

成人期の多動性

体をもじもじ、そわそわ、手足・身体を動かして落ち着きがありません。そのため会議のようなじっと座っている場所を避けたり、参加しても必要以上に立つことやトイレに行く行動をとります。

成人期の衝動性

必要以上に干渉や邪魔をするような軽はずみな行動やルールの逸脱をしやすく、長い列に並ぶなど順番を待たねばならない状況を避けます。相手の話を最後まで聞けなく、途中で発言してしまうことや感情的になり喧嘩やトラブルが多くなります。

ADHD

ADHDの大人の症状は、幼児期から思春期のように表面からは見えにくくなりますが、社会人になると失敗や批判を自覚し、内的苦痛や生きづらさを感じるようになります。
そのことが不安の高まりや気分の落ち込み、自信喪失とつながり、既に表記済みの二次的精神障害の併発となりかねません。また、障害とは言えなくとも引きこもり、ギャンブル、アルコール、薬物依存、ネット依存のリスクが高まることも懸念されます。

図が示すようにADHDは不注意欠如優勢なのか、多動性・衝動性が優勢なのか、混合して存在しているのかの3つの状態像に分けられます。この存在が日常生活においてどの程度に支障しているのかに注目します。

ICD-11の診断基準によるADHD

ICD-11の診断基準による注意欠如・多動症(ADHD)の診断には、以下の3つの症状群が必要とされます。

  • 注意欠如症状群
    • 頻繁に細かいミスを犯すことや、細かい作業に集中できないことがある。
    • 気になる外部刺激に対して注意を維持できず、そちらに意識が向いてしまうことがある。
    • 情報を取り込むのが遅く、忘れやすいことがある。
    • 課題を終える前に飽きてしまい、他のことに手を出してしまうことがある。
  • 多動症状群
    • 座っていることが難しく、体を動かしたくなることがある。
    • 落ち着きがなく、ずっと何かしら手元にあるものをいじくってしまうことがある。
    • 静かな場所にいるとイライラしてしまい、動いていたいと感じることがある。
    • 人が話している最中でも口や手足が動いてしまうことがある。
  • 制御の困難さ症状群
    • 思い通りに行動することが難しく、意図したとおりに動かないことがある。
    • 怒りっぽく、感情のコントロールができないことがある。
    • 他人に話を遮られると、その話題に集中してしまうことがある。
    • 単純なことでも集中力が続かず、つい他のことに気が取られてしまうことがある。

上記の3つの症状群のうち、1つ以上の症状が6か月以上続く場合に、注意欠如・多動症(ADHD)と診断されることがあります。ただし、診断は専門家による詳細な検査と判断が必要となります。

大人のADHDの特性

大人のADHDの特性例
  • 長時間座っていなければならないときに手足を動かしたりもぞもぞすることが多く、日ごろからも体を小刻みに揺らしたり、貧乏揺すりをしたりする。
  • 重要な書類など期限内に仕上げることができず、仕事ができないなどのレッテルを張られてしまう。
  • 思ったことをすぐに口にしてしまったり、相手が話の途中であるのに話し始めてしまったりしてしまう。
  • 日用品や化粧品などをなくしたり、何個も買ったりする他、欲しいと思ったものは後先考えず思いのまま買ってしまうなど欲求をコントロールができなくなる。
  • 自分の思い通りにならなかったり、欲求が満たされなかったりするとすぐにイライラしてしまい、大声を出したりものにあたったりします。
  • 複数の仕事になると上手に計画を立てることができず処理できなくなることや、一度に多くの電話が入るとパニックになり内容を書き漏らしたりするように同時進行が苦手である。
  • 仕事や約束事を忘れたり、朝起きられず会社に遅刻をしたり、よく電車で乗り過ごすことや出勤の曜日や時間を間違えるなどのミスをする。
  • 短気のうえに些細なことで自分を見失い爆発的に怒ってしまうことがあり、先日は会議中に上司と意見がぶつかり、大声をあげ会社を辞めてやるなどと乱れてしまった。
  • 仕事の順序立て、段取りができなく期限も守れずにさぼっていると言われたりする。
  • 時間に余裕があってもゆったりとくつろぐことが困難で活動していないと落ち着かず、本を読んだりテレビをじっと座って観たりできない。
  • 面と向かって話しかけられているのに、話を聞いていないように見えるらしく指摘される。普段も注意力や集中力に欠けて、他人の話を理解できなかったり内容を忘れたりする。
  • 単調な仕事やつまらない作業、計算をするなどに集中し続けることが困難で苦痛でもある。
  • 鍵や財布など生活や仕事の必需品を頻繁になくしたり、家や職場に物を置き忘れたり、どこに置いたかわからなくなって探すのに苦労する。
  • 社交的な場面でしゃべりすぎたり、相手が話し終える前に会話を遮ってしまうことがあり、しばしば他人の質問を遮って一方的にしゃべりだす。
  • 過干渉なのか、忙しくしている人のじゃまをしてしまったり、順番待ちをしなければならないのに、待つことが困難でせっかちである。
  • じっくりと考える必要がある課題に取り掛かるのを避けたり、遅らせたりする。また、物事を行うのに難所は乗り越えても詰めが甘くて仕上げるのが困難だったことがよくある。
  • 会議などで着席していなければならない場面で、トイレに行く振りや理由も言わず席を離れてしまう。
  • 外からの刺激や雑音で気が散ってしまい集中できない。
  • 部屋の片づけや掃除、洗濯、整理整頓が苦手で、会社の机の上や引き出しの整理がつかない。
  • ケアレスミスなどうっかりミスがとても多い。

ADHDの薬物療法

大人のADHDの薬物療法の適応となる薬剤は、ノルアドレナリンやドパミンの脳内物質の不足を改善させ、機能の回復が治療効果を得ることになります。しかし、大人はADHDの薬物療法の反応が低いだけではなく、刺激性のある薬剤が使われているため依存性やいくつかの有害事象も報告されていますので、医師の定期的なフォローアップを要します。また、治療中に副作用が現れた場合はすぐに医師に相談することが大切です。
その他、人間関係で不安や興奮、混乱、反抗、衝動性を改善するために抗不安薬や抗うつ、抗精神病薬、抗てんかん薬などを処方されることもあります。

メチルフェニデート徐放錠アトモキセチン塩酸塩
ノリアドレナリンよりドパミントランスポーターに親和性が高く側坐核のドパミン濃度が上昇する。対処療法に留まるが比較的早めの効果があり12時間程度続く。選択的ノルアドレナリン再取り込み阻害薬であり親和性がある。依存リスクは低いが効果が出るまで時間を要する。
注意欠如に効果/使用には注意が必要で副作用は寝つきが悪くなるため服用は朝となります。ただし、昼食の食欲減退もある。ADHD特性全体に期待/2週間から4週間または8週間で効果あり、副作用が少なく子供から大人まで使用できるため治療薬として選びやすい。
グアンファシン塩酸塩徐放錠リスデキサンフェタミン酸塩
α2Aアドレナリン受容体作動薬である。グルタミン酸系の神経シグナルの増強する。高血圧に対して使用されている。d-アンフェタミンへ加水分解され、ノルアドレナリン・ドパミン再取り込み阻害作用および遊離促進作用としての効果が期待される。第一選択として位置づけられますが、発売が間もなく不適切な使用での依存性に問題があるため他の薬剤で効果がないときに使用 。
多動性・衝動性に期待/アトモキセチンよりマイルドですが効果が出るまで1〜2週間と早い。ADHD特性全体に期待/1週間から効果が出て4週まで改善し続け104週まで持続のエビデンスあり。

ADHDの心理療法

大人のADHDの治療には、心理療法が有効な場合があります。心理療法は薬物療法と併用する場合もあります。

  • 認知行動療法
    自己規制能力が低い傾向があるため、計画性、社交性や組織活動の問題を改善するために、生きづらさの出来事のワークをするような自己の管理方法や日常の課題を効果的にこなすスキルを学ぶことができます。
  • 行動療法
    行動を変えることによって問題を解決しようとするもので、例えばアラームやタイマーを使用して時間の管理やタスクの実行の改善を促すこともできます。また、ストレス解消コーピングやリラクゼーションの応用も考えます。
  • マインドフルネス瞑想
    自分の感覚や感情に注意を向けて、いま、ここにある自分を受け入れることを目的としています。生きづらさが感情的に不安定になりやすく、瞑想はストレスを軽減し、自己観察力を高めることができます。

これらの治療方法は薬剤療法と併用することで、より効果的な治療が期待できます。また、個々の症状や状況に応じて、最適な治療法を選択することが重要です。
また、苦手なポジションを軽減するように職場の環境を変えることに理解と協力をしてもらうことが大切です。

ADHD評価・セルフチェック90問

大人の発達障害のADHD「注意欠如症状群」「多動症状群」「制御の困難さ症状群」についての評価・セルフチェックの項目となります。少なくとも過去1年間におけるあなたの感じ方や行動について、当てはまる項目を選んでください。

※評価については専門家に依頼することが望ましいと考えます。

ADHD評価・セルフチェック90問
1. 物事を行うにあたって、難所は乗り越えたのに、詰めが甘くて仕上げるのが困難だったことがよくある
2. 計画を要する作業を行う際に、作業を順序立てることが困難だったことがよくある
3. 約束や、しなければならない用事を忘れることがよくある
4. じっくりと考える必要のある課題に取りかかるのを避けたり、遅らせたりすることがよくある
5. 長時間座っていなければならない時に、手足をそわそわと動かしたり、もぞもぞしたりすることがよくある
6. まるで何かに駆り立てられるかのように過度に活動的になったり、何かをせずにいられなくなることがよくある
7. つまらない、あるいは単調な作業をする際に、注意を払うことが困難なことがよくある
8. 直接話しかけられているにもかかわらず、話に注意を払うことが困難なことがよくある
9. 家や職場に物を置き忘れたり、物をどこに置いたかわからなくなって探すのに苦労することがよくある
10. 外からの刺激や雑音で気が散ってしまうことがよくある
11. 会議などの着席していなければならない状況で、席を離れてしまうことがよくある
12. 落ち着かない、あるいはソワソワした感じがよくある
13. 時間に余裕があっても、一息ついたり、ゆったりとくつろぐのが困難なことがよくある
14. 社交的な場面でしゃべりすぎてしまうことがよくある
15. 会話を交わしている相手が話し終える前に会議を遮ってしまったことがよくある
16. 順番待ちしなければならない場合に、順番を待つことが困難であることがよくある
17. 忙しくしている人の邪魔をしてしまうことがよくある
18. 頻繁に細かいミスを犯すことや、細かい作業に集中できないことがあると感じる
19. 気になる外部刺激に対して注意を維持できず、そちらに意識が向いてしまうことがある
20. 情報を取り込むのが遅く、忘れやすいことがある
21. 課題を終える前に飽きてしまい、他のことに手を出してしまうことがある
22. 重要な書類など期限内に仕上げることができず、仕事ができないなどのレッテルを張られてしまう
23. ケアレスミスなどうっかりミスがとても多い
24. 複数の仕事になると上手に計画を立てることができず処理できなくなることや、一度に多くの電話が入るとパニックになり内容を書き漏らしたりするように同時進行が苦手である
25. 仕事や約束事を忘れたり、朝起きられず会社に遅刻をしたり、よく電車で乗り過ごすことや出勤の曜日や時間を間違えるなどのようなミスをする
26. 部屋の片づけや掃除、洗濯、整理整頓が苦手で、会社の机の上や引き出しの整理がつかない
27. 仕事の順序立て、段取りができなく期限も守れずにさぼっていると言われたりする
28. 面と向かって話しかけられているのに、話を聞いていないように見えるらしく指摘される。普段も注意力や集中力に欠けて、他人の話を理解できなかったり内容を忘れたりする
29. 単調な仕事やつまらない作業、計算をするなどに集中し続けることが困難で苦痛でもある
30. 鍵や財布など生活や仕事の必需品を頻繁になくしたり、家や職場に物を置き忘れたり、どこに置いたかわからなくなって探すのに苦労する
31. じっくりと考える必要がある課題に取り掛かるのを避けたり、遅らせたりする。また、物事を行うのに難所は乗り越えても詰めが甘くて仕上げるのが困難だったことがよくある
32. 外からの刺激や雑音で気が散ってしまい集中できない
33. 大事な授業や会議でも集中できず、ときには寝てしまうことがよくある
34. 注意していても、何かを忘れたり、何かをやり間違っていることがよくある
35. 物にぶつかったり壊したりすることがよくある
36. 忘れもの、なくし物をしがちである
37. 会議や仕事に集中できないことがよくある
38. 人の話を集中して聞けないことがよくある
39. 自分がやりたいことや興味のあることに対しては集中しすぎて切り替えができないことがよくある
40. 仕事などケアレスミスをすることがよくある
41. 仕事の締めきりに間に合わないことがよくある
42. 部屋が片づけられないことがよくある
43. 家事や金銭の管理が苦手である
44. 時間管理が苦手である
45. 外出の準備が間に合わないことがよくある
46. 仕事や作業を順序だてて行うことが苦手である
47. 約束やすべきことをメモしていても忘れてしまうことがよくある
48. 約束の時間に間に合わないことがよくある
49. 二つ以上の仕事や作業をこなそうとすると、どうしても両方とも中途半端になってしまうことがよくある
50. 二つ以上の仕事や作業をこなそうとすると、どちらかを忘れてしまうことがよくある
51. 座っていることが難しく、体を動かしたくなることがある
52. 落ち着きがなく、ずっと何かしら手元にあるものをいじくってしまうことがある
53. 静かな場所にいるとイライラしてしまい、動いていたいと感じることがある
54. 人が話している最中でも口や手足が動いてしまうことがある
55. 長時間座っていなければならないときに手足を動かしたりもぞもぞすることが多く、日ごろからも身体を小刻みに揺らしたり、貧乏揺すりをしたりする
56. 思ったことをすぐに口にしてしまったり、相手が話の途中であるのに話し始めてしまったりしてしまう
57. 日用品や化粧品などをなくしたり、何個も買ったりする他、欲しいと思ったものは後先考えず思いのまま買ってしまうなど欲求をコントロールができなくなる
58. 時間に余裕があってもゆったりとくつろぐことが困難で活動していないと落ち着かず、本を読んだりテレビをじっと座って観たりできない
59. 鍵や財布など生活や仕事の必需品を頻繁になくしたり、家や職場に物を置き忘れたり、どこに置いたかわからなくなって探すのに苦労する
60. 過干渉なのか、忙しくしている人のじゃまをしてしまったり、順番待ちをしなければならないのに、待つことが困難でせっかちである
61. 会議などで着席していなければならない場面で、トイレに行く振りや理由も言わず席を離れてしまう
62. 何時間も同じ作業をするよりも、10分や20分など短い時間で複数の作業をする方が楽と感じることがよくある
63. 同じことを繰り返し長い時間するとミスが多くなることがよくある
64. 貧乏ゆすりなど身体の一部分が揺れがちで、かつ揺れていると落ち着くと感じることがよくある
65. 1対1で話していても相手の話についていけないことがあったり、他のことをついつい考えてしまうことがよくある
66. 落ち着かずにじっとしていられないことがよくある
67. 家事をしているのに、別のことに気を取られてしまうことがよくある
68. おしゃべりに夢中になって家事を忘れてしまうことがよくある
69. 自分のことばかりしゃべってしまうことがよくある
70. おしゃべりを始めると止まらないことがよくある
71. 他者の目からは落ち着きのない人、じっとしていられない人と見られることがよくある
72. 話すことに夢中で聞くことを忘れてしまうことがよくある
73. 思い通りに行動することが難しく、意図したとおりに動かないことがある
74. 怒りっぽく、感情のコントロールができないことがある
75. 他人に話を遮られると、その話題に集中してしまうことがある
76. 単純なことでも集中力が続かず、つい他のことに気が取られてしまうことがある
77. 自分の思い通りにならなかったり、欲求が満たされなかったりするとすぐにイライラしてしまい、大声を出したりものにあたったりする
78. 短気で些細なことで自分を見失い爆発的に怒ってしまうことがあり、先日は会議中に上司と意見がぶつかり、大声をあげ会社を辞めてやるなどと乱れてしまった
79. 後先考えずに、行動、決断してしまうことがよくある
80. 人がしゃべっているときでも、つい発言してしまうことがよくある
81. 喋りが長くなりやすく、喋りすぎと言われることがよくある
82. 思ったことをすぐに口にしてしまうことがよくある
83. 衝動買いをしてしまうことがよくある
84. 会議中に不用意な発言をしてしまうことがよくある
85. 周りに相談せずに、独断で重要なことを決めてしまうことがよくある
86. 言いたいことを我慢してイライラすることがよくある
87. 些細なことでもつい怒ってしまうことがよくある
88. 衝動的に、人を傷つけるような発言をしてしまうことがよくある
89. 車を運転中に無理な追い越しを繰り返すことがよくある
90. 人の言いかけたことを代わりに完結させてしまうことがよくある

標準精神医学第8版:尾崎紀夫・三村將・水野雅文・村井俊哉/医学書院
成重竜一郎:多動性障害(注意欠如/多動性障害ADHD)・精神科治療学
金生由紀子、浅井逸郎:チックのための包括的行動介入セラピストガイド/丸善出版
次良丸睦子、五十嵐一枝:発達障害の臨床心理学/北大路書房
柴崎光世、橋本優花里:神経心理学/朝倉書店
村上宣寛:IQってなんだ・知能をめぐる神話と真実/日経BP社
DSM-5 精神疾患の診断・統計マニュアル 高橋三郎・大野裕監修/医学書院

ADHD-ASRS Screener v1.1 and ADHD-ASRS Symptom Checklist v1.1 are copyrighted by the World Health Organization.The scale was translated by Toshinobu Takeda, MD, PhD, Ryukoku University.
岩波明 :うつと発達障害 青春出版社 2019.

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