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心理的欲求59分類と「新仮説-Z世代の6つの心理的欲求」を公開!

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葛藤欲求は4分類に分けることができる

欲求は思考と感情が円環的に働き行動を起こしますが、欲求(動因)を満たす目標・対象(誘因)が複数同時に存在し、一方を選択できずに迷い行動を起こせない状態を葛藤と呼びます。あまりにも葛藤が強く無意識や意識の重圧が過剰になると、ストレスにつながり精神や身体に悪影響を与えてしまいます。
心理学者のクルト・レヴィンは情動の欲求が2つ以上の対立や競合している状態を葛藤(コンフリクト)と呼び、葛藤を3分類にしましたが、後にリチャード・ラザルスは二重接近-回避の葛藤を加え、4分類にしています。

人間は欲求(動因)を求める目標・対象(誘因)が複数で、対立や競合の葛藤によって迷う(均衡)状態が続くと「心理的防衛機制」が作動し、意識的にも無意識的にも歪んだ認知で判断してしまうことがあります。

接近ー接近の葛藤

1⃣ 接近ー接近の葛藤
・2つ(以上)の魅力の対象に対し1つの選択権しかない
・欲求の対象が複数の正の誘因性との葛藤
・正と正の葛藤:両方選択したいけど、一方しか選択できない。
例:希望の就職先2社に内定もらったけど、どちらも上場企業だし待遇も良くてどちらにするか迷っている。

回避ー回避の葛藤

2⃣ 回避ー回避の葛藤
2つ(以上)の避けたい対象に対し1つの選択権を行使しなければならない
・欲求の対象が複数の負の誘因性との葛藤
負と負の葛藤:両方嫌だけれど、どちらかを選択しなければならない。

例:就活は苦手で面倒でしたくないだけでなくフリーターでいいと思っているが、会社勤めをして安定のレールに乗らないと親不幸になってしまう。

接近ー回避の葛藤

3⃣ 接近ー回避の葛藤
・1つの対象が魅力と避けたい部分を持ち得ている
・同時に正と負の誘因性を備えているとの葛藤
・正と負の葛藤:選択したいけれど、選択すると問題が発生する。

例:A社の仕事内容は好きだが、人間関係がうまくいってなくて今後どうしようか。

二重接近ー回避型の葛藤

4⃣ 二重接近ー回避型の葛藤(ラザルス提唱)
・2つ(以上)の対象が魅力と避けたい部分を持ち得ている
・複数が同時に正と負の誘因性を備えているとの葛藤
・複合した葛藤:メリットとデメリットを携えた複数の選択肢から、1つの選択に限ることになる。

例:入社するにはA社は給料が高いが出張が多いようであり、B社にすればリモート中心であるが給料がとても安いどちらにしたらよいかな。

葛藤を気づいていない場合には、不安や苛立ちのようにむしゃくしゃ・イライラ・むかつき・モヤモヤ・カリカリなどのような感情・情動が現れます。

葛藤の自我と防衛機制について

葛藤が自己の抑圧されている真実の自我欲求Aに反発・対立することで心理的にアンチAになり、葛藤が相互拘束されてしまい分裂を起こします。これが偽りの自我状態として現れBをつくりだします。対立・両極の代償が真実の自我がAなのにBだと自覚します。これは相互拘束に捉えられた状態で分裂・反発を起こしAとBの姿になっています。
要するに自己の自我Aが分裂されたために自己のものと認めたくない状態です。自己の潜在意識(無意識)に「抑圧」した心理的内容を他者や目的・目標に投影し相応しい対象を見つける場合があります。

実は葛藤の誘因・動因による不快感情・情動は俗にいう心で感じているのではなく、大脳皮質から入力される条件や刺激が生得的本能の無条件刺激、または強化学習による条件刺激の欲求の充足度に応じて引き起こされます。不快情動は大脳辺縁系の偏桃体が重要な役割を担い、視床下部や中脳中心灰白質も自律神経の反応で身体的にも心拍数や呼吸、血圧、発汗の変化が現れます。耐えられない刺激の場合は脳の指令がフリーズ・逃避・攻撃のいずれかの反応を取ることになります。

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