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悪習慣の否定的な行動には行動を認める肯定的意図の存在がある

目次

やめられない否定的行動には否定を認める肯定的理由の意図が隠されている。6段階リフレーミングは自己の否定的行動を客観的に反証させ、肯定的意図の見直しで望ましい行動に近づける。

やめたいと思っている否定的行動には肯定的意図が隠れています。やめなければならない否定的行動は、肯定的意図を満たすための選択肢が他にないときに行ってしまいます。例えば、「勉強しない子供に、強い口調で意味も取れない言葉で怒鳴ってしまう」親はやってはいけない、やめなければならない否定的行動をしています。しかし、親は学歴が低く、良い仕事にも恵まれずに差別されながら苦労してきているので「子供には国立大学に入学し、社会で優位に立てるようになって生活が安定した人生をおくれるようになって欲しい」との肯定的意図がありました。しかし、肯定的意図を満たしながら子供に対しても適応的な対応や行動が見つからなかったために、毎回、子供に意味も伝わらないのに強く叱ることが身についてしまっていました。
このように、子供を大切にしたいという意図を持っているのに、行動は子供に意味を見いだせない叱り方をしているように「意図」「行動」「結果」が一致していません。

先ほどの例のように、人は意図を満たすために行動をしますが、その行動が子供にもマイナスの影響を与えてしまっているのがわかります。この母親の思いが子どもに反感を抱かせることなく、勉強する意味が母親を通じて身に染みるような行動であれば自分の気持ちも楽になり、子供にも教えだけでなく愛情も伝わります。

ここでは、わかりやすくするために「減量」について考えてみると、美味しいもの多量に食べ続けてしまう行動を抑えられないのは、美味しいものに脳が満足する反応を示すことのメリットを感じているからです。意識的には適量の食事で体調管理や他人に見られる美しいボディにメリットを感じているにもかかわらず、やめられない自分がいます。単純にやめようとすると、やめたいけどやめられないを繰り返すだけになります。

パートとは?

パート

行動はすべて意識的に行っているように思われますが、心理学的には無意識に行う認知や行動がほとんどを占めています。これは幼少の頃に無垢の心に形成された無意識の核にいくつかの信念や価値観が芽生えてこびりついています。成長と経験などが加わり再形成された無意識の深い認知もできあがります。私たちは状況に反応する信念、価値観が先行する深い認知、そして無意識と意識の境目にある浅い認知(自動思考)が物事を捉え行動する際に個人の癖や偏りとなって現れます。このような認知の癖や偏りを自分の中にいる不適応的別人格とみなし、この別人格である「パート」数人と客観的に会話していこうというものです。実際に「自分の心の中の何かが駆り立てている」という表現を使うことがありますが、「この何か」が自分の中の別人格を持った「パート」であり、人間の心は一人ではなく個性を持った不適応的や適応的別人格の「パート」数人から構成されていると考えます。

パートとは?
パート

自分自身の中には
様々なパートがいて、
家族や友達、彼女の前での
それぞれ別の自分がいる。
会社やサークルなどでの
それぞれ別の自分がいる。
このように様々な自分(パート)がいる。
❶感情で表現するパート
・穏やか・怒りやすい・優しい・厳しい・頑張る・先延ばしなどの自分がいる。
❷症状で表現するパート
・頭が痛い・冷や汗が出る・体が火照る・鼓動が激しくなるなどの自分がいる。
行動で表現するパート
・積極的に行動する・消極的で回避する・他人に行動させるなどの自分がいる。
協力せず反するパートの葛藤
子どもを大切にしたい VS叱りたい
・子供は大切だけど、意味のない頭ごなしのしかり方をする
ダイエットしたい   VS食べたい
・ダイエットしたいけど、美味しそうでついつい食べてしまう
穏やかにしたい    VS怒りたい
・穏やかに接したいけど、他人に怒ってしまう
チャレンジしたい   VS逃げたい
・チャレンジしたいと思っているが、失敗したらが浮かび物事から逃げてしまう
勉強したい      VSテレビを見たい
・勉強しようと思っていたのに、習慣からなのかテレビを見てしまう
前向きになりたい   VS消極的がいい
・前向きになりたいけど、動かずに消極的にしていた方が楽だ

否定的行動に隠された肯定的意図とは

肯定的意図

人の行動には、意識的にやりたいと思っての行動と、無意識のやりたくないのにやってしまう行動があります。しかし、どちらにもそれを通して得られる望ましいと思っている肯定的意図があります。心からやりたいと思っての行動はプラス面ですので「肯定的理由」がはっきりしていて意識的に行っていますが、やりたくないのにやってしまう否定的行動は無意識的に行う場合もあります。実際には悪いことが分かっているのに自分を正当化したり、無理な意味で満足させたりして問題を紛らわすような「肯定的意図」が隠されています。
しかし、1つの行動の肯定的意図は葛藤している場合も多く、「会社を休む」を例にとってみると「会社を休むのは仕事の負担が積み重なり体調や精神的に不安が出ている」と同時に「疲れているだけなんだ、正当な病気名もないし、気持ちの問題だ、理由もなく会社を休むのは社会人として怠慢である」というように相反する感情が葛藤しています。

否定的な行動するパートの中にも肯定的な意図が隠されている

タバコを吸う
パート
手段として行う

手段
肯定的な意図は理由や
目的となっている
リラックスできる
気分転換するために
手持ち無沙汰ができる
タバコを吸うのが癖になっているとの言い訳
ちょい悪おやじの大人のムード
少数派の反抗精神

肯定的意図を探るイメージワーク

STEP
否定的な行動の特定

改善したい否定的な行動を特定します。
自分がやめたいと思っているのにやめられない行動を探します。

・お酒を毎日多量に飲んでいる

STEP
否定的場面を再体験

否定的な行動をしている場面をイメージで再体験をします。
その行動をしている自分を十分にアソシエイトします。

・お店でお酒をあびながら、楽しんでいる、または悪態をしている
・酔ってフラフラになるまで飲まないと気がすまない

STEP
不適応的な別人格のパートを感じる

自己の心に意識を向けパート(もう一人の心の自分)からの声が聞こえたり、感覚が強く感じられるまで反応を待ちます。
数人のパートの中から否定的な行動を応援している、操作をしている不適応的な別人格のパートを感じます。

・体験している時に感じる感覚の中で、特に強く感じる体の場所を特定し、そのパートのサブモダリティを明確にします。そして、手のひらに降りてきてもらいます。
「どんな形ですか?」「どんな色ですか?」「どんな大きさですか「どのくらいの重さですか?」「冷たいですか、温かいですか?」「お名前はありますか?」…十分にサブモダリティを感じます。

STEP
否定的行動の肯定的意図を探る

まずは、挨拶をします。「快く現れてくれてありがとう」。

そのパートに否定的行動を引き起こして、何を得ようとしているのかと質問をします
パートが肯定的意図を話してくれるのを待ちます。

簡単で構いません。「その行動をすることによって、どんなことが得られますか?」「その行動をすることによって、何を教えようとしているのですか?」…ここでは、表面的な答えでも構いません。

「意図をお話ししてくれてありがとう」!

STEP
正直な肯定的意図を確認する

「もう少し詳しく教えてくれたら、とっても嬉しく思います」。

肯定的意図を確認するまで質問を続けます。
より深いレベルで、どのような肯定的意図があるのか尋ねていきます。

・会社で仕事も人間関係もうまくいっていなくて、お酒で一時的にでも忘れようとしている
・お店では自分を大切にいてくれて話も聞いてくれるので、寂しさも忘れ眠りにつける
・毎日お酒を飲んできた習慣なのか、お酒がなければ一日が終わらない感じがする

「本当に有難うございました」。「また、お会いしましょう」。

否定的行動は無理にやめようとせずに肯定的意図を満たす別の行動の選択肢を増やし、その中から否定的に触れない納得できる行動に代えることができれば、否定的行動をやめることができると考えます。これを「6段階のリフレーミング」と言い、この6段階のステップには「パート」という自分の心の中に住んでいる多重人格的な数人との話し合いで行動の選択肢を増やし克服していこうという手法です。

問題行動を改善する6段階のリフレーミング手法

葛藤の統合ワーク

STEP
やめたい行動や悪習慣を特定する

否定的行動、あるいは否定的結果を生んでいる行動を特定します。

*葛藤を一つ選びます。やめたい否定的行動と相反する適応的行動の二つの行動を決めます。

否定的行動:毎日、お店のはしごまでして多量にお酒を飲む癖をやめたいと思っています。
相反する適応的行動:週に2回スポーツジム、または趣味教室に通い、休肝日をつくりたいと思います。 

STEP
やめたい(悪習慣)行動をとっているパートとの対話

その行動を指示している別人格のパートとつながります。

  1. やめたい(悪習慣)行動をしている自己を体験します。その行動を創り出しているパートを身体から探ります。
  2. 自己の心に注意を向け、その行動を指示しているパートとコンタクトを取りたい、会話がしたいと集中します。
    まず「私とコンタクトを取ってもらえますか?」などの言葉でパートからの「はい」の返事を待ちます。
  3. 声が聞こえてきたり、胸が熱くなるような反応がするのを待ちます。反応が得られたら、挨拶をします。そして感謝の言葉を言います。
  4. あらゆる反応を見逃さないようにしながら、コミニケションを取りたいと伝えます。そして、例えば、名前がないのであれば『アルコールちゃん』と、そのパートに名前を付けます。そのパートをゆっくりと片方の手のうえに取り出します。
  5. そして、そのイメージをサブモダリティで言語化します。「どんな形ですか?」「どんな色ですか?」「どんな大きさですか「どのくらいの量ですか?」「冷たいですか、温かいですか?」「名前は『アルコールちゃん』ですね。…
  6. このまま、コミニケションをとっても良いと判断した時には次のステップに移ります。
STEP
やめたい(悪習慣)行動を起こしているパートの肯定的意図

その行動のメリットや何を得ようとしているのか、肯定的意図を聞くための会話をします。

パートの『アルコールちゃん』に「この行動を通して何を手に入れているのですか?入れようとしているのですか?」「この行動を通して、私に何を教えてくれているのですか?」と質問をします。
そして答えが肯定的な意図と感じることができるまで、同じ質問を繰り返します。

【実践例】
基本的には他者が肯定的意図に入らないで本人の行動によって達成している意図であることが望ましい
例えば、
・「会社で仕事も人間関係もうまくいっていなくて、お酒で一時的にでも忘れようとしている」
・「お店には、飲み仲間や常連もいて寂しさも忘れ、自宅に帰りすぐに眠りにつける」
・「毎日お酒を飲んできた習慣なのか、お酒がなければ一日が終わらないと体が訴えている」
・「最近の部下は酒席に付き合ってくれる人もいなくなり、欲求不満をお店の店長やママに聞いてもらっている」など…

STEP
自分を大切(適応的)にしてくれるパートに相談

自己を大切に思ってくれている適応的ハッピーパートと一緒に否定的(悪習慣)行動の肯定的意図に相反する新しい意図を3つ考えます。

  • 適応的ハッピーパート(不適応的パートに相反するハッピーパート)を知りたいと話しかけハッピーパートをサブモダリティをして十分に感じます。
  • 相反するパートの適応的ハッピーパートを感じ、特定したら名前を付けます。ここでは『健康ちゃん』とします。健康ちゃんに感謝の気持ちを伝え、ある程度ですが、『アルコールちゃん』の悪習慣の肯定的意図を満たすと同時に、健康のバランスがとれるアイデアを創造して欲しいとお願いします。
    そして、自己と一緒に考えていきます。
  • その後、3つ程度の代替案が出るまでコミニケションをとります。

【実践例】

1⃣:お店通いは仕事などで成功したお祝いと休日前だけにする(その他はスポーツジムやカラオケ教室映画鑑賞、野球観戦、結婚紹介所など習い事でも好きなことをしてもいい)
2⃣:自宅で飲んでも良いが適量を決めて、それ以上はノンアルコールにする。
好きなつまみを買っても、出前をしてもいい(先に食べ物でおなかを満たす)、寝付けなさそうだったらオレキシン受容体拮抗薬の睡眠導入剤を使う
3⃣:1か月ずつ継続で褒美、3カ月、6カ月、1年で大きな祝いをする(旅行や買い物、部屋の引っ越しなど)毎日の飲食店通いの無駄遣いの貯蓄で自分へのプレゼントや投資をするようなことを考案します。

STEP
やめたい(悪習慣)行動を行なうパートに代替案提示

やめたい行動を行なう不適応的パートに、3つの代替案に代えることができるか確認します。

  • 両手を目の前に差し出し、片手にはパート『アルコールちゃん』、もう一方の片手には『健康ちゃん』を乗せて向かい合わせたうえで、お互いの肯定的意図が大切であることをパート同士で話し合わせます。
  • 『健康ちゃん』から『アルコールちゃん』へ3つの代替案の報告をして、あなたの肯定的意図はよくわかりますが、肯定的意図を満たすための行動からかけ離れた代替案ではないので受け入れてみませんか?自分を苦しめず向上させる効果もありますよ。というような会話をします。
  • 3つの代替案に変更した行動に切り変えて欲しいのですが、反対するような代替案はありますかか?というような言葉でパートの『アルコールちゃん』に問いかけてみます。
  • そして、自己から数人いるパートの皆さんに大切なメッセージを語り掛けます。「パートの皆さんには、それぞれの考えがあるのはわかります。しかし、自己本体(私)のからだや感情、心が壊れたら、パートの皆さんも好きな行動ができなくなってしまいます。ここは自己本体を守るためにも協力してください」。「お願いします。」というようなメッセージを伝えます。
  • パートからの返事が「はい」の返事であれば、次のステップに進み「いいえ」の返事であればSTEP4⃣に戻り、繰り返します。

【実践】

そのうえで、具体的に「毎日お店のはしごをして、大量にお酒をのんでいます。当然、身体にも悪いし次の日にも残っていて生活にも悪影響がありますね。あなたの肯定的意図はよくわかりますが、3つの代替案に変更した行動に切り変えて欲しいのですが、賛成していただけませんか?」というような言葉で不適応的パートに問いかけてみます。

STEP
全パートへのチェック

エコロジーチェックをします。
自己の中のパート全員に「自分のために3つの代わりの新しい行動をとることに決めたい」と思いますが、と言って次のような質問を問いかけます。体の隅々まで染み渡るようにアプローチします。

【実践】

  • 代替案がうまくいくと信じていますか?
  • 代替案に他のパートさんたちも賛成していますか?
  • 代替案の行動は周りの人や環境に負担がかからないか、また抵抗はありませんか?
  • 代替案はもともとの行動に代わることができる現実的なものですか?
  • 代替案の行動をすることで、今までのように楽なことばかりではなく、最初は多少の精神的な苦痛があってもできますか?
  • すぐに取り掛かる心の準備がありますか?

エコロジーチェックにより、代替案の最適性や正当性を多方面からの判断することにつながります。
反対するパートがいなければ、新しい行動に切りかえます。反対するような不一致のパートがいれば、STEP4⃣に戻り、繰り返します。

【統合】

十分な話し合いがでできたら統合します。
目の前のパート「アルコールちゃん」と「健康ちゃん』をよく見ます。ともに以前と変化した同じ肯定的意図を持っています。お2人とも自己にとって、とても大切なパートさんです。両手にある大切なパート同士を安心できる状態でゆっくりと近づけていって、両手が合わさるのを見守ります。これが統合です。
両手は合わせたまま、新しい肯定的意図を持った行動で満たしてくれるパートの皆さんに質問します。新しい代替案はどんなことでしたか?1つ目は?2つ目は?3つ目は?

両手にある新しい肯定的意図を持ったパートをゆっくりと引き寄せて、自己の身体の中に溶け込み全身に広がっていくのを確認します。

ありがとう。パートのお2人さん、そして快く協力していただいた全パートの皆さんありがとう。と感謝の言葉をかけて終了です。

6段階リフレーミングのまとめ

6段階リフレーミング(Six-Step Reframing)は、NLP(神経言語プログラミング)の手法の一つで、問題や課題を別の視点から捉え直すためのフレーミング手法です。
以下に、6段階リフレーミングの手法をまとめます。

  • 目標の設定
    • 最初に、クライエントは解決したい問題や達成したい目標を明確にします。具体的で明確な目標を設定することで、リフレーミングのプロセスがより効果的になります。
  • 問題の表象
    • クライエントは、問題の具体的な表象や要素を明確にします。例えば、特定の行動や思考パターン、感情など、問題の核となる要素を特定します。
  • ポジティブな意図の探求
    • 問題の表象の背後にあるポジティブな意図や目的を探求します。問題の要素がなぜ起こるのか、どのようなポジティブな意図や目的があるのかを理解しようとします。例えば、問題の行動パターンが安全を保護するためのものである可能性があります。
  • 代替の戦略の探求
    • ポジティブな意図を満たすために、問題の表象に代替の戦略や選択肢が存在するかを探求します。異なる行動パターンや思考のあり方、感情の表現など、問題を解決するための代替手段を見つけます。
  • 資源の結びつけ
    • 代替の戦略や選択肢について、クライエントの持つ資源や能力と結びつけます。クライエントが問題を解決するために必要なスキルやリソースがどのように活用されるかを明確にします。これにより、クライエントは自己効力感や自己信頼心を高めることができます。
  • 新しい選択肢の創出

最後に、クライエントは新しい選択肢を創出します。代替の戦略や資源の結びつけに基づいて、問題を解決するための新しい選択肢や行動パターンを創出します。
新しい選択肢の創出には、いくつかの手法や技法が活用されます。例えば、次のようなアプローチがあります。

  1. アナロジー: 他の場面や状況からのアナロジーを通じて、新しい解決策や視点を見つけます。問題と似た性質や要素を持つ別の領域を参考にすることで、創造的な解決策を導き出すことができます。
  2. メタファー: メタファーは非常に有用なツールです。問題や課題を比喩的な表現に置き換えることで、新たな視点やアイデアが生まれます。メタファーは直感的な理解を促し、非常に強力なリフレーミング手法となります。
  3. ブレインストーミング: ブレインストーミングは、アイデアの創出や新しい選択肢の発見に役立つ手法です。クライエントと一緒にアイデアを自由に出し合い、制約やジャッジをせずに多様な視点を考えます。
  4. モデリング: 成功した人やモデルとなる人の行動や思考パターンをモデリングすることで、新しい選択肢を見つけることができます。成功した人の手法や戦略を学び、自分自身の問題解決に応用することで、より良い結果を得ることができます。

6段階リフレーミングは、問題解決や行動の変容において非常に有効な手法です。問題や課題を別の視点から捉え直すことで、クライエントはより柔軟な思考と行動を促進し、より良い結果を得ることができます。

リフレーミングのまとめ

リフレーミング(Reframing)は、NLP(神経言語プログラミング)におけるコミュニケーションや認識の手法の一つであり、状況や問題を異なる視点や枠組みで捉え直すことを意味します。
リフレーミングによって、課題や制約をよりポジティブな形でとらえることができ、新たな洞察や解決策を見つけることができます。以下に、リフレーミングの手法や技法についてまとめます。

  • コンテクストの変更
    • リフレーミングの一つの手法は、状況や問題を異なるコンテクスト(文脈)に置き換えることです。同じ出来事や状況でも、異なるコンテクストで見ることによって新たな視点や意味が見つかることがあります。例えば、失敗したプロジェクトを学びの機会として捉えることができます。
  • パースペクティブの変更
    • リフレーミングでは、問題や状況を異なる視点やパースペクティブで見ることも重要です。例えば、困難な状況を成長のチャンスとして捉えることができます。違った視点を持つことで、新たなアイデアや解決策が見えてくる場合もあります。
  • 目標の再定義
    • リフレーミングでは、問題や状況を解決するための目標を再定義することもあります。例えば、特定の目標が達成できない場合、その目標をより実現可能な形に再定義することで、モチベーションや行動の方向性を変えることができます。
  • 言語の変更
    • リフレーミングでは、言語や表現の仕方を変えることも効果的な手法です。例えば、問題を「課題」や「チャレンジ」と表現することで、ポジティブな意味合いを持たせることができます。また、否定的な表現から肯定的な表現に変えることで、状況の評価や感情の状態を変えることができます。
  • メタファーの使用
    • リフレーミングでは、メタファー(隠喩)を使って問題や状況を表現することもあります。メタファーは、物事を別の物事と関連付けることで新たな意味を与えることができます。例えば、人生を旅にたとえることで、困難な状況を冒険として楽しむことができます。
  • オプションの増加
    • リフレーミングによって、問題や状況に対する新たなオプションや選択肢を見つけることができます。これにより、より多様な解決策を考えることができ、制約を克服するための柔軟性を持つことができます。
  • 目的の再設定
    • リフレーミングでは、問題や状況に対する目的や意義を再設定することもあります。例えば、困難な状況が自己成長や他者への貢献に繋がる意義のある経験として再定義することができます。

リフレーミングは、問題解決やコミュニケーションの場で広く活用される技法です。問題や状況を異なる視点や枠組みで見ることによって、新たな洞察や解決策を生み出し、より良い結果を得ることができます。リフレーミングは柔軟な思考と創造性を促進し、ポジティブな心構えを養う上でも効果的です。

肯定的意図(パート)のまとめ

肯定的意図(Positive Intent)は、NLP(神経言語プログラミング)における重要な概念の一つです。これは、人々の行動やコミュニケーションの背後には常に肯定的な意図や目的があるという考え方です。肯定的意図の手法やアプローチは、他人との対話や関係構築、自己啓発、コーチング、セラピーなど、さまざまな領域で応用されます。

次に、肯定的意図の手法や解説をまとめます。

  • 肯定的意図の探求
    • 他人の行動や発言に対して、その背後にある肯定的な意図を理解しようとする姿勢です。例えば、相手がネガティブな発言をしている場合でも、その言葉や行動が何を求めているのか、どんな肯定的な意図があるのかを探ります。
  • 肯定的意図の質問
    • 相手に対して肯定的意図に関する質問をすることで、その人の本当の意図や目的を明確にします。例えば、「その行動にはどんな意図がありますか?」や「それを達成するためには何が必要ですか?」など、相手の思考や感情の奥にある肯定的な意図に焦点を当てた質問を行います。
  • 意図のリフレーミング
    • 相手の行動や発言を肯定的な意図の視点から再評価することです。例えば、ネガティブな発言があった場合でも、その発言が実際には注意喚起や保護の意図を持っている可能性があると捉え直します。
  • 意図の共有
    • 自分の意図や目的を他人と共有することで、より良いコミュニケーションや協力関係を築くことができます。相手に自分の意図を明確に伝えることで、誤解や矛盾を避け、共通の目標に向かって協力することができます。

肯定的意図の手法やアプローチは、人々の行動や言動を理解し、より深いコミュニケーションを構築するために役立ちます。

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