問題も目標も5つの視点から捉え、思考場所移動で柔軟かつ直観的五感を研ぎ澄まし新アイデアを掴む手法です。思考に刺激を与えて解決に導く効果的なSCOREモデルを紹介
問題解決を目指すための手法は多く存在します。その中でも「S・C・O・R・E」モデルの手法は、問題解決に向けて定められた5つの視点となるテーマを軸に、思考、検討する場所と環境を変えることで五感の解離的集中を狙っています。また、情報の整理と思考の柔軟性、アイデアにつながる直観を有効とし、問題解決や目標達成を目指す意識の変革もできます。新しく脳をダウンロードしたように新鮮なイメージが浮かぶ可能性を拡大します。
例えば、今まで凝り固まった場所では発想の転換ができなかったのに、喫茶店やバー、電車や公園などで急にアイデアが降ってきたような経験はあると思います。この要素を意図的に応用したものが「S・C・O・R・E」であり、5つの視点の頭文字をとって呼んでいます。

S・C・O・R・Eの視点ケース1
- S(Symptom)現状
今起きている現状、事実、環境と継続している状態、状況の整理をします。 -
- 気付いている現状、事実は自分にとってどんな状態か、どんな問題となっているのか
- 周囲の状況からも今後の悪い兆候が表面化していて継続しているか、していくのか
- 例:一度、行政書士の試験に落ちていて、資格取得のモチベーションが下がってしまっている。努力が実らなくて自信もなくなっているのかもしれない。
- C(Cause)原因
Sの現状、環境の表面化された原因、または内面化している要因の無意識を探ります。 -
- Sの現状は何が原因となって表面化され、状況を作っているのかに注目する
- Sの現状は何が要因であって内面化され、隠されていたものはあるのかを探る
- 例:部署が移動になり、行政書士の資格は会社で活かしきれないように思えてきている。新しい部署は営業部で上司や部下とのコミュニケーションも必要であり、お客様の接待も増えてきて勉強の時間が取れないことも原因の一つかもしれない。
- O(Outcome)目標
Sの現状から最終的な目標の終着点はどうなれば良いのか、どの程度が許容範囲なのか自問自答します。 -
- 何も対策しない場合、問題点が継続的に推移されると予測された場合の終着点はどうなるのか
- Cの原因判明において自分が望む最高と許容範囲における最低目標を明確に提示してみる
- 例:資格の勉強は既に根詰めてしてきているので、知識はある程度のラインだと自負している。
ただし、時事の論文が苦手な所があるのは確かなことだが、営業には時事ネタがとても必要なことなのでマッチングしていることなのかもしれない。
資格取得にも営業にも政治経済を含めた時事の情報収集は毎日欠かせないことだ。そう考えると、行政書士は契約書などの書類作成にも活かせるし、民法などの法律も営業トークには面白くできる。
さらに、行政書士の取得は名刺に記載することで信用にもつながり、会社での資格手当10,000円に該当する。やはり必要なことであると思う。
- R(Resource)リソース
Oで掲げた目標を達成するために後押しする材料はあるのか、新たに何が必要なのかを計算します。 -
- 既に持っている人間関係や金銭、スキル、体験などで築き上げたリソース(解決の材料)を使う
- これから必要となるリソースは何か、どのように調達、捻出するかを検討する
- 持っているリソース、調達するリソースを合わせて再検討し最終目標を提示する
- 例:資格の勉強は一通りしてきている。今までの勉強は試験対策のために付け焼刃で浅い知識だったが、深いところまで探り、実用性に活かすところまで入り込むことが取得にも営業にも一石二鳥につながるのではないかと思う。
試験勉強は科目別に試験対策セミナーのリモート参加にすることで、時間も内容も解決できると思う。
- E(Effect)結果
Sでは最低であったのが、Oで目標を掲げ、Rのリソースの検討で目標を決定しています。その結果、目標を達成した際に起こることや周りに対しての影響(メタアウトカム)はどのようになるか予想します。 -
- 目標を達成したことによる報酬(報い)はどんなものがあるのか
- 目標を達成したことにより周りへの反応や影響はどの程度か
- 目標を達成したことにより望ましい今後は見えるのか
- 行政書士の資格取得は、名刺に付けることで信用につながる。会社から資格手当がもらえる。周りの評価も上がるのかもしれない。今後の人生で転職や独立にも資格を利用することができると思っている。何より自分の自己肯定感と自信が持てると思う。
SCORE思考場所移動の実践
上記が「S・C・O・R・E」の視点です。この視点で問題の改善や目標、目的達成するための各視点を決められた場所で思考することになります。各視点を設定した場所を移動しながら、思考の柔軟性と浮かぶアイデア、直観、気づきを探り出していく手法です。

思考する場所の設定
「S・C・O・R・E」モデルは、問題や目標、目的を現状➡原因➡目標➡リソース➡結果の5項目の1項目ごとに分けて捉えていきます。
項目ごとに捉えて考えていく場所は、凝り固まった会社や部屋ではなく、できれば大げさに雰囲気を変えた場所を指定します。
喫茶店や図書館、電車、バーなどのように普段は問題や目標などを考えるところではありませんが、実際に予想以上に思考が柔軟性に富まれ、アイデアが浮かぶことを体験すると思います。
ここでは例として、喫茶店➡公園➡図書館➡神社➡居酒屋に設定しています。

「S・C・O・R・E」モデル手法
5つの思考する場所が設定されました。今回は「喫茶店で現状」➡「公園で原因」➡「図書館で目標」➡「神社でリソース」➡「居酒屋で結果」を検討します。
ポイントは1つの場所で思考する項目は1つの視点だけです。一巡して解決の糸口が見つかるまで続けますが、「S・C・O・R・E」は場所を変えることになります。時計回りに移動します。
1巡目は喫茶店で現状を思考しましたが、2巡目は公園で現状を思考します。最終的には糸口が見つかり、ほどけるまで3巡、4巡と続行します。
複雑だった問題点に対処できるアイデアが浮かぶようになります。
お気づきのように、この喫茶店、公園、図書館、神社、居酒屋の場所移動の設定だと何巡もするには日数を要してしまいます。無理ならば図書館1つに絞ることでも可能です。例えば、図書室、学習室、新聞・雑誌を読むスペース、廊下にある椅子・ソファー、外のベンチなど場所を工夫することで無理なく巡回することも考えられます。実際は大げさに場所のイメージを変えることに効果があると思っています。
S・C・O・R・Eの視点ケース2
S/C/O/R/Eモデルは、NLP(神経言語プログラミング)のアプローチの1つであり、目標の設定と達成を促進するための枠組みです。このモデルは、具体的な目標を設定し、その達成に向けて行動を計画し、進捗を評価するための手法を提供します。以下にS/C/O/R/Eモデルの各要素をまとめてみます。
- Specific(具体的な目標)
- S(Specific)は、「具体的な目標」を意味します。
目標を具体的に設定することで、明確な方向性や焦点を持つことができます。具体的な目標は、何を達成したいのか、どのような結果を得たいのかを明確にし、曖昧さや不明瞭さを排除します。
- S(Specific)は、「具体的な目標」を意味します。
- Challenging(チャレンジングな目標)
- C(Challenging)は、「チャレンジングな目標」を意味します。
目標は、個人の成長や発展を促すために適度に難しく設定されるべきです。適切な挑戦を設定することで、モチベーションや意欲を高め、成果を最大化することができます。
- C(Challenging)は、「チャレンジングな目標」を意味します。
- Outcomes(アウトカム)
- O(Outcomes)は、「アウトカム(結果)」を意味します。
目標達成において、望ましい結果を具体的に定義することが重要です。これにより、目標の達成度合いや成功の評価基準を明確にすることができます。アウトカムの明確な定義により、進捗状況を測定し、適切なフィードバックや調整を行うことが可能となります。
- O(Outcomes)は、「アウトカム(結果)」を意味します。
- Resources(リソース)
- R(Resources)は、「リソース」を意味します。
目標を達成するために必要なリソース(物質的なものや人的なもの)を特定し、利用可能なリソースを最大限に活用します。リソースの確保や適切な活用は、目標達成の効率性や効果的な実行に重要な役割を果たします。
- R(Resources)は、「リソース」を意味します。
- Evaluation(評価)
- E(Evaluation)は、「評価」を意味します。
目標達成の進捗状況や結果を定期的に評価し、フィードバックを受けることが重要です。自己評価や他者からの評価を通じて、目標に向けた努力の効果を把握し、必要な調整や改善を行います。
- E(Evaluation)は、「評価」を意味します。
S/C/O/R/Eモデルは、目標の明確化と計画的な行動の促進をサポートするためのフレームワークです。このモデルは、個人の自己啓発や成果の最大化、目標の達成を支援するために広く使用されています。
注意点として、目標の設定と達成には個人の特定の状況やニーズに合わせた適切なアプローチが必要です。また、目標設定においてはリアリティやタイムフレームを考慮し、過度なストレスや達成の困難さを回避することも重要です。
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