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「生きる意味」の問いに心理的・哲学的に答える

目次

自己の「生きる意味を問う」セルフチェックリスト

「生きる意味」について、ヴィクトール・フランクの心理的解釈と西田幾多郎の哲学的思想の書籍や名言から追及してみました。また、全ページでヴィクトール・フランクのロゴセラピーと西田幾多郎の哲学に基づく「生きる意味」のセラピー対話スクリプトやワークを示しました。たくさんの名言や表現からのメッセージの情報があふれ出しました。
そこで、精神障害や精神症状のように自己評価となるセルフチェックリストができないものかと考えましたが、作成することに困難な面があります。その大きな理由は、単純にメッセージのリスト化で「はい」「いいえ」で回答し、結果を求めるものではないと思うからです。「生きる意味」はそれぞれ個人の自由で、考え方や価値観も感じ方も違いますが、それぞれに間違いはないからです。

しかし、ヴィクトール・フランクと西田幾多郎の「生きる意味」の多くの表現やワークから見える「生きる意味」は素晴らしく、心につき刺さるものがあるからです。そのために「生きる意味」自己探求チェックリストを作成しましたが、「生きる意味」を失いかけて「何のために生きているのか」や「なぜ、自分は生きているのか」「死んだほうが楽なのではないか」「生きていることが他人の迷惑になるのではないのか」など念慮している人の希望につながることを祈ります。

フランクルのロゴセラピー的観点西田幾多郎の哲学的視点を融合させた、「生きる意味」自己探求チェックリスト(40問・タイプ分類付き)の構成にしています。セルフチェックリストは、評価ではなくタイプ分けにしています。

№1:フランクル・西田の融合「生きる意味と向き合う40の問い」

◆ タイトル:フランクルのロゴセラピー的観点西田幾多郎の哲学的視点を融合

「生きる意味と向き合う40の問い」
― あなたがいま大切にしている“生き方のかけら”を見つけるセルフチェック ―

構成概要:

  • 全40問(5つの領域 × 各8問)
  • 各項目に対して回答形式:3択(はいどちらともいえないいいえ)でお答えください。
  • 結果:5タイプ(いずれかが強く出る/混合型もあり)
生きる意味と向き合う40の問い
【1】探求領域(問いと向き合う姿勢)
1.私は「人生とは何か」と、ふと立ち止まって考えることがある。
2.生きる意味を問うことは、私にとって自然な営みである。
3.答えの出ない問いと付き合うことが、自分を深める感覚につながる。
4.「なぜ自分は生きているのか」と考えることがある。
5.「人生には意味がある」と言い切れなくても、問う価値があると思う。
6.考えても仕方ない問いにも、私はあえて向き合いたくなる。
7.苦しみの中にも、何らかの意味があるかもしれないと思えることがある。
8.生きる意味を「考え続けること」自体が、自分の在り方につながると思う。
【2】つながり領域(関係性・共感・存在)
9.誰かのために生きたい、と思うことがある。
10.大切な人との関係が、自分の存在理由になっている気がする。
11.孤独を感じると、生きる意味が見えにくくなる。
12.誰かに「あなたがいてよかった」と言われた経験が印象に残っている。
13. 人とつながることで、少し自分が救われることがある。
14.他者の言葉が、自分の生き方に影響を与えることがある。
15.自分の体験を通して、他の誰かを支えたいと感じることがある。
16.誰かの「待っている」気配が、自分を支えてくれている気がする。
【3】使命領域(価値・行動・実践)
17.何か小さなことでも、自分にできることをしたいと思う。
18.困難な状況の中でも、自分なりの「意味ある行動」を選びたい。
19.「これは自分にしかできないかもしれない」と思えることがある。
20. 苦しい時も、自分にできることを探して行動してきた。
21.目の前の誰かに貢献したいという思いが、力になることがある。
22.自分の役割や使命のようなものを意識することがある。
23.誰かや何かの「ために」生きていると感じる瞬間がある。
24.今、自分がしていることに小さな意味を感じられると嬉しい。
【4】死生領域(有限性と生の意味)
25.死を意識すると、今をどう生きるかを考える。
26.「人は必ず死ぬ」という事実に、強い感情が湧くことがある。
27.大切な人の死が、自分に何かを問いかけている気がする。
28.自分の「限られた時間」を大切に使いたいと感じる。
29. 自分が死ぬとしたら、どんな言葉を遺したいかを考えることがある。
30.死について考えると、逆に「今」の美しさに気づくことがある。
31.生きていることの「かけがえなさ」を感じる瞬間がある。
32.「死」と向き合うことは、「生」を深く考える入り口だと思う。
仮設領域(意味を見出す視点)
33.意味は「見つけるもの」というより「つくっていくもの」だと思う。
34. 今の自分なりに、生きる意味の“仮の答え”を持っている。
35.状況によって、生きる意味の感じ方が変わることがある。
36.他の人の考えから、自分の意味のヒントを得たことがある。
37.生きる意味は、人生の旅の中で変化していくものだと思う。
38.「この瞬間に意味がある」と思えることがある。
39. 正解はなくても、「自分にとっての意味」はつかめる気がする。
40.問いの答えよりも、その問いに向かう過程に意味があると思う。

評価

  • 全40問(5つの領域 × 各8問)
  • 回答形式:3択(はい:2点/どちらともいえない:1点/いいえ:0点)
  • 結果:5タイプ(いずれかが強く出る/混合型もあり)

合計スコアを領域ごとに集計(各領域最大16点)し、最も高得点の領域で分類します。

タイプ分類(5タイプ)

領域高スコア傾向該当タイプキーワード
探求領域問いに価値を感じる応答者タイプ存在の問いに応えたい人
つながり領域他者との関係性を重視感受者タイプつながりの中に意味を見出す人
使命領域行動や実践に意味を感じる選択者タイプ小さな選択が意味になる人
死生領域死と生を同時に考える対峙者タイプ死を見つめることで生きる人
仮設領域視点や意味の変化に開かれている研究者タイプ意味を旅する人・問いの探究者

使用上の留意点

  • 複数のタイプにまたがる場合もあります。
  • スコアは「正解・不正解」ではなく、その人の“意味の感じ方の傾向”を示すものです。
 1. 応答者タイプ(The Responder)

「人生に問いかける」のではなく、「人生からの問いに応答する」ことを重視する人

キーワード:

使命・責任・応答・行動

特徴:

  • ヴィクトール・フランクルの中心思想に共鳴するタイプです。
  • 人生を「自分が意味づけるもの」としてではなく、「人生からの問いにどう応えるか」という姿勢で生きています。
  • 苦しみや困難に対して、「この経験を通して何を学び、何を伝えることができるか?」と自問します。

向いている問いのスタイル:

  • 「今、自分にできる小さな応答は何だろう?」
  • 「この状況は、私に何を問うているのだろう?」
  • 誰かの言葉やまなざしが、今の自分を支えてくれていると感じる。
  • 自分は何かに「呼びかけられている」ような気がするときがある。
2. 感受者タイプ(The Receiver)

意味は「見出す」ものではなく、「受け取る」ものと感じる人

キーワード:

気づき・つながり・感性・流れ

特徴:

  • 意味を頭で「作る」のではなく、身体的・感覚的に「受け取る」傾向が強いタイプです。
  • 自然や芸術、他者とのつながりの中に、ふとした“意味の兆し”を感じ取ります。
  • 「意味を探す」よりも、「意味がやってくる瞬間を待つ」ことを大切にしています。

向いている問いのスタイル:

  • 「最近、心が動いた場面はありましたか?」
  • 「それは、何を語りかけていたように感じますか?」
  • 何気ない風景や音、香りにふと心が動く瞬間がある。
  • 言葉にできない“感じ”を、そのまま受け止めたいと思うことがある。
 3. 選択者タイプ(The Chooser)

キーワード:

自由・選択・行動・自己決定

特徴:

  • 「意味は“選ぶ”もの」という能動的な姿勢をもつ人です。
  • たとえ正解がなくても、「自分が意味あると感じる方向へ進もう」とする意志があります。
  • 苦しみの中でも「自分がどう応じるかを選べる」と感じられる力をもっています。

向いている問いのスタイル:

  • 「今、自分にとって誠実な選択は何ですか?」
  • 「その選択を通じて、何を大切にしようとしていますか?」
  • 小さくても、自分で決めた行動が“意味”になっている気がする。
  • 迷いながらでも、「今できること」を探し続けている。
 4. 対峙者タイプ(The Confronter)

「意味のなさ」や「虚無」とも向き合い続ける人

キーワード:

無意味・死・虚無・耐える・真剣さ

特徴:

  • 意味の不在、人生の無常、死のリアルさを直視する人です。
  • 安易な慰めを拒否し、厳しい現実と真剣に向き合うことを大切にしています。
  • それでも、問い続けること自体に価値があると信じている人も多いです。

向いている問いのスタイル:

  • 「意味が見えない中で、それでもあなたが続けていることは何ですか?」
  • 「虚しさの中でも、消えていない“何か”があるとすれば?」
  • 自分の中に、相反する思いや感情が共存している。
  • 苦しみにも意味があるかもしれない、と思いたいときがある。
 5. 研究者タイプ(The Explorer / Researcher)

「意味とは何か?」を深く、知的・哲学的に探究する人

キーワード:

知的探究・哲学・体系化・内省・理論

特徴:

  • 自分の人生だけでなく、「人はなぜ生きるのか」という普遍的テーマを掘り下げる傾向があります。
  • 哲学、宗教、心理学、文学などを通して、「意味」を抽象的・体系的に捉えようとします。
  • 「意味」の概念を、実感だけでなく、概念的にも捉えたいという欲求があります。

向いている問いのスタイル:

  • 「あなたが人生に感じている意味を、ひとことで表すなら?」
  • 「どんな思想や人の言葉に、自分の考えが近いと感じますか?」
  • 「死」について考えると、「生」がより大事に思えることがある。
  • 孤独であることも、自分の一部として大切にしたい。

№2:フランクル・西田の融合「生きる意味のセルフチェックリスト」

ヴィクトール・フランクルと西田幾多郎の思想を基盤とした「生きる意味のセルフチェックリスト」の具体的な40項目(5領域 × 各8問)です。これは診断目的ではなく、自己理解を深めるための「気づきのきっかけ」として構成されています。

◆ 生きる意味のセルフチェックリスト(全40項目)
各項目に対して回答形式:3択(はいどちらともいえないいいえ)でお答えください。

「生きる意味のセルフチェックリスト」
【1】意味を問う感受性(Existential Sensitivity)
1.ふとしたときに「私は何のために生きているのか」と考えることがある。
2.幸せな時間を過ごしていても、「これでいいのか?」と疑問が湧くことがある。
3.他人の生き方や死に方に深く心が動かされることがある。
4.心が深く揺さぶられる体験(映画、音楽、本など)を大切にしている。
5.自分の感情の奥に「説明できない問い」がある気がする。
6.単なる快楽や満足だけでは、生きている実感を得られない。
7.「この苦しみに意味があるかもしれない」と思ったことがある。
8.問いが答えに変わらなくても、その問いを持っていたいと思う。
【2】世界とのつながり感(Relational & Cosmic Belonging)
9.自分という存在が「自然」や「宇宙」とつながっている感覚がある。
10.誰かと深くつながれたとき、生きていてよかったと感じる。
11.目の前の小さな存在(動物、草花、子ども)に尊さを感じることがある。
12.「自分がここにいること」に自然の必然性を感じたことがある。
13.孤独なときにも、「世界に見守られている」感覚を覚えることがある。
14.あるがままの自分を受け入れてくれる「場所」や「人」が存在する。
15.誰かに必要とされた経験が、今の自分を支えている。
16.「私はこの世界にいてもいい」と思えることがある。
【3】自己超越と奉仕性(Transcendence & Contribution)
17.自分の存在が誰かの支えになっていると感じたことがある。
18.苦しみのなかで、「誰かに役立てるかもしれない」と考えることがある。
19.自分を超えた大きなもの(理念・使命・神聖なもの)を感じることがある。
20.他者の痛みや悩みに対して、自然と関わりたいと思う。
21.喜びよりも、「意味あること」が選択の基準になることがある。
22.「この体験には使命がある」と感じたことがある。
23.誰にも気づかれなくても、意味のある行いをしたいと思う。
24.苦しみを通して得たものを、他者のために使いたいと思う。
【4】死と生へのまなざし(Life-Death Awareness)
25.「死」を思ったときに、「今を生きたい」と強く思うことがある。
26.自分の死について考えると、他者との関係が浮かんでくる。
27.死を考えることで、人生の優先順位が変わったことがある。
28.永遠ではないことが、かえって生の尊さを際立たせると感じる。
29.自分の死が「誰かの中に残る」と思えると安心する。
30.死に向き合った経験が、「本当に大切なもの」を教えてくれた。
31.「死ぬからこそ、今が愛おしい」と感じることがある。
32.死を考えることは、生きることへの問いとつながっていると思う。
【5】生きる仮説と希望の構築(Meaning-Making & Hopefulness)
33.「本当の答え」はわからなくても、「仮説」を立てて生きようと思う。
34.小さな希望をもつことで、暗い時期を乗り越えられたことがある。
35.今までの自分の体験に「意味の糸」を見出そうとしている。
36.「生きることにどんな意味があるか」を問い直す時期があった。
37.自分の人生において、「意味の地図」のようなものを感じることがある。
38.「これが私にとっての意味かもしれない」と思う瞬間がある。
39.未完成でも、「この先に何かある」と思えることがある。
40.答えが出なくても、「この問いと歩む生き方」を大事にしたいと思う。

評価

  • 全40問(5つの領域 × 各8問)
  • 回答形式:3択(はい:2点/どちらともいえない:1点/いいえ:0点)
  • 結果:5タイプ(いずれかが強く出る/混合型もあり)

合計スコアを領域ごとに集計(各領域最大16点)し、最も高得点の領域で分類します。

タイプ分類(5タイプ)

このリストをもとに、回答の傾向から次のような5つのタイプに分類できます。

分類タイプ解説
探究型(Questioner)問いに強い感受性を持ち、常に内省しているタイプ
つながり型(Relational)人や自然との絆から意味を感じるタイプ
使命型(Contributive)他者への貢献や超越的な目標を生きがいとするタイプ
死生型(Existential Awareness)死と向き合う視点から今を深く生きようとするタイプ
仮説型(Meaning-Maker)「正解」ではなく仮説と希望を軸に生きるタイプ

これらのタイプは固定されたものではなく、生きる過程で移り変わるものです。
一人の人の中に複数の側面が共存していることも当然あります。
この分類は、あくまで「自分の問い方の傾向」や「意味づけの出発点」を知るための地図のようなものと考えてください。

1. 探究型(Questioner)

意味への「問い」そのものと共に生きる人

特徴

  • 「なぜ自分は生きているのか?」という問いに、明確な答えが出なくても、問い続けること自体に意味を見出します。
  • 感受性が鋭く、自分の内面や人生の本質に強く興味を持ちます。
  • 他人が当たり前にしていることにも、「それって本当に必要?」と立ち止まって考えがち。
  • 不安や迷いを持ちながらも、それが「生の証」であると感じることができる。

強み

  • 深い内省力と直感力
  • 言葉にならない感情や意味を丁寧に探ろうとする態度
  • 哲学的な対話や詩、芸術との相性がよい

課題

  • 答えが出ないことで「前に進めない」と感じることも
  • 「正解」にこだわりすぎると、自責や停滞感を抱きやすい
2. つながり型(Relational)

人や自然との「つながり」から意味を感じる人

特徴

  • 誰かと心を通わせるときや、小さな命とふれあうときに「生きていてよかった」と感じます。
  • 自分という存在が「世界の一部」としてある感覚に安心感を持ちます。
  • 孤独なときも、「誰かがどこかで見ていてくれる」と感じられることがある。
  • “関係性”の中で意味が育まれると感じている。

強み

  • 共感性が高く、寄り添いの力に優れる
  • 自然や芸術とのつながりで、心を保てる力がある
  • 対人支援やケアの現場と相性がよい

課題

  • 他者との関係に依存しすぎると、自分を見失いやすい
  • 孤独に弱く、自分の軸を保ちにくくなることも
3. 使命型(Contributive)

「誰かのため」「何かのため」に生きる意味を見出す人

特徴

  • 苦しみや経験を「誰かの役に立てたい」という気持ちに変える力がある。
  • 自分を超えた目的(子ども、社会、理念、神など)への奉仕心が強い。
  • 目の前の他者の痛みに敏感で、「意味ある行動」に駆り立てられる。

強み

  • 行動力と継続力に優れ、他者支援に深いやりがいを感じる
  • 苦難の意味を「誰かのため」に変換できるレジリエンス
  • 内なる使命感で生きる軸が安定している

課題

  • 自己犠牲が過ぎると、燃え尽きやすくなる
  • 「役に立たない自分」への否定感が強まりやすい
4. 死生型(Existential Awareness)

「死を思うこと」から「今を生きる意味」を見出す人

特徴

  • 死をタブー視せず、むしろ真剣に見つめることができる。
  • 自分が有限な存在であることを深く自覚し、「だからこそ今を大切にしたい」と思う。
  • 葬儀、別れ、老いなどを通して人生の本質に触れる経験がある。
  • 西田幾多郎の「死ぬということによって真に自分を知る」という思想と親和性が高い。

強み

  • 深い対話力、人生を俯瞰する視点
  • 自他の死に触れても崩れにくい精神的な成熟
  • 日常のささいなことにも価値を見出す力

課題

  • 死や無常への思索が深すぎると、現実との乖離が起きることも
  • 周囲と「温度差」を感じやすく孤独になりがち
5. 仮説型(Meaning-Maker)

意味の正解”を探すのではなく、“今の仮説”で生きようとする人

特徴

  • 「絶対的な意味」はなくても、「今の自分なりの意味」を形づくろうとする柔軟性がある。
  • 自分の体験や苦悩をひとつの“物語”として再構築しようとする力がある。
  • フランクルの「意味は発見されるものであって、創られるものではない」に深く共感する。
  • “仮説”を立てながらも、いつでもそれを更新する余地を持っている。

強み

  • 変化や不確実性を許容しながら、意味を育てていける
  • 自己肯定感をゆるやかに保つ力がある
  • セラピーや内省的対話の流れに乗る力が高い

課題

  • 意味が「仮」すぎて、自信をもてないときがある
  • 常に「何かが足りない」と感じやすい
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