男性が妻との夫婦関係に悩んでいて相手に対する不満をエンプティチェア技法によって抑圧した感情を解放するセッション
エンプティチェア技法(空の椅子)は、ゲシュタルト療法の一つであり、過去の未解決の感情や人間の関係性の問題の扱いにはとても有効となります。今回の相談は男性が妻との夫婦関係に悩んでいて、男性が抱えている大きな問題である妻との関係性の悪化に起因した感情をエンプティチェアのセッションで吐露します。
エンプティチェア技法により、セラピストは質問を通じて感情の表出を促進するため、クライエントが「自分の立場」から妻に話しかけることで、自然に自分の感情を言葉にできるようにサポートします。このように感情を深掘りする過程で、クライエントの表面的な怒りや苛立ちの背後にある悲しみや孤独を引き出すことが重要となります。そのうえで、妻の視点や立場から感情を掘り下げ、妻のフラストレーションや孤独感、愛情への渇望などを引き出します。クライエントの感情を整理し、まずは相手の立場に立って状況を見つめ直すことを優先とします。
私は現在48歳の男性です。結婚して21年が経ちましたが、7、8年位前から妻と相性が合わないなどの懸念を抱いていて、ここ2、3年は嫌悪も抱くようになっています。妻の言葉もきつく、嫌みだけ言われているような感じがします。私もすぐにかっとなって怒鳴ることばかり繰り返していて、家に帰るのも嫌になってきています。ただ、子どものことを考えることで離婚には躊躇しています。私は、その割には子供にも叱責することが多くなり、一緒に行動することもなく関わりも最近はしていないように思えます。
私のことですが、仕事もうまくいかなく経済的にも苦しい状態が続いています。最近は自発的に物事に取り組むことがなく、将来への不安が続いているのが現状です。
妻がパートをすることで家族の食費は工面していますが、とにかく結婚する前から妻とは性格が合わないと感じたことが度々あったので、結婚したのが間違いだったのだと後悔しています。
うつではないと思いますが、気持ちがふさぎ込んでいて不安や悲しさ、寂しさ、後悔などに支配されているようで、イライラ感だけでなく体の疲れを強く感じるようになってきています。
このページを含め、心理的な知識の情報発信と疑問をテーマに作成しています。メンタルルームでは、「生きづらさ」のカウンセリングや話し相手、愚痴聴きなどから精神疾患までメンタルの悩みや心理のご相談を対面にて3時間無料で行っています。
- ゲシュタルトの歴史と先駆者の理論
- ゲシュタルト療法のエンプティチェア
- ゲシュタルト療法の6つの技法
- 母親のネグレクトをエンプティチェアでセッション
- 義父からの虐待をエンプティチェアでセッション
- 過去の後悔・現在のいきづらさエンプティチェアセッション
エンプティチェア技法のセッション-簡潔編
エンプティチェア技法を活用することで、クライエントは妻との関係や自身の感情を深く理解でき、より建設的な行動に繋がる可能性があります。ただし、セラピーセッションは、クライエントの感情を十分に引き出し、無理に「正しい答え」や「行動」を押し付けないことが重要であり、妻に対するネガティブな感情が強い場合、セッション中にクライエントの感情が高まりすぎないよう、クライエントのペースに合わせて進めることが大切です。この技法はクライエントが妻の立場に立つことで新たな視点を得ることを目的としていますが、最終的にはクライエント自身の感情と向き合い、解決策を見つけることを意識します。
目的: クライエントにエンプティチェアの技法を説明し、セッションの進行を理解してもらう。
- セラピスト: 「今日は、エンプティチェアという技法を使って、あなたの中にある感情や妻との関係に焦点を当てたいと思います。この椅子に、奥様がここに座っていると想像して、そのまま妻に話しかけてみてください。そして、次にあなたが妻の立場になって、その気持ちを理解し、奥様の視点で応答してもらいます。よろしいですか?」
- クライエント: 「はい、わかりました。」
目的: 自分の感情や不満を妻に直接伝える形で、内面の感情を表出する。
- セラピスト: 「では、今あなたの前に座っているのは奥様です。奥様に話しかけるように、今思っていることを伝えてみましょう。」
- クライエント: 「(妻に向かって)あなたとの結婚を後悔している。仕事のストレスやお金の問題もあるけど、もう一緒にいるのが辛い。子供がいるから、離婚を考えることができないけど、本当はもう限界なんだ。」
目的: 妻の視点を理解し、妻側の気持ちを代弁することで新たな視点を得る。
- セラピスト: 「では、今度はあなたが奥様の立場になって、あなたに何を言いたいか、奥様の気持ちを代弁してみましょう。」
- クライエント: 「(妻の立場で)あなたが仕事や経済的な問題で辛いのは分かるわ。でも、私も同じように大変で、家事や子供のことも全て一人で背負ってきたの。あなたからのサポートを感じられなくて、ますます孤独だったの。」
目的: クライエントが自分の感情に深く向き合い、妻の視点に対する新たな気づきを得る。
- セラピスト: 「今、奥様の立場になって感じたこと、何か新たな気づきはありましたか?」
- クライエント: 「妻もすごく苦しかったんだって、今少し分かった気がします。でも、どうしてもっと早く話し合えなかったのか、やっぱりイライラします。」
目的: 妻の立場を理解した後、自分の立場に戻って、感情や関係についてさらに深める。
- セラピスト: 「では、今度は再びあなたの立場に戻って、奥様に対して今感じていることを話してみてください。」
- クライエント: 「(自分の立場で)今まで気づけなかったけど、君も苦しんでいたんだね。でも、それならもっと早くお互いに話し合って、解決策を見つけるべきだった。どうして、そんなに溜め込んでしまったんだ?」
目的: クライエントが感情を整理し、これからどう行動するかを検討する。
- セラピスト: 「今の話を通して、奥様との関係や今後について、どのように考えていますか?」
- クライエント: 「まだ離婚を考えているけど、もう少し冷静に話し合うべきだったのかもしれないと感じている。子供のためにも、もう一度妻としっかり話してみようかなとも思います。」
目的: セッションを振り返り、次のステップを決める。
- セラピスト: 「今日はとても重要な気づきを得られましたね。この後、奥様とどのように話し合うか、または自分の感情にどのように向き合っていくかを考えつつ、次のセッションでその進展を話しましょう。」
エンプティチェア技法のセッション-詳細編
セッションの準備は、クライエントにエンプティチェア技法を導入し、これからのプロセスをスムーズに進めるための重要なステップです。クライエントが安心して自身の感情に向き合い、セッションに集中できるよう、セラピストが技法の目的と進め方をわかりやすく説明し、クライエントに同意と協力を求めます。
セッションの準備
ポイント:
- 技法の説明は具体的かつ簡潔に、クライエントが理解しやすい形で行います。
- 安心感を与えるため、セラピストはクライエントのペースに合わせ、サポートを強調します。
- クライエントの協力を促すため、クライエントの感情表現の自由さやプロセスへの主体的な参加を強調します。
このように、セッションの準備段階では、クライエントに新しい技法を導入するための説明や、信頼関係を築く会話が非常に重要です。特にクライエントが慣れていない技法に対しては、安心感を与え、リラックスした状態で進めることが大切です。このステップが成功すれば、クライエントはエンプティチェア技法をより効果的に体験できるようになります。
クライエントの状況把握とラポールの確立
目的: クライエントがリラックスして話しやすい雰囲気を作り出し、信頼関係(ラポール)を築く。
- セラピスト:「今日はお越しいただいてありがとうございます。まずは、これまでのお話から伺っている内容について簡単に整理したいと思います。お聞きしている限り、奥様との関係が長年にわたって悪化しているということですよね。そして、それが子どもや仕事のストレスとも結びついていて、今はとても辛い状況にあるとのこと。今のこの状況について、もう少し詳しくお話しいただけますか?」
- クライエント:「はい、そうですね。7、8年くらい前から妻との関係がどんどん悪くなっていて、ここ2、3年は特にひどくなってます。子どもがいるから離婚は難しいと思ってますが、正直なところ、もう限界です。」
- セラピスト:「そうなんですね。今のお話を聞いて、これまでの関係の悪化に対してずっと我慢されてきたんだと感じました。その中で、感情も溜め込んでこられたのではないかと思います。」
- クライエント:「そうですね…妻への苛立ちがどんどん積もっていって、最近は子どもにもきつく当たってしまうことが増えて、自己嫌悪も強くなってます。」
エンプティチェア技法の説明
目的: クライエントにエンプティチェア技法の目的と進め方を理解させ、セッションに前向きな姿勢を持たせる。
- セラピスト:「今、奥様との関係についてお話いただきましたが、今日は過去の未解決な感情や夫婦の関係性の悪化に起因した感情を深掘りして解放するアプローチとして、『エンプティチェア』という技法を試してみようと思います。この方法は、あなたの中にある感情を整理し、奥様との関係を新たな視点から見つめ直すために非常に効果的な方法です。
これから、この空いた椅子に奥様が座っていると思える感覚を使って、あなたの考えや感じていることを直接話しかけます。そして、次に交代してあなたが奥様の立場に立って、奥様の気持ちを代弁してみるというプロセスを繰り返します。」 夫婦の生活の中で楽しかったことも嫌なことも繰り返してきていますから、思った以上に奥様の気持ちも代弁できるはずです。これが未知の人間の能力です。 - クライエント:「ちょっと変わった方法ですね…。でも、やってみます。」
- セラピスト:「最初は少しやりにくいかもしれませんが、安心してください。このプロセスの中で、あなたが気づくこと、理解することがたくさん出てくるはずです。私も一緒にサポートしますので、自由に感情を表現していってくださいね。」
クライエントの協力を促す
目的: クライエントに技法に対する理解と協力を求め、積極的に参加してもらう。
- セラピスト:「まずは、あなた自身の気持ちを奥様に向けて話していただきたいと思いますが、その前にこの技法で大切なことがあります。それは、自分の感情に正直になること、そして、真剣に相手(奥様)の立場に立っての考えを表現してみることです。この椅子には奥様が座っていると想像しながら、普段言えなかったことや、思っていることを、率直に伝えてみましょう。あなたの中で抑え込んでいた感情を出すことで、次のステップに進みやすくなります。」
- クライエント:「妻に言いたいことは山ほどあります。でも、言っていいんですよね?」
- セラピスト:「もちろんです。ここは私の他は誰も聞いていませんし、目的は感情を整理するためのカウンセリングルームですから、あなたの感情を抑えずに出すことが重要です。言葉にすることで、感情を整理する手助けになります。感情をぶつける場ではなく、感情を理解するプロセスの一部と考えてください。では、始めてみましょうか。」
このステップでは、クライエントが自身の立場から妻に話しかけることで、抑圧していた感情を表現し、関係の中で抱えている不満や感情を解放していきます。エンプティチェア技法を使用して、クライエントに「自分の立場」から率直に感情を吐露してもらいます。セラピストは、感情の表出を促し、クライエントが感情をしっかりと自覚できるようサポートします。
クライエントが「自分の立場」から妻に話しかける
ポイント:
- 感情の表出を促進するため、セラピストは質問を通じてクライエントが自然に自分の感情を言葉にできるようにサポートします。
- 感情を深掘りする過程で、クライエントの表面的な怒りや苛立ちの背後にある悲しみや孤独を引き出すことが重要です。
- クライエントが感情を十分に表現したと感じるまで、セラピストは丁寧に進行をサポートし続けます。
この段階では、クライエントが抱えている感情を出すことに重点を置いており、エンプティチェア技法の効果的な使い方により、クライエントが抑圧していた本音や痛みを表出させるプロセスが進んでいます。
クライエントが感情を表出しやすいよう誘導する
目的: クライエントが自分の気持ちを率直に妻に伝え、感情の整理を始められるようにする。
- セラピスト:「今、この椅子にはあなたの奥様が座っているとイメージしてください。奥様に直接話しかけるつもりで、あなたが感じていること、普段伝えられないことを言ってみましょう。最初は何でもいいです。あなたの気持ちを率直に伝えてください。」
- クライエント:「…妻か…。何を言えばいいんだろう。正直、最近は顔を見てもイライラするし、何を話しても意味がない気がしてます。」
- セラピスト:「そのままで大丈夫です。イライラしている気持ちをまずはそのまま言葉にしてみましょう。例えば、何か奥様に伝えたい不満や、最近思っていることはありますか?」
- クライエント:「そうですね…。『どうしていつもそんなに冷たいんだ?』『俺は一生懸命働いてるのに、何でそんなに文句ばかり言うんだよ?』って思ってます。家に帰っても、全然安らげない。」
- セラピスト:「そう感じているんですね。家での時間が安らぎを感じられず、むしろプレッシャーやストレスを感じている。その感情を奥様に伝えるつもりで、もう少し具体的に話してみましょう。奥様に向かって話してみてください。」
- クライエント:「妻に向かって…わかった。『どうして俺が仕事で疲れて帰ってきても、全然労わってくれないんだ?俺だって疲れてるんだよ。なんでいつもお前は俺にだけ厳しいんだ?』って言いたいですね。」
- セラピスト:「いいですね、続けてください。あなたの中にある怒りや苛立ちを、奥様にそのまま伝えてください。」
クライエントの感情を深掘りする
目的: クライエントの感情を深く掘り下げ、抑圧していた本音や痛みを表出できるようにする。
- セラピスト:「今の発言から、あなたの中にある怒りや苛立ちが少しずつ出てきているのを感じます。もう少し掘り下げてみましょう。奥様に対して、どんな場面で一番辛さや失望を感じますか?」
- クライエント:「最近だと、子どものことで衝突が増えてます。俺が子どもを叱ると、すぐに妻が反論してくる。まるで俺が悪いみたいに…。もう家にいるのが嫌になってきます。『俺の立場を少しでも理解してくれよ』って叫びたいくらいです。」
- セラピスト:「そうなんですね。子どもを叱ったり家族のことで責任を感じる中で、奥様がサポートしてくれないという感覚があるんですね。『理解してほしい』という気持ちは、とても強いように感じます。今、その気持ちをさらに具体的に奥様に伝えてみてください。」
- クライエント:「…『俺だって子どものことを考えて叱ってるんだ。それなのに、お前はいつも俺を否定するばかり。俺のことを少しは理解しようとしろよ。もう限界なんだ』って言いたいです。」
- セラピスト:「とても大事なポイントですね。あなたの中で、家族のために努力しているにもかかわらず、サポートや理解が得られないことが大きな苦しみになっているのだと感じます。その苦しみが奥様への怒りとして出ているようですね。今、どんな感情が湧いていますか?」
- クライエント:「怒りはもちろんですけど…本当は悲しいんです。『なんでこんなことになったんだ』って感じてます。結婚した頃はもっと…」
感情の転換を促す
目的: クライエントの怒りや苛立ちの裏にある本当の感情(悲しみ、孤独、寂しさなど)を明らかにし、それを妻に伝えさせる。
- セラピスト:「今、あなたの中にある怒りの奥には、深い悲しみがあるように感じます。『どうしてこうなってしまったんだ』という思い…。その感情をもう少し深く見つめて、奥様に伝えてみましょう。『悲しい』という気持ちを正直に話してみてください。」
- クライエント:「…『本当は怒ってるんじゃなくて、悲しいんだ。俺はもっとお前と一緒にいたかったし、家族としてうまくやっていきたかった。けど、今は全然そうじゃない。もうどうしたらいいかわからないんだ』って言いたいです。」
- セラピスト:「素晴らしいですね。あなたの中の本当の感情を今、奥様に伝えました。その悲しみや混乱が長い間蓄積してきたものだと感じますが、どうですか?」
- クライエント:「そうですね…怒りばかり感じてたけど、今こうして言葉にしてみると、実は本当に寂しかったんだと思います。」
このステップでは、クライエントが「妻の立場」になりきって、妻の視点から自分(クライエント)に対して感じていることを表現してもらいます。エンプティチェア技法を使って、クライエントが妻の視点に立つことで、関係性の中で妻が感じている可能性のある感情や考えを理解し、共感を深めることが目的です。
セラピストは、クライエントが「妻の立場」にうまく移行できるようにサポートし、妻としての感情や言葉を引き出すために質問や誘導を行います。
クライエントを「妻の立場」に移行させる
ポイント:
- クライエントが妻の立場にしっかりと移行できるように、具体的な質問や誘導を行います。
- 妻の視点での感情を掘り下げ、その中にあるフラストレーションや孤独感、愛情への渇望などを引き出します。
- クライエントが妻の立場での感情を体験し始めると、関係性の中での共感が生まれます。
- 妻の立場に立った感情を深掘りすることで、クライエントが新たな視点から関係性を捉え直すきっかけを作ります。
「妻の立場」に移行させる準備
目的: クライエントが心を落ち着け、「妻の視点」に移行できるように誘導する。
- セラピスト:「今度は少し視点を変えて、あなたの奥様になりきってみましょう。今、座っている椅子にはあなたが座っているとして、隣の椅子にあなた自身が座っているとイメージしてください。奥様として、あなたに対してどう感じているか、どう言葉をかけるかを考えてみてください。」
- クライエント:「妻になりきるって…ちょっと難しいですね。」
- セラピスト:「そう感じるのは自然です。まずはリラックスして、奥様が普段あなたに対してどんなことを言っているのか、または普段の奥様の態度や行動を思い出してみましょう。イメージとして奥様が、あなたに何を感じているかを言葉にしてみてください。」
妻の視点からの感情を表現する
目的: クライエントが妻の立場から自身に向かって感情を表現することで、相手の視点を理解し共感を深める。
- セラピスト:「奥様として、あなたに伝えたいことや感情は何でしょうか?奥様になったつもりで、あなた自身に話しかけてみてください。」
- クライエント:「うーん、たぶん…『なんでいつもそんなに自分勝手なの?』とか言いそうですね。『私だって大変なんだから、もっと私の気持ちを考えてよ』って。」
- セラピスト:「いいですね。奥様としての言葉が出てきましたね。もっと具体的に、奥様が感じているだろうと思うことを話してみましょう。奥様の不満や悩みを表現してみてください。」
- クライエント:「そうだな…『私は家のことを全部やってるのに、あなたは全然手伝わない。子どもの世話だって、私ばかりがやってるのよ。あなたがもっと協力してくれたら、私だってこんなにイライラしないのに』って言ってくるかも。」
- セラピスト:「そうですね。奥様の中にも大きなストレスやフラストレーションがあるかもしれませんね。その感情をもう少し深く掘り下げて、奥様としてあなたに対して何を感じているのか、さらに具体的に話してみましょう。」
- クライエント:「うーん…たぶん『なんで私だけがこんなに苦労しなきゃいけないの?あなたは仕事ばかりで、私の気持ちを全然分かってくれない』って。…『もっと家族に向き合ってよ。子どもにも私にも、ちゃんと向き合ってよ』って言うかな。」
- セラピスト:「素晴らしいですね。奥様として、奥様が抱えているフラストレーションや不満が出てきていますね。今、あなたが奥様の立場から話してみて、どんな気持ちが湧いてきますか?」
- クライエント:「うーん…少し申し訳ない気持ちもありますね。俺も仕事ばかりで家のことにあまり手をつけていなかったかもしれないなって。あとは、妻もかなりストレスを抱えているんだなって改めて感じます。」
妻の視点からの深掘り
目的: 妻の立場での感情や思いをさらに深く掘り下げることで、クライエントが妻の内面をより理解できるようにする。
- セラピスト:「今の奥様の言葉を聞いてみて、奥様がもっと深く感じていることや、抱えている本音があるかもしれません。奥様の視点でさらに深掘りしてみましょう。例えば、奥様として『何が一番辛いのか』を考えてみてください。」
- クライエント:「たぶん…『私はずっとあなたのために頑張ってきたのに、全然感謝してもらえない』って感じていると思います。『もう疲れた』とか『あなたに愛されている感じがしない』とか…そう言いたいんじゃないかな。」
- セラピスト:「そうですね。奥様として、愛情や感謝が感じられないということが辛さの一部になっているのかもしれませんね。奥様として、どの瞬間が一番苦しく感じられるのか、さらに具体的に話してみましょう。」
- クライエント:「うーん、たぶん…『あなたが家に帰ってきても、ほとんど私に話しかけないし、私が何をしても気にかけてくれない』って思ってるんじゃないかな。『一緒にいる意味が感じられない』とか。…そんなふうに思ってるかも。」
- セラピスト:「そうですね。奥様として、『一緒にいる意味が感じられない』という感覚が、奥様の中で大きな孤独感を生んでいるのかもしれません。今、奥様の立場で話してみて、どんな感情が感じられますか?」
- クライエント:「…なんか、すごく悲しい気持ちになりますね。俺がこんなふうに妻を孤独にさせていたのかもしれないと思うと、胸が痛いです。」
このステップでは、クライエントが「妻の立場」で体験した感情を、元の「自分の立場」に戻って振り返り、その感情をもとに現在の関係性をどのように理解するかを探ります。感情のフィードバックは、エンプティチェア技法の中で非常に重要なプロセスで、クライエントが自分の視点だけでなく、相手の視点から見た新しい洞察を得ることで、関係修復のための一歩を踏み出すことができるようにするためです。
感情のフィードバック
- 新しい視点を得ることで、クライエントが自分の行動や考え方を見直す機会を提供します。
- 感情に基づいた具体的な行動計画を考えさせることで、関係性の改善に向けた現実的なアプローチを促します。
- 最後にセッション全体をまとめ、クライエントが得た洞察をもとに次のステップを考えるための道筋を示します。
元の立場に戻す準備
目的: クライエントが妻の立場から自分の立場に戻り、感じた感情を整理する。妻としての体験がどのような影響を与えたかを振り返らせる。
- セラピスト:「奥様としての視点で話し合ってみましたね。今、もう一度ご自身の立場に戻りましょう。深呼吸をして、リラックスしてください。」
- クライエント:「はい、少し疲れましたけど…戻ります。」
- セラピスト:「お疲れ様でした。奥様の立場で感じたこと、話したことはあなたにどんな影響を受けましたか?今、あなた自身として、それをどう感じていますか?」
- クライエント:「うーん…正直、俺の方が妻を無視していたというか、あまり気にかけていなかったかもって思いました。妻が言いたかったこと、今初めて少しわかった気がします。」
妻の感情のフィードバック
目的: クライエントが妻の感情を受け取り、自分の行動が妻にどのような影響を与えているかを理解する。
- セラピスト:「奥様の立場で、奥様が抱えていたフラストレーションや孤独感について話していましたね。今、その感情をあなたがどう感じていますか?奥様の言葉を聞いて、どんな気持ちになりましたか?」
- クライエント:「…なんか、すごく申し訳ない気持ちになりました。俺が仕事で疲れて帰ってきても、妻も一人で苦労してたんだって。そんなに感じてるとは思わなかったです。」
- セラピスト:「そうですね、奥様の感情に共感できたようですね。奥様が感じている孤独感やフラストレーションに気づいたことで、今の関係に対してどのような新しい視点が生まれましたか?」
- クライエント:「今までは、俺が頑張ってるからそれでいいと思ってましたけど、妻も同じくらい頑張ってたんだって。俺がもっと家のことを考えるべきだったのかなって思います。」
感情の具体化と次のステップ
目的: クライエントがフィードバックした感情をもとに、具体的な行動や次のステップを考え、関係性を改善するための糸口を見つける。
- セラピスト:「素晴らしいですね。今、奥様の感情を通して、新しい視点を得たようです。この気づきをもとに、次に何をしたらよいと思いますか?もし、改善することがあるとしたら奥様との関係をどのように改善できるでしょうか?」
- クライエント:「そうですね…もっと家事を手伝うとか、話を聞いてあげる時間を作るとか。今まで妻がどんなことに困ってるのか、ちゃんと話し合いたいです。俺も言いたいことあるけど、まずは妻がどんな気持ちかを聞かないと。」
- セラピスト:「それは素晴らしい考えですね。まずはお互いに話し合う時間を作って、奥様が感じていることをしっかり聞いてみることが大切です。これからどういうアプローチで奥様と向き合っていくか、具体的な行動についても考えてみましょう。」
セッションのまとめと感情の統合
目的: セッションで得た感情や洞察をまとめ、クライエントが次に取るべき行動を明確にする。
- セラピスト:「今日のセッションでは、奥様の立場から話し合い、奥様がどんな感情を抱えているのかについての新しい視点が得られたと思います。今、どんな感情が残っていますか?」
- クライエント:「少しすっきりした感じがあります。でも、まだ妻とはちゃんと話し合わなきゃならないことがたくさんありますね。」
- セラピスト:「それは良い気づきですね。次回のセッションでは、具体的にどうやって奥様と話し合いを進めていくか、さらに深く掘り下げていきましょう。お互いの感情を尊重しながら、関係を改善していくためのステップを一緒に考えていきます。」
- クライエント:「ありがとうございます。次回までに、妻と少しでも話をしてみようと思います。」
- セラピスト:「それは良いですね。小さな一歩でも、進んでいくことが大切です。次回のセッションを楽しみにしています。」
このステップでは、クライエントが「妻の立場」から再び「自分の立場」に戻り、エンプティチェアで得た洞察を基に、自分の感情や行動を振り返り、次のステップを考えます。このプロセスは、クライエントが自己の感情に再びアクセスし、妻としての体験を統合しながら、現実の行動や関係性の改善に向けた具体的な方向性を見つけるために重要です。
再び「自分の立場」に戻る
ポイント:
- クライエントが自分の立場に戻る際に、妻の視点から得た洞察を整理する時間を設け、感情の統合をサポートします。
- クライエントが自己の感情を再確認し、それに基づいて次に取るべき具体的な行動を明確にするプロセスを促進します。
- セッションの最後に、感情と行動計画の確認を行い、クライエントが関係改善に向けてどのようなステップを踏むかを明確にします。
自分の立場に戻す準備
目的: クライエントが再び自分の立場に戻り、自身の感情を再確認します。
- セラピスト:「さて、これで奥様の立場から話す時間は終わりです。今度は、もう一度ご自身の立場に戻りましょう。深呼吸をして、自分自身に戻る準備ができたら教えてください。」
- クライエント:「わかりました…はい、戻りました。」
- セラピスト:「お疲れ様です。今、自分の立場に戻った感覚はいかがですか?」
- クライエント:「うーん、なんだか妙な感じです。妻の視点から色々考えてみたら、自分がもっと冷静に考えられるようになった気がします。でもまだ少し混乱してますね。」
感情の確認と整理
目的: クライエントが自分の立場に戻り、妻としての体験から得た感情を統合し、それをどのように処理していくかを探ります。
- セラピスト:「いいですね。今、奥様として話して感じた感情や考えを、あなた自身の感情と比べてみて、どんなことに気づきましたか?何か新しい洞察や気持ちの変化はありますか?」
- クライエント:「妻の気持ちがわかった気がするけど、でも正直、まだ腹が立つ部分もあります。俺も辛い思いをしてきたし、なんで俺ばっかりが努力しなきゃいけないんだっていう気持ちがあるんです。」
- セラピスト:「そうですね、その感情もとても重要です。奥様の気持ちに理解を示しながらも、あなたが感じている怒りやフラストレーションも無視できません。今、あなたの立場から、それらの感情をどう整理していけると思いますか?」
- クライエント:「うーん、妻のためにもっと話し合いをする必要があるってわかるんですけど、やっぱり俺自身もこのままじゃ限界です。もっとお互いに歩み寄りが必要なのかなって。」
感情の再確認と次のステップ
目的: クライエントが自分の感情を再確認し、次の行動を明確にする。
- セラピスト:「その通りですね。あなた自身の感情も大切にしながら、関係を改善していくためにお互いにどう歩み寄るかが重要です。具体的に、次にどのようなステップを踏むことができそうですか?」
- クライエント:「まずは話し合いをちゃんとやらなきゃいけないですね。でもただ話すだけじゃなくて、俺も妻もお互いの気持ちをちゃんと理解するための時間を作るべきだと思います。」
- セラピスト:「素晴らしいですね。今後は、お互いの感情を尊重し合いながら、冷静に話し合う機会を設けることが第一歩になりそうです。次回のセッションまでに、その準備を進めてみましょうか。」
- クライエント:「そうですね…妻にどう切り出すか少し悩んでいますが、やってみます。」
- セラピスト:「最初の一歩は難しいかもしれませんが、小さな行動でも確実に関係を動かしていくことができます。必要であれば、次回のセッションで話し合いの準備を一緒に考えましょう。」
セッションのまとめ
目的: 自分の立場に戻った後の感情と行動計画を整理し、次回のセッションのテーマや方向性を決める。
- セラピスト:「今日のセッションでは、奥様の視点を経験し、また自分の立場に戻って、関係について深く考えました。今、改めてご自身の感情や次の行動についてどんな気持ちでいますか?」
- クライエント:「まだ完全に整理できてない部分もあるけど、少しずつやれることが見えてきました。話し合うことが大事だっていうのはわかったので、少しずつ進めてみようと思います。」
- セラピスト:「それは良い気づきですね。無理せず、自分のペースで進んでいきましょう。次回のセッションでは、具体的な話し合いの進め方や感情をどう扱うかをもう少し詳しく話し合っていきましょう。」
- クライエント:「ありがとうございます。今日はちょっと頭がいっぱいですけど、少し整理してみます。」
- セラピスト:「そうですね。無理をせず、今感じたことをしっかりと受け止めて、次のステップに進んでいきましょう。次回のセッションを楽しみにしています。」
この最終ステップでは、クライエントがセッションで得た洞察をもとに、妻との関係全体を改めて評価し、今後の行動計画を立てます。セラピストは、クライエントが自分の感情と妻の感情を統合し、関係改善に向けた現実的な行動計画を立てられるようにサポートします。
関係の再評価と次のステップ
ポイント:
- クライエントが妻との関係を再評価し、自身の感情と妻の感情を統合しながら現実的な行動計画を立てます。
- セラピストは、クライエントが小さな行動から始められるようサポートし、具体的な行動計画を決定します。
- セッションを通じて得た洞察や気づきを次のステップに活かし、クライエントが自分のペースで進めるように配慮します。
関係の全体評価
目的: クライエントが妻との関係について、セッションを通して得た気づきや新たな視点から再評価する。
- セラピスト:「今回のセッションを通じて、奥様との関係について新たに気づいたことや、以前とは異なる視点で捉えたことがあると思います。今、全体的に奥様との関係をどのように感じていますか?」
- クライエント:「うーん、やっぱり妻との関係はすごく難しいですね。でも、今日のセッションで少しだけ妻の気持ちを考える余裕が出てきた気がします。それでも、まだたくさんの問題があると思います。」
- セラピスト:「そうですね、関係の中にある問題や葛藤は一朝一夕では解決できません。でも、奥様の気持ちを理解しようとする一歩を踏み出せたことは大きな進展です。今、改めて自分自身の感情と奥様の感情を整理してみると、どのような関係性を築きたいと感じますか?」
- クライエント:「正直、まだわかりません。離婚した方がいいのかとも思うし、子供のことを考えると、なんとか修復しなきゃいけないのかなとも思います。でも、修復するにはどうしたらいいか、よくわからないです。」
- セラピスト:「迷いがあるのは当然のことです。離婚という選択も一つの可能性ですが、それに至る前に、今できる具体的な改善策を考えてみましょう。奥様との関係を修復するために、今あなたができそうな小さな行動は何かありますか?」
小さな行動の特定
目的: クライエントが自分にとって実現可能な、小さな一歩を具体的に特定し、関係改善に向けた行動計画を立てます。
- クライエント:「そうですね…まずは、ちゃんと話し合う時間を持つことですかね。これまで、お互いにすれ違って話がまとまらなかったので、ちゃんと時間を取って、冷静に話せるようにしたいです。」
- セラピスト:「それは良いステップですね。話し合うための具体的な方法やタイミングについて、何か考えていますか?」
- クライエント:「タイミングを見計らって、まずは子供が寝た後とか、仕事の合間に話すことができればと思います。でも、話し合いを始めた途端に、いつもケンカになっちゃうんですよね…。」
- セラピスト:「その点も心配ですよね。話し合いがエスカレートしてしまわないように、たとえば、話す前にお互いのルールを決めるとか、話し合いの最中に感情が高ぶったら少し時間を置いてみるといった対策を立ててみるのも良いかもしれませんね。どう思いますか?」
- クライエント:「そうですね、確かにその方がいいかもしれません。冷静になれないと、また同じことの繰り返しになる気がするので。」
- セラピスト:「素晴らしいですね。それに加えて、奥様と話し合う際には、今日のセッションで得た奥様の気持ちについても伝えてみると、よりお互いに理解が深まるかもしれません。」
- クライエント:「そうですね、妻がどんな気持ちだったのかを少しでも理解できたことを伝えれば、少しは前に進むかもしれないです。」
行動計画の具体化
目的: クライエントが今後実行する行動計画を具体的に決定し、次回のセッションまでの取り組みを明確にします。
- セラピスト:「では、次のステップとして、奥様と話し合う準備を進めることを第一に取り組む形でいかがでしょうか?具体的には、いつどのように話し合いを始めるかを決めてみましょう。」
- クライエント:「そうですね、今週末あたりに時間を取って、まずは冷静に話し合ってみようと思います。ケンカにならないように気をつけて、妻の気持ちもできるだけ理解するように努力してみます。」
- セラピスト:「それは良いスタートです。週末の話し合いの準備として、今日得た洞察や、話し合いのルールを決めることについて少し整理しておくと良いでしょう。次回のセッションで、その結果や感情の変化について話し合いましょう。」
- クライエント:「わかりました。今日は本当にありがとうございました。少しずつでも進めるように頑張ってみます。」
- セラピスト:「こちらこそ、お話いただきありがとうございました。無理せず、自分のペースで進んでいきましょう。
セッションの締めくくり
目的: クライエントが次のステップに向けて準備が整ったことを確認し、セッションをまとめます。
- セラピスト:「今日は大変な感情に向き合っていただき、本当にお疲れ様でした。次回は、この週末の話し合いの進展についてお聞きし、その次のステップに向けて話し合っていきましょう。」
- クライエント:「そうですね、次回までに話し合いがどう進んだか報告します。今日はありがとうございました。」
- セラピスト:「こちらこそ、ありがとうございました。また次回お会いしましょう。」
目的: セッションの内容を振り返り、クライエントが得た洞察や進展を確認します。また、次回に向けてどのような計画を立てるかを話し合い、クライエントが継続的な成長を目指せるようサポートします。
セッションの振り返りと次回への計画
ポイント:
- セッションの振り返り: クライエントがセッションを通して得た洞察や気づきを確認し、自己評価を促すことで、進展を認識させます。
- 次回への計画: 次のセッションに向けて具体的な行動計画を立て、クライエントが前向きに取り組めるようにします。
- 感情のフィードバック: 話し合いがうまくいくためのコミュニケーションスキルを明確にし、次回までのステップを具体化します。
- 成長のサポート: セラピストは、クライエントが無理せず少しずつ成長できるようサポートし、継続的な改善に向けて進んでいけることを確認します。
セッションの振り返り
- セラピスト:「今日はここまでさまざまな感情に向き合っていただきましたね。特に奥様の立場を想像してみたり、ご自身の感情を言葉にすることで、どんな変化や気づきがあったか教えていただけますか?」
- クライエント:「そうですね…正直、疲れましたが、少しだけですが、妻の気持ちを考えられたことが大きいです。これまで、ただイライラしてばかりで、自分の感情ばかりにとらわれていたんですが、妻にも彼女なりの理由や感情があることを認めざるを得ないと感じました。」
- セラピスト:「それは大きな進歩ですね。自分の感情と同時に、相手の感情にも気づけるようになったのは、関係性の改善に向けた第一歩です。自分自身の変化をどのように感じていますか?」
- クライエント:「少しだけ冷静になれた気がします。これまでは、自分が正しい、妻が間違っているという思い込みが強かったんです。でも、妻の立場に立って考えると、自分にも改善すべき点があるんだなと思えるようになりました。」
- セラピスト:
- 「自分の立場と相手の立場を行き来することは簡単なことではありませんが、その体験を通じて、どのように奥様との関係を見直すことができましたか?」
- クライエント:「まだ完全には整理しきれていませんが、少なくとも、話し合いの場を持つことは重要だと感じました。感情的にならずに、冷静にお互いの気持ちを伝え合うことが必要なんだと気づけたことが一番の収穫です。」
次回への計画
- セラピスト:「それは大切な気づきですね。次回のセッションでは、その話し合いをどのように進めていくか、具体的な方法についてさらに掘り下げて考えていけたらと思いますが、いかがでしょうか?」
- クライエント:「そうですね、妻と話し合う準備を進めて、できれば次回までに少しでも進展があればと思います。でも、ケンカになってしまったらどうしようと不安もあります。」
- セラピスト:「その不安もよく理解できます。次回は、もし話し合いがうまく進まなかった場合の対処法や、さらに関係を深めるためのコミュニケーションの工夫についても話し合いましょう。また、話し合いの過程で感じたことを振り返る時間も設けたいと思います。」
- クライエント:「そうですね、少しずつですが、進んでいきたいと思います。」
次のステップの具体化
- セラピスト:「では、次回までの間に、奥様との話し合いを進める際に意識してみたいことは何かありますか?たとえば、冷静に話すためのルールを決めるとか、相手の意見をきちんと聞く時間を設けるなど、具体的なステップを考えてみましょう。」
- クライエント:「そうですね、まずは相手の話を最後まで聞くことを意識してみようと思います。これまでは途中で口を挟んでしまっていたので、相手の気持ちを尊重する姿勢を持つようにします。」
- セラピスト:「それは素晴らしいステップですね。話を最後まで聞くというのは、相手との信頼関係を築くために非常に重要な要素です。次回は、その成果や感じたことについてお話を聞かせてください。」
セッションのまとめ
- セラピスト:「今日は、本当に感情に向き合い、関係を見直す大きな一歩を踏み出されました。次回は、今日の気づきをさらに深めていけるように、また一緒に進んでいきましょう。」
- クライエント:「ありがとうございました。今日は少し進めた感じがして、安心しました。次回もよろしくお願いします。」
- セラピスト:「こちらこそ、ありがとうございました。また次回お会いしましょう。無理せず、少しずつ進んでいきましょう。」